株式会社三城ホールディングス(以下、三城)と株式会社ジンズ(以下、ジンズ)は、共にメガネチェーン店を運営しています。
三城とジンズの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
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- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て小売
業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴は何でしょう?
【株式会社三城ホールディングス】
1930年(昭和5年)10月創業。東京都港区に本社を置き、メガネチェーン店”メガネのパリミキ””メガネの三城”を運営しており、国内744店舗を展開しています。この他、グループ会社に眼鏡専門店の”金鳳堂”、メガネフレーム製造の”クリエイトスリー”、店舗開発の”グレート”があります。
【株式会社ジンズ】
1987年(昭和62年)年4月創業。群馬県前橋市に本社を置き、メガネチェーン店”J!NS”を運営しています。国内外に449店舗を展開する他、グループ会社に農業経営の”ジンズノーマ”、雑貨事業の”フィールグッド”があります。
業績はどうでしょう?
業績を比べてみましょう。
【連結決算:三城は平成30年3月、ジンズは平成29年8月末の業績】 (単位:円)
三城
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会社
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ジンズ
|
504億 |
売上高
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505億
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499億 |
前年
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462億
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1.0% |
対前年度比
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9.3%
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5億 |
経常利益
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52億
|
△11億 |
当期純利益
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28億
|
△9 億 |
包括利益
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29 億 |
71.1% |
自己資本比率
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57.7%
|
会社業績、成長性は、ジンズが上回っています。
初任給を比べてみましょう!
これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。
【三城、ジンズともに募集要項から 初任給(単位:円)】
三城
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学歴
|
ジンズ
|
185,000円 | 大学院・大学卒 | 235,000円 |
ジンズが上回りました。
年齢ごとの給与を比べてみましょう!
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
会社名 | 従業員数(単体) | 従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) |
三城 | 40 | 3,013 | 46.9 | 22.8 | 5,000 |
ジンズ | 1,878 | 2,779 | 28.8 | 4.0 | 3,508 |
従業員数は、単体はジンズ、連結は三城が上回っています。
平均年齢は、三城が18.1歳高く、平均勤続年数も、三城が18.8年長いです。
平均年間給与は、三城が149万円多いです。
【年代別推定年収:単位千円】
年齢 | 三城 | ジンズ | 差額(三城ベース) |
25 | 3,149 | 2,762 | 387 |
30 | 4,120 | 3,614 | 506 |
35 | 4,568 | 4,007 | 561 |
40 | 4,836 | 4,242 | 594 |
45 | 4,963 | 4,354 | 609 |
50 | 5,082 | 4,458 | 624 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索
全ての年齢層で三城が上回ります。その差は25歳時が39万円で一番小さく、
50歳時に最大で62万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。
生涯給与はどれくらい?
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。
会社名 | 生涯給与 |
三城 | 1億7,286万円 |
ジンズ | 1億5,163万円 |
三城が2,123万円上回っています。
役員報酬はどれくらい?
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金 (百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
三城 | 3 | 24 | 0 | 0 | 3 | 9.0 |
ジンズ | 2 | 81 | 0 | 0 | 0 | 40.5 |
ジンズの方が、1人当たりの報酬額(年額)で、31.5百万円多いです。
生涯で形成する資産はどれくらい?
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
両社共に31歳の方を例に計算を行います。
結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
年齢 | 三城 | ジンズ | 差額(三城ベース) |
65歳 | 5,570万円 | 4,023万円 | 1,547万円 |
85歳 | 5,413万円 | 4,606万円 | 807万円 |
65歳時に三城が1,547万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には807万円に縮まります。
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左が三城の方、右がジンズの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索
結論
纏めると以下のような結果です。
- 会社業績、成長性は、ジンズが上回りました。
- 初任給も、ジンズが上回ります。
- 推定年収は全ての年齢層で三城が上回ります。その差は25歳時が39万円で一番小さく、
50歳時に最大で62万円の差があります。
- 生涯給与(従業員として)は、三城が2,123万円上回っています。
- 役員報酬は、ジンズが1人当たりの報酬額(年額)で、31.5百万円多いようです。
- 老後の資産額は、65歳時に三城が1,547万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には807万円に縮まります。
会社業績・成長性、初任給、役員報酬ではジンズが上回りますが、推定年収、生涯給与、老後の資産額で三城が上回るため、今回は三城に軍配があがりました。
ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。
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