年代別に生命保険の選び方を解説!20代から60代まで

2021/12/08

生命保険を検討してはいるが、中身がよくわからない、どういった選定基準で選択すればいいかわからないという方も意外と多いのではないでしょうか?
本記事では生命保険の種類についてと各年代ごとにおける保険の選び方について詳しく解説していきます。

生命保険には4つの種類がある

そもそも生命保険は4つの種類に分けることができ、簡単にまとめるとそれぞれの特徴は下の表のようになります。

定期保険 終身保険 養老保険 収入保障保険
保険期間 満期まで 終身 満期まで 満期まで
死亡保険金 あり あり あり あり(分割)
満期保険金 なし なし あり なし

それではそれぞれの保険の内容について詳しく見ていきましょう。

定期保険

定期保険は定期死亡保険とも呼ばれ、保障される期間が具体的に決まっている保険のこを指します。「10年」「20年」といった年数縛りのものや、「60歳まで」「65歳まで」といった年齢縛りのものがあります。
何事もなく保障期間が満了した場合でも支払ってきた保険料に対する払戻しがない「掛け捨て」と言われるタイプの保険であり、その分、保険料は割安になっています。

終身保険

終身保険は終身死亡保険とも呼ばれます。定期保険のように具体的な年数や年齢により期間が定まっているわけではなく、被保険者が亡くなるまでが契約期間となっているものを指します。被保険者の死亡により必ず保険金を受け取ることができるため、保険料の一部を積み立てることができる貯蓄性のある保険と言えます。ただし、その分、定期保険と比べると保険料は割高になります。

養老保険

養老保険とは、「保障」と「貯蓄」の両方の特徴を併せ持った保険です。一定の保険期間が設けられ、その期間中に万が一死亡した場合には死亡保険金が支払われ、死亡することなく満期を迎えた際には死亡保険金と同額の満期保険金が支払われるという特徴があります。
保険期間中に死亡してもしなくても保険金を受け取ることができるため、死亡に備えつつも、将来のために資産形成もできる貯蓄性の高い保険と言えますが、その分保険料は割高となります。

収入保障保険

収入保障保険とは、被保険者が死亡した場合や高度障害状態になった場合に、毎月一定額の保険金を受け取ることができる保険のことを言います。
掛け捨てタイプの死亡保険として、定期保険と似ていますが、万が一のことが起こった時期によって受け取ることができる保険金の額が逓減していくという点が異なります。そのため定期保険よりも保険料が割安な場合が多いという特徴があります。

【年代別】生命保険の選び方

生命保険の種類についてわかっても、実際に自分がどの保険を選べばいいのかはわからないという方のために、ここからは年齢別の生命保険の選び方についてご紹介していきます。

20代

20代の場合は独身や既婚であってもまだ子供がいないという方が多いと思います。
そういった場合は生命保険は万が一の場合に備えて、自身の葬儀代や墓地代、死後の身辺整理等にかかる費用程度の保障で十分と言えるでしょう。
ただし、パートナーが専業主婦(主夫)というような場合にはある程度の保障も備えておくことが必要でしょう。

30代

30代になると結婚、出産、マイホームなど守るものが増える時期です。
一般的には会社員や公務員であれば、遺族基礎年金と遺族厚生年金の両方が支払われるため、それだけでは足りない分を補うように生命保険に加入するのがよいでしょう。
もちろん、パートナーが働いているかどうかも重要になってきます。
毎月の生活費の不足分については収入保障保険で備えておくというのも一つの手でしょう。

40代

40代になると仕事でもある程度大きな責任を担っているという人も多くなってくる年代です。また子育てにおいても、進学などでこれからより一層お金が必要となってくる年代とも言えます。
一般的には、同じ保険金額であれば、定期保険の方が終身保険よりも保険料が安くなるため、子供がまだ小さい家庭や貯蓄が少ない場合などは、数千万円の死亡保険金を用意する際には定期保険で備えるとよいでしょう。

50代

50代は子供が独立するまでの資金をしっかりと確保しつつも、定年退職を間近に控えている時期です。子育ても終了した定年後に必要以上の生命保険をかける必要はなくなりますが、定年後も子育てが続く場合にはしっかりといつまでどの程度の保険が必要かを見定めて、保険期間を決めるようにしましょう。場合によってはこれまで加入していた生命保険の見直しも検討する必要があります。

60代

60代になると、多くの人が子育ても仕事も終え、老後のセカンドライフに切り替わっていく時期です。
これまでは残される家族を守るためのものであった生命保険も、自身の葬儀代や墓地代がまかなえる程度のものでも十分となります。また相続税対策で見直しをされる方もいるでしょう。ただし、60代で満期を迎えるような生命保険に加入している方は満期前に必要な保険に加入することを忘れないよう注意が必要です。

生命保険は将来を見据えて選択

一口に生命保険と言っても、そこにはそれぞれ特徴を持った4種類の保険が存在ます。
家族構成や年代によって必要な費用も異なるため、自分にあった保険を選択することが大変重要です。生命保険は一度入ってしまえば、それでいいというものではないため、将来を見据えてライフステージごとに見直すことが大切と言えるでしょう。

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