全米先物取引委員会(CFTC)により週末公表の、シカゴ通貨先物市場における最新12/2時点の投機筋ポジション動向。
米ドルが全面的に強い流れが続いています。 各主要通貨で対米ドルショートポジションは拡大、為替レートもドル高方向です。 円ネットショートは2週続けて拡大、週末の強い米国雇用統計を受け、ドル円為替レートは一気に121円台半ばへ。 豪ドルも0.83台前半まで売られました。
今年に入ってからの主要通貨の投機筋ネットポジション(対ドル)の動きをグラフ化しています。
(注1)CFTC公表データをもとにシミュライズまとめ
この週末NY時間に公表されているポジションは、先週火曜日時点(12/2)のものであることをご注意の上、ご覧ください。
関連記事 →【運用】FX取引の際にはチェックしておこう、シカゴ投機筋のポジション動向
現状のネットポジション、過去1週間の変化、1ヶ月の変化をまとめています。
各通貨(対ドル)の投機筋ネットポジション(枚)
通貨 | 2014/12/2 ネットポジション |
1週間変化 | 1ヶ月変化 |
JPY | -111,160 | -6,780 | -39,509 |
EUR | -159,279 | 5,801 | 19,742 |
GBP | -31,014 | -348 | -23,552 |
AUD | -41,110 | 2,978 | -2,842 |
NZD | -1,680 | 614 | 2,429 |
CHF | -22,922 | 502 | -2,701 |
CAD | -18,389 | -2,048 | 1,026 |
一週間の主な動き:
- 円ネットショートは2週続けて大きく増加。 12月に入り円安の流れは加速、週半ばにドル円為替レートが120円を一旦つけた後、週末の米国雇用統計の強い結果を受け一気に121円台半ばまでいきました。
(下記、USD/JPYネットポジションと為替レートの推移をご参照ください。 )
- ユーロのネットショートポジションはやや減少。 ただしショートの水準は引続き歴史的水準にあることは変わらず、ユーロ市場の緩和観測を受けて為替レートは弱含み推移が続いています。 EUR/USD為替レートで1.22台後半で週末を終えています。
(下記、EUR/USDネットポジションと為替レートの推移をご参照ください。 )
- 英ポンド、豪ドルもゆるやかなショート拡大続き。 為替レートも米ドルが全通貨に対して強い流れが継続。 豪ドルも週末に、AUD/USD為替レートで0.83台前半まで売られています。
下記、豪ドルのチャートもご覧ください
【円、ユーロ、豪ドルの対米ドルネットポジションと為替レート推移(2012年1月~)】
(注)CFTC公表データをもとにシミュライズまとめ
シミュライズのFX分析ツールも是非あわせてご活用ください。
活用方法については、以下記事等をご参考にしてくだくさい。
【運用】FX取引のアイデア実験室 トレンドと取引タイミング シミュライズFX
外貨預金、FXのタイミングを図る活用例です。
【運用】120円台に行きそうなドル円。外貨預金は作るタイミングが重要です。いつが良いのか教えて?