秋の味覚、回転寿司対決！”スシロー”のスシローグローバルホールディングスと”くら寿司”のくらコーポレーション。人生計画にどれだけ違いがある？初任給から老後資産まで(2018年版)

株式会社スシローグローバルホールディングス（以下、スシロー）と株式会社くらコーポレーション（以下、くら寿司）は、共に回転寿司のチェーン店を運営しています。

スシローとくら寿司の給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは４つ

1. 初任給
2. 年齢ごとの給与水準
3. 生涯給与
4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て外食業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

それぞれの特徴は何でしょう？

【株式会社スシローグローバルホールディングス】
1975年(昭和50年)7月創業。大阪府吹田市に本社を置き、回転寿司のスシローをチェーン展開しています。国内外に484店舗（日本477店舗、韓国7店舗）を保有しています。

【株式会社くらコーポレーション】
1977年(昭和52年)5月創業。大阪府堺市に本社を置き、回転寿司のくら寿司をチェーン展開しています。国内外に429店舗（日本406店舗、米国14店舗、台湾9店舗）を保有しています。

業績はどうでしょう？

業績を比べてみましょう。

【連結決算：スシローは平成29年9月、くら寿司は平成29年10月末の業績】　（単位:円）

スシロー	会社	くら寿司
1,564億	売上高	1,228億
1,477億	前年	1,136億
5.9%	対前年度比	8.1%
90億	経常利益	73億
70億	当期純利益	49億
70億	包括利益	51億
30.2%	自己資本比率	65.7%

会社規模、業績はスシロー、成長性はくら寿司が上回っています。

初任給を比べてみましょう！

これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。

【スシロー、くら寿司ともに募集要項から　初任給(単位：円)】

スシロー	学歴	くら寿司
215,000円	大学・院卒	230,000円

くら寿司が上回りました。

年齢ごとの給与を比べてみましょう！

有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

会社名	従業員数(単体)	従業員数(連結)	平均年齢	平均勤続年数	平均年間給与（千円）
スシロー	48	1,397	42.0	1.4	7,971
くら寿司	1,225	1,537	30.1	5.9	4,500

従業員数は、単体、連結共にくら寿司が上回っています。
平均年齢は、スシローが11.9歳高く、平均勤続年数は、くら寿司が4.5年長いです。
平均年間給与は、スシローが347万円多いです。

【年代別推定年収：単位千円】

年齢	スシロー	くら寿司	差額（スシローベース）
25	5,117	3,431	1,686
30	6,695	4,488	2,206
35	7,423	4,977	2,446
40	7,859	5,269	2,590
45	8,065	5,407	2,658
50	8,259	5,537	2,722

（両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。）
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

全ての年齢層でスシローが上回ります。その差は25歳時が168万円で一番小さく、
50歳時に最大で272万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与はどれくらい？

この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。

会社名	生涯給与
スシロー	2億8,090万円
くら寿司	1億8,833万円

企業シムラ―検索

スシローが9,257万円上回っています。

役員報酬はどれくらい？

取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名	役員数	役員報酬（百万円）	役員賞与（百万円）	オプション（百万円）	退職金（百万円）	1人あたり総報酬 (百万円)
スシロー	5	141	45	0	8	38.8
くら寿司	9	108	0	0	0	12.0

スシローの方が、1人当たりの報酬額（年額）で、27百万円多いです。

生涯で形成する資産はどれくらい？

生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

両社共に31歳の方を例に計算を行います。

結果はミライズ（人生計画システム）で計算すると以下のようになりました。

年齢	スシロー	くら寿司	差額(ベース)
65歳	6,929万円	4,786万円	2,143万円
85歳	5,607万円	4,902万円	705万円

65歳時にスシローが2,143万円（貯蓄可能額が）上回り、この差が85歳時には705万円に縮小します。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
（当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。）

スシロー五郎（31歳）

くら五郎（31歳）

og:image / twitter:image

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗（シミュレーションでは預金しかつかっていません。）で大きく異なることになります。

左がスシローの方、右がくら寿司の方です。31歳には五郎と名前がついています。（全企業共通ルール）

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結論

纏めると以下のような結果です。

会社規模、業績はスシロー、成長性はくら寿司が上回りました。
初任給は、くら寿司が上回ります。
推定年収は全ての年齢層でスシローが上回ります。その差は25歳時が168万円で一番小さく、
50歳時に最大で272万円の差があります。
生涯給与（従業員として）は、スシローが9,257万円上回っています。
役員報酬も、スシローが1人当たりの報酬額（年額）で、27百万円多いようです。
老後の資産額は、65歳時にスシローが2,143万円（貯蓄可能額が）上回り、この差が85歳時には705万円に縮まります。