コナミホールディングス株式会社(以下コナミ)はゲーム、ヨネックス株式会社(以下ヨネックス)はスポーツ用品で有名ですが、共にオリンピックに関連している企業としても有名です。この2社は待遇面でどう違うのか比較してみました。
コナミとヨネックス、両社の給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てオリンピックに関わる人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴
【コナミ株式会社】
コナミグループは1973年設立のゲームメーカーです。
コンシューマーゲーム、アーケードゲーム、モバイルゲーム、カードゲーム、パチンコ、パチスロ、カジノなど幅広く展開しています。
またメタルギアシリーズ、ウイニングイレブンシリーズ、実況パワフルプロ野球シリーズ、ビートマニアシリーズ、遊戯王シリーズなどメジャータイトルをいくつも持っています。
そして異分野としてスポーツクラブを経営しており、所属選手はオリンピックにも出場しています。
2016年リオオリンピックではコナミスポーツクラブ体操競技部からは、内村航平選手、山室光史選手、田中佑典選手、加藤凌平選手が出場し体操男子団体総合で見事金メダルを取っています。
また内村航平選手は男子個人総合でも金メダルを取り、2連覇を達成しました。
【株式会社ヨネックス】
ヨネックスは1946年創業、1958年設立の日本のスポーツ用品メーカーです。
カーボンに強みがあり、バドミントン、テニス、ゴルフのスポーツ用品で有名です。
とくにバドミントンでは圧倒的なシェアを持っています。
その他にもスノーボード、ロードバイク、ウォーキングシューズ、フットボールウェアなども扱っています。
またゴルフ場を持っています。
2016年8月1日から9月16日までリオデジャネイロで「YONEX STATION」をオープンしています。
業績は?
業績も比べておきましょう。
【連結決算:平成27年度の業績】 (単位:円)
コナミ
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会社
|
ヨネックス
|
2,499億 |
売上高
|
541億
|
2,182億 |
前年
|
476億
|
14.5% |
対前年度比
|
13.7%
|
247億 |
経常利益
|
30億
|
105億 |
当期純利益
|
22億
|
79億 |
包括利益
|
17億
|
64.8% |
自己資本比率
|
69.2%
|
売上高はコナミがヨネックスの4倍以上ありその差は2,000億円近くあります。
経常利益もコナミがヨネックスの8倍以上あり、その差は217億円です。
成長率はコナミが14.5%ヨネックスが13.7%と共に大きく成長しています。
売上、利益、成長率全てコナミがヨネックスを上回っています。
初任給
これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。
【2017年4月入社社員 初任給(単位:円)】
コナミ
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学歴
|
ヨネックス
|
246,500
|
大学院卒(博士課程)
|
記載なし |
238,500
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大学院卒(修士課程)
|
記載なし |
226,500
|
大卒
|
211,000 |
196,000
|
短大・専門卒
|
記載なし |
ヨネックスは総合職です。
またヨネックスは大卒以外記載はありません
大卒での比較ではコナミがヨネックスを15,500円上回っています。
年齢ごとの給与
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
【2015年度3月決算の比較】
従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) | |
コナミ | 5,048 | 37.9 | 11 | 7,117 |
ヨネックス | 1,442 | 39.3 | 15.9 | 5,305 |
従業員数はコナミがヨネックスを大きく上回ります。その差は3,600人ほどです。
平均年齢はヨネックスが1.4歳高く、勤続年数もヨネックスが4.9年長いです。
平均年間給与はコナミが181.2万円多いです。
【年代別推定年収 単位千円】
年齢 | コナミ | ヨネックス | 差額(コナミベース) |
25 | 4,556 | 3,703 | 853 |
30 | 5,531 | 4,335 | 1,197 |
35 | 6,499 | 4,856 | 1,644 |
40 | 7,546 | 5,384 | 2,162 |
45 | 8,482 | 5,868 | 2,614 |
50 | 8,963 | 6,076 | 2,887 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
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全年齢層でコナミがヨネックスを上回ります。
25歳時は85.3万円、ピーク時の50歳時は288.7万円コナミがヨネックスを上回ります、
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で違う業種のためカーブの上昇率等違う数字を使っています。
生涯給与
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。
会社名 | 生涯給与 |
コナミ | 2億7,721万円 |
ヨネックス | 1億9,674万円 |
コナミがヨネックスを8,047万円ほど上回っています。
役員報酬
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金
(百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
コナミ
|
14 | 346 | 0 | 0 | 0 | 24.7 |
ヨネックス
|
9 | 128 | 0 | 0 | 21 | 16.6 |
コナミがヨネックスよりも1人当たりの報酬額(年額)では810万円多いです。
生涯で形成する資産
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
コナミ、ヨネックスの現在30歳の方を例に計算を行います。
結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
コナミ | ヨネックス | 差額(コナミベース) | |
65歳 | 8,212万円 | 4,460万円 | 3,752万円 |
85歳 | 7,868万円 | 4,606万円 | 3,262万円 |
65歳時にコナミが3,752万円(貯蓄可能額が)上回ります。
これが85歳時では3,262万円に縮まります。
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左がコナミの方、右がヨネックスの方です。30歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
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結論
初任給はコナミがヨネックスを上回ります。
平均年収はコナミが181.2万円多いです。
年齢層別平均給与も全年齢層でコナミが高く、25歳時で85.3万円、ピーク時の50歳時で288.7万円の差があります。
コナミの生涯年収(従業員として)はヨネックスのそれに比べ8,047万円ほど多くなっています。
役員になってからの待遇でも、年平均で810万円ほどが上回りました。
最後に65歳以降の資産額で比較すると、やはりコナミが上回っていて85歳時の差額は3,262万円です。
そのため今回はコナミの勝ちとします。
業績の通りの形となりました。
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