株式会社セントラルスポーツ(以下セントラルスポーツ)と株式会社ルネサンス(以下ルネサンス)は共にスポーツクラブで有名です。
セントラルスポーツとルネサンスの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てブランド時計業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴
【株式会社セントラルスポーツ】
1969年(昭和44年)創業の東京都中央区に本社を置き、全国209店舗(2017年3月末)を有するフィットネスクラブの草分け的企業で売上高業界第2位。用品販売や不動産賃貸の他、介護予防事業も運営しています。
【株式会社ルネサンス】
1979年(昭和54年)創業の東京都墨田区に本社を置き、全国132施設(2015年12月末)を有する売上高業界第3位の企業。フィットネスクラブ、スイミングスクール等のスポーツクラブ運営の他、介護関連事業も運営しています。
業績は?
業績を比べてみましょう。
【連結決算:平成29年3月の業績】 (単位:円)
セントラルスポーツ
|
会社
|
ルネサンス
|
527億 |
売上高
|
444億
|
517億 |
前年
|
435億
|
1.9% |
対前年度比
|
2.1%
|
40億 |
経常利益
|
35億
|
27億 |
当期純利益
|
20億
|
27億 |
包括利益
|
20億 |
48.4% |
自己資本比率
|
27.6%
|
売上高はセントラルスポーツがルネサンスを上回り、その差は83億円程です。
経常利益もセントラルスポーツがルネサンスを上回り、その差は5億円です。
成長率はセントラルスポーツの1.9%に対しルネサンスは2.1%と、ルネサンスが上回りました。
売上、利益の規模では、セントラルスポーツが優勢、成長性では、ほぼ互角ながら、若干ルネサンスが優勢という結果になりました。
初任給
これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。
【セントラルスポーツ、ルネサンスともに募集要項から 初任給(単位:円)】
セントラルスポーツ
|
学歴
|
ルネサンス
|
218,500
|
大学卒
|
215,000 |
187,700 |
短大・専門卒(エリアコース)
|
175,000 |
差額は
- セントラルスポーツが、大学卒で3,500円上回っています。
年齢ごとの給与
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
【平成29年3月決算の比較】
従業員数(単体) | 従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) | |
セントラルスポーツ | 1,019 | 1,127 | 37.4 | 14.7 | 5,840 |
ルネサンス | 1,090 | 1,101 | 36.2 | 10.3 | 5,472 |
従業員数は、単体ではルネサンスが71人、連結ではセントラルスポーツが26人上回っています。
平均年齢は、セントラルスポーツが1.2歳高く、勤続年数も、セントラルスポーツが4.4年長いです。
平均年間給与はほぼ互角ですが、セントラルスポーツが37万円多いです。
【年代別推定年収:単位千円】
年齢 | セントラルスポーツ | ルネサンス | 差額(セントラルスポーツベース) |
25 | 4,085 | 3,910 | 176 |
30 | 4,965 | 4,752 | 213 |
35 | 5,572 | 5,332 | 239 |
40 | 5,992 | 5,734 | 257 |
45 | 6,095 | 5,833 | 262 |
50 | 6,081 | 5,819 | 261 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索
全ての年齢層でセントラルスポーツがルネサンスを上回ります。
その差は僅少ですが、25歳時が一番小さく18万円、45歳時が一番大きく26万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のため上昇率は同じ数字を使っています。
生涯給与
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。
会社名 | セントラルスポーツ |
セントラルスポーツ | 2億947万円 |
ルネサンス | 2億47万円 |
セントラルスポーツがルネサンスを900万円上回っています。
役員報酬
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金
(百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
セントラルスポーツ
|
9 | 130 | 63 | 0 | 0 | 21.4 |
ルネサンス
|
6 | 123 | 60 | 0 | 0 | 30.5 |
ルネサンスの方が、セントラルスポーツよりも1人当たりの報酬額(年額)では、9.1百万円多いです。
生涯で形成する資産
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
両社共に31歳の方を例に計算を行います。
結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
セントラルスポーツ | ルネサンス | 差額(セントラルスポーツベース) | |
65歳 | 5,111万円 | 4,836万円 | 275万円 |
85歳 | 4,873万円 | 4,653万円 | 220万円 |
両者ともほぼ互角で、セントラルスポーツが65歳時に275万円(貯蓄可能額が)、85歳時に220万円上回りますが、その差額はほぼ一定です。
両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左がセントラルスポーツの方、右がルネサンスの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索
結論
纏めると以下のような結果です
- 会社規模ではセントラルスポーツ、成長性では若干ルネサンスが上回り、初任給ではセントラルスポーツが大卒で3,500円上回ります。
- 平均年間給与は、ほぼ互角ですが、セントラルスポーツが37万円多く、推定年収は全ての年齢層でセントラルスポーツが上回ります。その差は僅少ですが、25歳時が一番小さく18万円、45歳時が一番大きく26万円の差があります。
- 生涯給与(従業員として)は、セントラルスポーツがルネサンスを900万円上回っています。
- 役員報酬は、ルネサンスがセントラルスポーツよりも1人当たりの報酬額(年額)で、9.1百万円多いようです。
- 老後の資産額は、85歳時にセントラルスポーツが220万円多いようです。
成長性、役員報酬ではルネサンスが上回りましたが、その他の項目、会社規模、初任給、平均年間給与、生涯給与、老後の資産でセントラルスポーツが上回りました。
そのため今回はセントラルスポーツの勝ちとします。
ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。
最新オリジナルニュースやジャンル別の記事については、ホームへどうぞ。