株式会社ハードオフコーポレーション（以下ハードオフ）とブックオフコーポレーション株式会社（以下ブックオフ）、は共に日本で最も有名なリユースチェーンです。

ハードオフ とブックオフの給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは４つ

1. 初任給
2. 年齢ごとの給与水準
3. 生涯給与
4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てリユース業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

それぞれの特徴

【株式会社ハードオフコーポレーション】
株式会社ハードオフコーポレーションは新潟県新発田市に本拠を置く、1972年設立のリユース品販売をチェーン展開している企業です。
業態には以下のものがあります。

• ハードオフ（パソコン・オーディオ・ビジュアル・楽器など）
• オフハウス（レディース&メンズ&子供服･家具・インテリア･ギフトなど）
• ホビーオフ（トレーディングカード･ゲーム・プラモデル･玩具など）
• モードオフ（ブランド品&アクセサリー･衣料･バッグなど）
• ガレージオフ（カー用品[オーディオ･パーツ･タイヤ･ドレスアップ]など）
• リカーオフ（お酒の買取販売）

全国に861店舗を展開しています。
2009年に新潟県立野野球場のネーミングライツを取得し『HARD OFF ECOスタジアム新潟』と命名しています。

【ブックオフコーポレーション株式会社】
ブックオフコーポレーション株式会社は1991年設立の神奈川県相模原市に本拠を置く、新古書店をチェーン展開している企業です。
明るく広い店舗、買取価格は本の状態で決まり（一部を除く）、立ち読みOK,古本を研磨、クリーニングし新品に近い状態への加工と、それまでの古本屋との差別化をはかり「新古書店」という形態を作りました。
ハードオフとはロゴや店舗形態が似ていることから同じ企業の別業態と思われがちですが、フランチャイズ契約をしていましたが別の企業です。
設立後しばらくは書籍やパッケージメディアのみを取り扱ってきましたが、衣料、雑貨、家電、携帯電話なども取り扱うようになっています。
かつてはグループ全体で1000店舗以上ありましたが、現在は843店まで減っています。
2017年4月10日に業績回復のため社長交代を発表しました。

業績は？

業績も比べておきましょう。

【連結決算：平成28年3月の業績】　（単位円）

売上高はブックオフがハードオフを大きく上回り、その差は584億円です
経常利益ではハードオフがブックオフを上回り、その差は23.6億円です。
成長率はハードオフが8.3%のに対しブックオフは3.1%とハードオフが２倍以上上回ります。

売上ではブックオフ、利益、成長率ではハードオフという結果になりました。

初任給

これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。 それぞれのグループ内の銀行の初任給を比較します。

【両社ともに2018年度の募集要項から　初任給(単位：円)】

ブックオフは2018年度の採用は直営店のパート・アルバイトからのみです。また、短大・専門卒の情報はありません。
比較が出来る大学卒ですとブックオフのほうが5,000円多いです。

年齢ごとの給与

有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成28年3月決算の比較】

従業員数は単体でも連結でもブックオフが上回ります。その差は単体で600人ほど、連結で700人ほどです。
平均年齢は大きな差がなくブックオフが0.8歳高く、勤続年数でも差は小さくハードオフが0.3年長いです。
平均年間給与はハードオフが21.4万円多いです。

【年代別推定年収：単位千円】

（両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。）
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

全ての年齢層でハードオフがブックオフを上回ります。

25歳時が一番差が小さく21.3万円、50歳時が一番差が大きく35万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のためカーブの上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与

この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

企業シムラ―検索

ハードオフがブックオフを1,183万円上回っています。

役員報酬

取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

ハードオフがブックオフよりも1人当たりの報酬額（年額）では1,640万円多いです。

生涯で形成する資産

生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

ハードオフ、ブックオフの現在31歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー（人生計画システム）で計算すると以下のようになりました。

65歳時にハードオフが778万円（貯蓄可能額が）上回ります。

これが85歳時は860万円に広がります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。

（当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。）

ハードオフ 五郎（31歳）

ブックオフ 五郎（31歳）

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗（シミュレーションでは預金しかつかっていません。）で大きく異なることになります。

左がハードオフの方、右がブックオフの方です。31歳には五郎と名前がついています。（全企業共通ルール）

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒　企業シムラ―検索

ハードオフの給与カーブはこちらから
ブックオフの給与カーブはこちらから

結論

初任給はブックオフが5,000円上回ります。。

平均年間給与はハードオフが21.4万円多いです。
全ての年齢層でハードオフがブックオフを上回ります。
25歳時が一番差が小さく21.3万円、50歳時が一番差が大きく35万円の差があります。

ハードオフの生涯年収（従業員として）はブックオフのそれに比べ1,183万円多くなっています。
役員報酬ではハードオフがブックオフよりも1人当たりの報酬額（年額）では1,640万円多いです。
最後に65歳以降の資産額で比較すると、85歳時にハードオフがブックオフを815万円上回りました。

初任給ではブックオフが上回りますが、平均年間給与、各年齢層別給与、生涯年収、役員報酬ではハードオフが上回ります。

そのため今回はハードオフの勝ちとします。

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