歌手宇多田ヒカルの売上を見てみます。
彼女も既に32歳(1983年1月19日)。
素晴らしい才能をもった実力派の女性ボーカルであるとともにシンガーソングライターです。
このたびお子様を授かったと聞いています。またお子様も歌手になれば3代続けてスターですね。すごい!
アルバムの枚数だけでもその偉大さがわかります。
First Love -15th Anniversary Edition- (期間限定生産盤)(DVD付)
最も売れたファーストアルバムの15周年記念版がでています。
これは歴史に残る名盤でした。
日本No1の女性トップシンガーといってよいでしょう。
今日は失礼ながら年収の金額をレコード売上等から勝手に推測します。(ごめんなさい)
凄い記録を残しています。最後のCD時代なので、これからも打ち破りにくい記録です。
CDタイトルと売り上げ枚数
数字は概算ですが、以下のようになっています。
枚 | 発売日 | タイトル | ゴールド等認定(万枚) | 規格品番 |
---|---|---|---|---|
1st | 1999年3月10日 | First Love | 765.2 | TOCT-24067 |
2nd | 2001年3月28日 | Distance |
447.2 | TOCT-24601 |
3rd | 2002年6月19日 | DEEP RIVER |
360.5 | TOCT-24819 |
4th | 2006年6月14日 | ULTRA BLUE |
90.9 | TOCT-26067 |
5th | 2008年3月19日 | HEART STATION |
101.1 | TOCT-26600 |
合計 | 1765 |
(楽曲は画像をクリックするとアマゾンから購入できます。)
総売上枚数は正確には現在も売れ続けているのでもっといっているかもしれないが、
- シングル総売上枚数 1549.4万枚
- アルバム総売上枚数 2069.8万枚
- CD総売上枚数 3619.4万枚
さて今回は
アルバムが3,000円(もっと高いときも、安いときもありましたが)
シングルが750円として計算します。
音楽界の収益構造についてみていきましょう。
使用料
CDの発売が決まると、曲(歌詞)はJASRAC(日本音楽著作権協会)に登録されます。
曲を録音してCDにして販売するとき、レコード会社は、その曲を使う許可もらって、使用料をJASRACに支払います。
使用料は、CDの定価の6%と決まっています。それを作るCDの枚数分支払います。
例えば、上記のように定価3000円の宇多田さんのCDを1万枚作ると、
レコード会社は、
3,000円の6%=180円
1枚につき180円の1万枚分なので、180万円をJASRACに支払います。
(※実際には税金などがかかります。)
JASRACはそこから手数料を引いて、残りを音楽出版社に支払います。
音楽出版社はそこからさらに手数料(だいたい50%)を引いて、アーティスト(作曲者・作詞者)に支払います。
したがって3%がアーティストに入る仕組みです。これが印税といわれるものです。
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印税収入の詳細
よくミュージシャンの「印税」がすごいという話を聞きますよね。これについて説明します。
楽曲が売れると、アーティストには売上に応じて印税が入ります。
これが「印税収入」です。
【著作権印税】
通常のメジャー契約の場合、楽曲が一曲売れるごとに、約3%が、楽曲の作詞者(1.5%)と作曲者(1.5%)に支払われます。
これが「著作権印税」です。上記の例でも出てきました。
「著作権印税」は、アーティストの印税収入の中でも、最もメジャーなものの一つです。
【アーティスト印税】
また楽曲のレコーディングの際、歌唱や演奏で参加していた実演家には「アーティスト印税」が入ります。
アーティスト印税の内訳は、契約内容によって異なりますが、ビッグアーティストでも3%~6%程度、新人アーティストの場合は0.5%~1%が相場です。
つまりアーティスト印税が1%の契約を結んでいる場合、3000円のシングルが1枚売れるごとの印税は約30円になります。
前述の「著作権印税」と合わせると、
シングル1枚ごとに約120円(作詞1.5%+作曲1.5%+アーティスト1%)の印税がアーティストの手元に入る計算になります。(CDが3000円として)
また印税の配分比率は、ソロで活動する場合も、バンドで活動する場合も同様です。
ソロで活動していれば、売れた分の印税は自分のものになりますが、バンドグループの場合、印税はバンドメンバーで分けなくてはいけません。
【プロデュース印税】
他にも楽曲のプロデュースを行った場合に支払われるもの。
【原盤印税】
制作費を一部負担することで発生するもの。
また、アーティストの印税収入はCDだけとは限りません。
たとえば楽曲がカラオケで歌われれば、一曲あたり2~7円程度の「カラオケ印税」も入りますし、最近ではmp3などのダウンロード市場も規模の拡大を続けています。
さて宇多田さんの計算に戻りましょう。
宇多田さんの収入
アルバムからの印税 2,069.8万枚×3000円×(作詞1.5%+作曲1.5%+アーティスト1%)=24億8,376万円
シングルからの印税 1,549.4万枚×750円×(作詞1.5%+作曲1.5%+アーティスト1%)=4億6,482万円
おそらくですが、日本人の10人のうち3人が宇多田さんのカラオケを1回は唄ったとすると、
1.2億人×30%×5円(1回当たりのカラオケ印税)=1.8億円
iTunesストア等のダウンロードで
同様に計算すると
1.2億人×30%×5円(1回当たりのカラオケ印税)=1.8億円
これからもどんどん増えていきます。(
カラオケは歌うのが少し難しいと思う人が多そうで、そこは収入を減らすことになるかも・・・)
合計金額 33億858万円
になります。
税金で半分取られたとしても、
16億から17億ほどの収入があるはずです。
スタジオ等の経費がかかったとしても、十分すぎるほどに利益がでますね。
さあ若者よ、ミュージシャンよ、あなたも目指せ宇多田さん越え!