Built to Last: Successful Habits of Visionary Companies (Harper Business Essentials)
ビジョナリー・カンパニーとみなす条件
・業界で卓越した企業である
・見識のある経営者や企業幹部の間で、広く尊敬されている
・私たちが暮らす社会に、消えることのない足跡を残している
・最高経営責任者(CEO)が世代交代している
・当初の主力商品のライフサイクルを超えて繁栄している
・1950年以前に設立されている
ビジョナリー・カンパニーたち
その企業は以下のような企業になっている。その競合先と比べていかに優れているかを書物の中で説明している。
1. スリーエム
2. アメリカンエキスプレス
3. ボーイング
4. シティコープ(現シティグループ )
5. ディズニー
6. フォード
7. ゼネラル·エレクトリック
8. ヒューレット·パッカード
9. IBM
10. ジョンソン·アンド·ジョンソン
11. マリオット
12. メルク
13. モトローラ
14. ノードストローム
15. フィリップ·モリス(現アルトリア )
16. プロクター·アンド·ギャンブル
17. ソニー
18. ウォルマート
ビジョナリ-カンパニーの株価動向
そこでこれらのビジョナリ-カンパニーは健在で市場においても高い評価をえているかが気になり、株価で確認してみた。
この中で継続的に上場しており、1994年4月末と2015年4月末でどれだけ、株価が変動したかをリストにしている。
18社中11社のみデータが取得できた。
【ビジョナリ-カンパニーのその後(ほぼ20年)】
銘柄 | 1994年初終値 | 2015/4/29終値 | 上昇率 | ダウ対比で勝利 |
3M | 106.88 | 156.97 | 147% | ✕ |
アメリカン・エクスプレス | 29.63 | 77.16 | 260% | ✕ |
ボーイング | 43.63 | 146.15 | 335% | ✕ |
GE | 104.00 | 27.09 | 26% | ✕ |
IBM | 57.63 | 174.40 | 303% | ✕ |
ジョンソン・アンド・ジョンソン | 45.25 | 100.39 | 222% | ✕ |
マリオット・インターナショナル | 12.54 | 83.87 | 669% | 〇 |
メルク | 35.25 | 59.68 | 169% | ✕ |
P&G | 57.50 | 79.85 | 139% | ✕ |
ソニー | 50.00 | 30.70 | 61% | ✕ |
ウォルト・ディズニー | 43.13 | 109.81 | 255% | ✕ |
NYダウ | 3,756.60 | 18,035.53 | 480% | ― |
Nikkei 225 | 17,370.00 | 20,058.95 | 115% | ✕ |
DAX | 2,211.60 | 11,432.72 | 517% | 〇 |
FTSE 100 | 3,418.40 | 6,946.30 | 203% | ✕ |
なんとダウジョーンズインデクスよりもパフォーマンスが良かった銘柄はマリオットインターナショナル、ドイツのDAXインデクスのみ。
ビジョナリ-カンパニーとはなんだったのか、再検討が必要だが、会社をリストアップしたら継続的なフォローアップと、なにがおかしかったのかを明確にする必要がある。
その後に出版されたシリーズ
その後に同じ著者が出版した関連本を紹介しておくので、さらに新しいビジョナリ-カンパニーやそのコンセプトの発展形をチェックしてください。