国債利回りというと難しく感じる人も多い。国債を買って儲かるかどうかの指標だ。10年国債は普通クーポンという利息がついていて、それが半年ごとに10年間で20回もらえる。
いまだと 年0.3パーセントだ。
それをもらっても損するってどいいうことだ?
いま何かと人気な国債。日銀にあずけるとマイナス金利とかで手数料がとられるし、株価っても怖そうだし。
まだ日銀のマイナス金利政策はもっと大きくマイナスにするかも~
ということで国債は少しでもクーポンもらえるからいいやと人気だ。
おまけに日本円はなぜか安全資産とかで円を買ったりする外人もいる。
そんな中でドイツ銀行危機や原油価格の低迷でエネルギー投資をしていた会社が危ぶまれてさらに国債は大人気!
100円を上回って、なんと102円を超え、103円に近づく。
100円で将来返ってくるのに103円でも買ってしまえ!買えるものもほかに無いし!
最終日銀が買ってくれるんだから!
で103円で買った国債は将来100円でかえされる。 クーポンを0.3%とかもらってもこの3円の負け分を取り返せないよ~という状態になっている。
(財務省ホームページ:国債金利情報)
縦軸が国債の利回り、横軸が債券の年数、奥行きが日付(2月当初より)だ。
オレンジのと水色の箇所はマイナスの利回りになっている。マイナス利回りのエリアは広がり続け、10年のところまでマイナスになってきている。
手前になればなるほど、(日付が経過するほど)マイナスのエリアが増え、とうとう―0.4~-0.2%の水色エリアも広がってきた。
これは超長期20年、30年とかの国債を買わないと利回りはマイナスになってしまう。投資家はどんどん長い方(右の方)の債券を購入していくことになる。
住宅ローン金利が下がったり、国民にとって良いことも多いのだが、マイナス面の方が大きいかもしれない。
1番のリスクは運用に困った銀行が収益が落ち込んで経済に悪い影響を及ぼすこと。
2番のリスクはそれを見込んで金融株を売却する動きが強まり、株価を大きく下げること。
3番のリスクはヨーロッパと同時マイナス金利、欧州銀行・エネルギー企業信用不安、北朝鮮の暴走が世界的な株式市場の低迷を招くことである。
個人向け国債は 平成28年2月15日発行の5年債で、
利率は0.05%(税引き後0.0398425%)となっている。運用といえない利率になってきている。