【運用】米国バイオ株(ID20004)説明 バイオ株好調はバブルか実力か?

2021/12/20

米国バイオバスケットの説明

バイオテクノロジーは米国のみならず日本でも、世界にとっても貴重な成長パワーの一つである。希少疾病薬(orphan drug status)と ブレイクスルー・セラピー(breakthrough therapy=画期的新薬)認定でバイオテクノロジー企業の成長がさらに促進されている。

オーファンドラッグは、患者数20万人以下の希少疾病の新薬の開発を促進するためFDAが与えるもので、指定を受けると米国では7年間の先発権保護が与えられる。その他に臨床試験費を負担する米国政府からの補助金の獲得、臨床研究費用の税額控除、FDA申請における医薬品審査手数料の免責、治験実施計画書の審査の支援がある。

ブレイクスルー・セラピーは2012年に施行された「FDA安全性及び革新法」(FDA Safety and Innovation Act: FDASIA)に付随するものであり、「単独または他剤との併用により重篤または致命的な疾患や症状の治療を意図した」新薬の開発と審査を加速することを目的としてる。

また2006年のIPS細胞の発見で新たな革新的な成長機会をバイオテクノロジー産業は得ている。

 

シミュライズでは米国株についても日本株と同様にいろいろなタイミングでいろいろな銘柄に投資した場合の損益の状況を皆様に見てもらうと同時に、数年後、数十年後にどのようになるか、過去にどうであったかを公開していきます。NISAの100万円枠での投資を念頭に1銘柄で20万円相当、2000ドル相当(5銘柄で100万円近くになる)を基準としていますが、かならずしも金額はぴったりにはなりません。

 

iPS細胞による加速

 iPS細胞は2006年に誕生した、新しい多能性幹細胞で、再生医療を実現するために重要な役割を果たすと期待されています。

  • 再生医療 : iPS細胞は、病気の原因の解明、新しい薬の開発、細胞移植治療などの再生医療に活用できると考えられています。再生医療とは、病気や怪我などによって失われてしまった機能を回復させることを目的とした治療法で、iPS細胞がもつ多分化能を利用して様々な細胞を作り出し、例えば糖尿病であれば血糖値を調整する能力をもつ細胞に、神経が切断されてしまうような外傷を負った場合には、失われたネットワークをつなぐことができるように神経細胞を移植するなどのケースが考えられます。
  • 病気の原因究明 : 難治性疾患の患者の体細胞からiPS細胞を作り、それを神経、心筋、肝臓、膵臓などの患部の細胞に分化させ、その患部の状態や機能がどのように変化するかを研究し、病気の原因を解明する研究も期待されています。例えば、脳内にある神経細胞が変化して起こる病気は、外側からアクセスすることが難しく、また変化が進んでしまった細胞からは、正常な状態がどうであったかを推測することが難しいとされてきました。iPS細胞を用いることで、こうした研究が飛躍的に進む可能性があります。
  • 新薬開発 : iPS細胞を利用すれば、人体ではできないような薬剤の有効性や副作用を評価する検査や毒性のテストが可能になり、新しい薬の開発が大いに進むと期待されています。そして、安全性が確保されたならば、患者由来のiPS細胞から分化誘導した組織や臓器の細胞を移植する細胞移植治療のような再生医療への応用も期待できます。

(出所:京都大学 iPS細胞研究所HP)

このIPS細胞の発見により、バイオテクノロジーは大きく成長スピードをあげることが可能になりました。

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米国バイオテクノロジー企業

 米国バイオテクノロジー企業で市場規模の大きい、企業は以下のような企業になっている。

米国以外に欧州の企業も多く存在し、各国間の競争が激しくなってきている。

シンボル 会社名

時価総額(US十億ドル)

GILD Gilead Sciences, Inc. 153.97
AMGN Amgen Inc. 119.94
CELG Celgene Corporation 83.11
BIIB Biogen Idec Inc. 72.13
REGN Regeneron Pharmaceuticals, Inc. 39.83
ALXN Alexion Pharmaceuticals, Inc. 37.43
VRTX Vertex Pharmaceuticals Incorpor 26.78
ILMN Illumina, Inc. 25.63
BMRN BioMarin Pharmaceutical Inc. 12.22
INCY Incyte Corporation 11.75
JAZZ Jazz Pharmaceuticals plc 10.56
PCYC Pharmacyclics, Inc. 10.15

CELG、BIIB、ALXN、VRTX、ILMNには2番目のバイオバスケットを作成する。 

 

バスケットの種類

業種別バスケット(バイオテクノロジー産業)

 

 

 

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設定日

2014/8/5

 

銘柄構成

 【バスケットの構成銘柄】

シンボル 会社名
AMGN Amgen Inc.
GILD Gilead Sciences Inc.
JAZZ Jazz Pharmaceuticals Public Limited Company
REGN Regeneron Pharmaceuticals, Inc.
SHPG Shire plc

 米国NASDAQに上場しているバイオテクノロジー企業をメインに、SHPG(Shir plc)のみアイルランド籍の会社

 

【構成銘柄の概要】

  • Amgen Inc(AMGN) : アムジェン inc は、アメリカカリフォルニア州ロサンゼルス郊外のサウザンドオークスに本社を置く世界最大の独立バイオテクノロジー企業
  • Gilead Sciences Inc.(GILD) : ギリアド・サイエンシズは、世界第2位の大手バイオ製薬会社であり、治療薬の発見、開発と商品化を行っている。HIV/AIDS、肝疾患、重篤な呼吸器系・心循環系疾患、悪性腫瘍ならびに炎症性疾患の治療薬が含まれます。
  • Jazz Pharmaceuticals Public Limited Company(JAZZ) : ナルコレプシー患者の脱力発作や睡眠時無呼吸症候群(EDS)治療薬(Xyrem )、 慢性リンパ性白血病治療薬(Erwinaze)、鎮痛剤(Prialt)が3大製品で80%以上の売上。
  • Regeneron Pharmaceuticals, Inc.(REGN) : 滲出型加齢黄斑変性治療薬(EYLEA)、転移性結腸直腸がん治療薬(ZALTRAP) 炎症性症候群の治療薬(Arcalyst)
  • Shire plc(SHPG) : 注意欠陥・多動性障害及び精神疾患、消化器疾患、希少遺伝性疾患、再生医療の治療薬を開発・提供

 

  

米国バスケットのリターン要因

 米国バスケットは日本からの投資を前提としているため、日本円ベースでの投資のパフォーマンスを見ます。 

日次でドルベースでのその銘柄の時価・損益が円換算されてインデクス化されます。

 

現在は

  • 9個のバスケット
  • それぞれのバスケットに5つの銘柄

合計で45の個別銘柄でパフォーマンスを日々計算しています。今後増加予定あり。

 

換算するための為替レートは日本時間午前5時のレートを使用して円ベースになります。(夏時間・冬時間関係なく日本時間で取得します。)

いつ為替取引を行うか、その時のレートがいくらかによって実際の米国株式取引の損益と乖離することがあります。

 

【米国株バスケットインデクスのパフォーマンス要因】

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 上記のように2つの要因で構成されます。

 

① 米ドルベースでのインデクス(米ドルベースでどれだけ株価が基準日よりも動いているか)⇒黄色のライン

② ドル円の為替レート⇒水色点線

①と②の要因から③の円ベースのインデクス(赤色実線)が出来上がっています。この赤色の線のパフォーマンス、円ベースの米国株投資を追いかけています。 

 

 

 

パフォーマンス

最終更新日 2014/11/17

 

 【パフォーマンス】 設定日を100として現在の株価をインデクス化

シンボル 会社名 11月7日 10月末 9月末 変化
AMGN Amgen Inc. 142.87 141.69 119.87 21.82
GILD Gilead Sciences Inc. 129.63 133.66 124.08 9.58
JAZZ Jazz Pharmaceuticals Public Limited Company 141.37 136.96 127.22 9.74
REGN Regeneron Pharmaceuticals, Inc. 125.05 127.71 114.23 13.48
SHPG Shire plc 95.97 94.63 119.84 -25.21
Index Biotech 126.98 126.93 121.05 5.88

            

          【バイオインデクスの構成銘柄のパフォーマンス】

          USBIO20141115

           

          【バイオインデクスVS全体パフォーマンスとの比較とドル円レート】

           BIO20141118

            

          【最新のパフォーマンス 11月17日の結果】

          ID 名称 2014/11/17 前日 前日比
          20001 US新テク 120.49 121.53 -1.04
          20002 US旧テク 119.13 118.64 0.49
          20003 US大企業 120.61 119.59 1.02
          20004 USバイオ 125.66 125.61 0.05
          20005 US不動産 125.22 124.55 0.67
          20006 US新エネ 99.89 100.67 -0.78
          20007 USロボット 114.39 114.64 -0.25
          20008 US金融 121.66 121.46 0.20
          20009 US食品 117.34 116.21 1.13
          20010 全体 118.27 118.10 0.17

           

           

          必要なアクション・アクション結果

          2014年11月17日:バイオバスケットは今月も好調。17日付けで 125.66 ともっともパフォーマンスは引き続き良好である。以前の急落から復帰したのちは安定的に推移している。

           

           

          関連するシムラ―

          このバスケットを買うシムラ―が、記載されていきます。

           

           

           

          米国株情報サイト

          このバスケットに含まれる米国株を購入するには証券会社の口座を開ける必要があります。

           

          日本語で米国株式の情報を得る場合は、日本の証券会社で米国株の情報を調べるのが最適と思われます。扱っている銘柄もかなり増え、詳細な情報もかなりタイムリーに確認することができます。

           

          英語の勉強も兼ねて英語で会社の情報を得たい方は、

          米国ヤフー(YAHOO.COM)には検索機能、銘柄スクリーニングもありますので、国内同様大変便利です。ポートフォリオ機能はぜひ使ってみてください。

           

          あと見ておきたいサイトは

          • CNBC 米国CNBCは経済・マネーに強い放送メディアです。ライブ感のある興味深い内容が多いサイトです。
          • CNN 米国CNNのマネー関連情報サイトではかなり見やすい市場概況があります。こちらから
          • Bloomberg ブルンバーグはプロ向けの市場情報・ニュースメディアですが、無料の一般向けの情報も充実してきています。市況情報についてはiPad用のスクリーンが大変見やすく、使い勝手が◎です。
          • CME 先物等については取引所であるCMEのサイトは要チェックです。

           

           

           

           

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