ある日の午後、サッカーを小学生でやっている子供さん、坂本一郎君(8歳)が今日も快勝だったサッカーの試合の後で聞いてきた。
一郎(息子) : 「お父さん、ぼくコーチにフォワードになりたいって言おうかと思って。。ぼくやっぱりパサー(パスを出す人)よりもFWでゴールゲッターになりたい。」
太郎(私) : 「なんでだ?いまは司令塔みたいな役割で、かっこいいし、チームの柱じゃないか。」
一郎(息子) : 「でも点取れてなんぼ、勝ち切ってなんぼの世界ってこの間テレビでプロの海外で活躍している選手が話してた。」
太郎(私) : 「でもチームプレーのスポーツだから、個の力だけでは勝てないだろ。チームのまとめ役、精神的なリーダーが必要だろ?」
一郎(息子) : 「父さん、だからダメなんだよ日本人は。プロは結果をだしてなんぼのもの。あとは統計でもフォワードが有利とでている。お金を稼ぐならやっぱりフォワードだ。昨日分析してみたんだ。」
太郎(私) : 「え‐‐‐。統計? なんでそんなこと知っているの? 」
【統計:人生のゴールにより確実にシュート】
一郎(息子) : 「僕はいまのチームでは主軸だけど、これから関東とか、全日本とかいうレベルではどこまで行けるかわからない。Jリーガーになれるかもわからない。けどプロになってサッカーを一生やっていきたいんだ。
そしたら、どうするのが一番お金をかせげるかとか、普通かんがえるでしょ。 父さん。。。」
太郎(父) : 「うーむ・・・・・・・ とりあえずご飯食べよう!」
【目指すはワールドカップだ!】
太郎(父) : 「なんとうちの息子はサッカーがうまいばかりだと思っていたら、数学とか統計とかもできる。。うーんサッカーと統計学者の二刀流?、文武両道?でかしたぞ一郎!!
ところで統計ってそもそもなんの統計だろう?」
と思ってWEBで探しはじめる。
もちろん、シミュライズ。 今回もお世話になります!
シミュライズはおかねのソーシャルネットワークで便利なシステム、計算機、データ、アイデア、使いたい放題だそうだ・・・・(宣伝ぽい)
そこの先生とやら、シム先生に聞いてみた。
「どーも シム先生です。いろいろ色変わります。」
シム先生 : 「それでは、まずはJリーガー(J1選手)たちのポジション別の年俸と年齢の関係を分布図で見てみましょう。
データは編集部が集めた推計値なので正確性については完ぺきではないのはそこはお許しを・・」
以下はシム先生の教えです。
J1サッカー選手の年齢・年俸分布図
さっそくチャートを見て考えてきましょう。大事なことはサッカーポジションと年俸、そして一郎君の将来ですね・・・・・・
グラフはすべてX軸に年収(単位万円)、Y軸に年齢をとっています。
右肩上がりに全体的になっているのは、年齢があがればそれなりに経験も、技術もついて年俸があがっていくことを表しています。
当然、メッシやロナウドのような世界的なスーパー選手、スター選手を加えるともっと統計は変わってきますが、ここではJリーグをまず考えます。
グラフ内にある数式はシンプルな統計で計算したものです。(回帰分析)
エクセルでできる計算ですので、お父さんも試してみてください。式もエクセルの機能で自動的に表示できます。(近似式の表示形式)
【フォワードの分布図】
全体的に年俸は高そうですね。年齢が高くなると現役選手割合が少ないようです。
俊敏性・創造性は若い選手の方がたけているということかもしれません。
スケールが違うのでなんとなく下に固まってみえるが、FWだけ一番受けの目盛は4億なので注意です。
しかしこれは外人選手が多く含まれています。
大型の外人とかで海外から結構有名な選手が来始めました。
バルセロナのシャビ選手とかもくるとか、こないとか。そういえば本田選手もいまはミランのFWですよね。
【ミッドフィルダーの分布図】
ミッドフィルダーはややFWよりも平均年齢は高いようです。
外人スター選手が少ない分上にとびぬけた点があまり見受けられません。
日本人のベテランで、技術的に優れた人で、年収の高い人はこのMFに多いかもしれませんね。
中村選手、遠藤選手とか。。
FWもいいですが、長い間選手としてプレーができ、平均的に高い年俸を稼げるなら、MFも良い選択肢かもしれません。
海外ではこの数字に含まれていませんが、香川選手がいまMFで3~4億円(推定)でドイツ・ドルトムントでプレーをしていますね。
しかし、点をとるという意味ではFWと同等の個の力が求められます。
パスもアシストも得点も求められているのがこのポジションですね。
【ディフェンスの分布図】
ディフェンスは職人的、プロにしかわからない技術、楽しみがあります。
日本では伝統的にサイドバックに優秀な選手を多く輩出しています。
平均の年俸はややFW,MFに比べて低いですが、平均年齢は少し高く、確実ではありませんが現役でやれる時間はバックのほうが長そうです。
今回この中には入っていないが、長友選手、酒井選手、内田選手等国際的に認められた日本人選手も多いですね。
性格的にも、体力的にもサイドバックは日本人に向いているポジションとも言われています。
【ゴールキーパーの分布図】
ゴールキーパーは当然ながら数は少ないですね。
しかし、ポジションも一つなので、控えキーパーになってしまうリスクも高いですね。結構ポジション争いは厳しいです。
身長とか俊敏性とか、精神的な安定度だとか、いろいろな条件があります。
給料はタフなポジションの割に、FW,MF、DFよりも全体的にかなり低くなっている。
背が高く、落ち着いた子で、身長対比で俊敏であればかなり競争率は下がるとは思われますが、しかし怪我も多くタフなポジションです。
早速ここで結論 やっぱりフォワード?
シム先生 : 「お父さんにもっと簡単にわかってもらうために、まとめてみました。データから推測される期待年俸は年齢別・ポジション別に以下のようになっています。」
「シミュライズでは働く人のいろいろな年収カーブ(年齢と年収の関係)を持っています。ぜひほかの件でも試してみてください。・・・・・・ シミュライズコアシステムへ」
さようなら・・・・・
そこでこんなテーブルを先生はおいていった。
なるほど、年齢別に、年俸額が統計的に求めてあるんだな。ふむふむ。
【期待年俸表:単位万円】
ポジション | 25歳 | 30歳 | 35歳 |
FW | 2,512 | 5,227 | 7,942 |
MF | 1,852 | 3,391 | 4,930 |
DF | 1,593 | 2,858 | 4,122 |
GK | 1,040 | 1,993 | 2,946 |
太郎(私) : 「先生ありがとう。 詳しくはわかんないけど、FW>MF>DF>GKの順番で給与は高く、年齢を追うごとにその差が開いていくということかな・・・・・」
「うーん。 外人の分でFWは高くなっているので、もしかするとMFとか思いながらも、FWを奨めればいいのかな?」
【僕の結論:なぜFWが良いのか】
- 結局はMFでも得点力が求められること
- 統計的にはFWが年俸が高いこと
- 大きな怪我する確率はあんまりどこも変わらないだろうと・・・(データはとくにない)
- 日本人はMF・DFの方がタイプは多そうとおもった⇒だから競争が激しい
- 海外で万が一成功すると抜群に年俸が高いこと(ロナウド、ネイマール、イブラヒモヴィッチ、ファルカオ、ルーニー等)
次の日の朝、朝食を食べながら、眠そうな一郎にこう話した。
太郎(私) : 「一郎おまえ、よく勉強しているな。 FW頑張って奪い取れ!でもやっぱり日本はみんなで戦うこと、チームプレーが大事だぞ。チームプレーをベースに個の力を伸ばせ!」
一郎(息子) : 「お父さんもすこしはサッカーと統計、勉強したみたいだね。統計は仕事にもプライベートにも大事だぞ!」
太郎(私) : 「はーい!ってあれ?」
一郎は本当に俺の子であろうかと心配になった太郎であった。
そういえば昔野球選手の分析もしていたみたいだから、こんど見てみよう。 野球選手の場合