日経平均が20,000円の大台を超えたのはなんと15年ぶり。証券会社ではちょっとしたお祝いモードになっていたようだが、官製相場、外国人投資家によるものとして、あまり楽観的になれない向きもあるようだ。
4月10日終値ベースでの東証1部の時価総額が
時価総額(普通株式ベース)
577兆9,453億円
となっている。
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では公的資金、あるいは5つのクジラの規模はどれくらいなのだろうか?
官製相場では5つのクジラが株式購入に動くことで相場を盛り上げているとされている。日銀のバズーカが放たれたあとに、続いてGPIFが株式投資割合を増やし、次いで3つの年金基金(国家公務員、地方公務員、私立学校教職員)が株式の割合を増やし、さらにかんぽ生命やゆうちょ銀行が株式へのアロケーション増に動くなど、確かに一体化した動きとなっている。
この真剣度合につられて、外国人投資家も参入して、日本株式を釣り上げている。
そこでこの官製相場の長続き度を見るために、それぞれの年金の規模を見ておくと、
- 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF) 運用資産137兆358億円(26年度第12月末) 国内株式割合19.8%
- 国家公務員(KKR) 運用資産7兆2765億円(平成25年度末) 国内株式割合8.0%
- 地方公務員 運用資産18兆9,284億円(平成25年度末) 国内株式割合16.1%
- 私立学校教職員 運用資産3兆8,472億円(平成25年度末) 国内株式割合10.0%
- かんぽ生命保険 運用資産83兆3,783億円(平成27年度1月期) 国内株式割合ごく僅か(外債投資の増加額の半分程度の金額を購入増加額とする見通し)
- ゆうちょ銀行 運用資産は 203兆4,759億円(平成26年度中間期) (うち有価証券157兆1551億円 )国内株式割合ごく僅か
- 日銀 運用資産241兆円5,798億円(平成25年度末) 金銭の信託(信託財産指数連動型上場投資信託) 2兆8511億円、金銭の信託(信 託財産株式)1兆3728億円
それぞれの算出時期は違うものの、全運用額を単純に合計すると、
695兆8441億円もある。
東証一部の全株式の時価よりも多い運用金額が存在している。
GPIFや3つの公的年金は既に株式投資にかなり動いているが、巨大なゆうちょ、かんぽの買いが本格化すると、上昇圧力はまだまだ余力がある。
また日銀がより多くの紙幣を印刷して、購入をしていけばビッグバズーカ第2弾となる。
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しかし、国をあげての無理やりの相場上昇はどこかでしっぺ返しが来そうな感じがするのは私だけであろうか?
株式もみんなで買えば怖くない。市場において下がることがないものはあったであろうか?
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