全米先物取引委員会(CFTC)により週末公表の、シカゴ通貨先物市場における最新10/7時点の投機筋ポジション動向。
夏場以降に積みあがってきた円ショート、ユーロショートは、9月以来揉みあい状態が続いています。USD/JPY為替レートは一週間で109円後半から107円後半へ2円ほど円高になりました。豪ドルは大幅にショートが積みまされ、AUD/USD為替レートも再び今年の安値水準である0.86台半ばとなっています。
今年に入ってからの主要通貨の投機筋ネットポジション(対ドル)の動きをグラフ化しています。
(注1)CFTC公表データをもとにシミュライズまとめ
この週末NY時間に公表されているポジションは、先週火曜日時点(10/7)のものであることをご注意の上、ご覧ください。
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現状のネットポジション、過去1週間の変化、1ヶ月の変化をまとめています。
各通貨(対ドル)の投機筋ネットポジション(枚)
通貨 | 2014/10/7 ネットポジション |
1週間変化 | 1ヶ月変化 |
JPY | -112,551 | 8,327 | -11,878 |
EUR | -146,212 | -8,687 | 11,293 |
GBP | -1,075 | -4,664 | -27,802 |
AUD | -26,486 | -24,469 | -67,715 |
NZD | -100 | -164 | -9,622 |
CHF | -12,419 | 138 | 1,406 |
CAD | -7,452 | -2,886 | -19,082 |
一週間の主な動き:
- 夏場にかけ積みあがってきた円ショートは若干減少、9月以来揉みあいが続いています。ドル円為替レートはドル売りの流れで、一週間かけて109円台後半から107円台後半へと約2円の円高になりました。
(下記、USD/JPYネットポジションと為替レートのグラフをご参照ください。)
- ユーロのネットショートポジションは若干増加。こちらも夏前から積みあがってきたユーロショートが9月以降揉みあい状態です。前週にEUR/USD為替レートで1.25付近まで売られたユーロは少し戻しており、1.26台前半で週を終えています。
(下記、EUR/USDネットポジションと為替レートの推移ご参照ください。 )
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前週に、今年4月以来のネットショートに転じた豪ドルは、大幅なショート積み増しとなりました。前週にAUD/USD為替レートで今年の安値水準の0.86台半ばまで売られた豪ドルは、週半ばに一旦0.88台まで戻しましたが、週末にかけて再び0.86台へ売られています。
(注)CFTC公表データをもとにシミュライズまとめ
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活用方法については、以下記事等をご参考にしてくだくさい。
【運用】FX取引のアイデア実験室 トレンドと取引タイミング シミュライズFX