老後を賃貸で住み続けるのは不安?老後も賃貸に住むメリット・デメリット

2021/12/21

老後の住まいを検討するうえで賃貸を考えている方もいらっしゃるでしょう。
老後も賃貸で住み続けるにはメリット・デメリットがあり、それを理解したうえで判断することが大事となります。
本記事では、老後を賃貸で住み続けるメリット・デメリットをご紹介します。
本記事を読むことで老後どのように暮らしていけばよいのかを判断できるようになるでしょう。

老後を賃貸で暮らすメリット

まずはメリットについて見ていきましょう。

好きなときに引越できる

賃貸のメリットは好きな時に引越ができる身軽さがあることといえるでしょう。
持ち家であれば、近所トラブルや家族構成の変化、仕事の都合などの事情が生じでも簡単に引っ越すことはできないものです。
また、子供が独立するなどのライフステージの変更に伴い、必要な家の広さも変わってきます。
賃貸は好きな時にいつでも引越でき、ライフステージに合わせて住み替えできるというメリットがあるといえるでしょう。

ローンの支払いがない

35年で組んだ住宅ローンの完済時の年齢が75歳以上の場合、毎月の返済額を支払うことが難しくなってきます。
現役時代に組んだ住宅ローンですので、リタイア後の年金生活では、現役のような余裕のある返済プランとはならないでしょう。ローンの返済遅れが続くと一括返済を請求されることや持ち家を手放すこと、さらに債務整理にまで発展するリスクもあります。
一方、賃貸住宅では老後の生活基準に合わせて家賃を選ぶことができますので、住居費で家計がひっ迫することは少ないでしょう。

老後の貯蓄を減らさずに済む

持ち家には住宅ローン以外にも固定資産税や維持費だけでなく、リフォーム代などの修繕費もかかってくるでしょう。
災害が起きてしまうと最悪の場合倒壊などの可能性もあり、それらの家にかかる費用は高額となるものです。
賃貸であれば、修繕費や災害が起こっても家主がそれらの費用を負担することが一般的なため、大きな負担はありません。
家に掛かる費用を抑えた分で老後の貯蓄ができる点もメリットといえるでしょう。

老後を賃貸で暮らすデメリット

次にデメリットを見ていきましょう。

入居を断られるケースがある

高齢で賃貸を新しく探そうとした場合、入居を断られる可能性があります。
収入が年金だけということもあり、家賃を踏み倒されるリスクが高くなるものです。
年齢が上がれば認知症や病気など可能性も高くなるため、家主側にとってはリスクが高いものといえ、入居に慎重になってしまう家主も多いものです。
高齢者用住宅も増えていますが、その数はまだ少なく、あっても家賃が高額になる可能性があります。
高齢になると借りられる物件に限りがあり、新しく物件を探すのが困難になるでしょう。

家賃を支払いつづける必要がある

持ち家のローン完済後は固定資産税や維持費はかかりますが、ローンの支払いがないため賃貸よりも負担は軽くなるでしょう。
総務相の調査によると、居住費の負担は65歳以上の単身世帯で約1.2万円、2人以上の世帯で約1.4万円という結果が出ています。
このうちの約93%が持ち家世帯という結果も出ており、持ち家での居住費負担は賃貸に比べ軽いものといえるでしょう。
賃貸の場合は住み続ける限り家賃を支払い続ける必要があります。
65歳以上で家賃を払い続けるだけの収入がなければ、大きな負担になり得ることに注意が必要でしょう。

参照:統計局 家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)平均結果の概要

バリアフリー仕様へのリフォームは困難

年齢を重ねるとちょっとした段差なども障害となるようになり、バリアフリー対策も必要になるでしょう。
持ち家であれば、好きにリフォームできるためバリアフリー仕様への変更も可能です。
しかし、賃貸は家主の許可がなければ好きにリフォームできません。
既にバリアフリー仕様となっている物件を探す場合は、物件数は多くなく、家賃が高くなる可能性もあります。
今はまだ健康でも、高齢になると体の自由は利かなくなることを意識した物件を早い段階で検討するとよいでしょう。

賃貸のメリット・デメリットを表で比較

高齢で賃貸に住むメリット・デメリットを表にまとめると以下のようになります。

メリット デメリット
・ライフステージや近所などの環境に応じて好きな時に住み替えができる

・ローンの支払いがない

・修繕費や維持費などの家賃以外の居住費がかからないので貯蓄を減らさずに済む

・入居を断られる場合がある

・入居できる物件に限りがある

・家賃を支払い続けるだけの収入が必要

・バリアフリーなどのリフォームを自由にできない

上記を参考に、今後どのような暮らしがいいのか判断されてみてはいかがでしょうか。

老後に安心して暮らせる住まい選びを

老後に賃貸に住み続けるメリット・デメリットをお伝えしました。
老後の住まいを検討するにあたり、賃貸に住み続けることに不安を感じる方も多いでしょう。
賃貸にはメリット・デメリットがあるため、一概に賃貸が良い・悪いということはありません。
本記事を参考に、賃貸のメリット・デメリットを理解したうえで、自分のライフスタイルに合わせて、安心して老後を遅れる住まいを探すとよいでしょう。

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