トラックの後ろを走っていたり、高速道路で風の強い日に走っていて、いきなりピシッ!と音がして、フロントガラスにひびが入りました。
過去に経験した方もいるはず。あるいは今日帰りの道でそんな災難にあった人も・・・
車の任意保険でカバーされるのでしょうか? また以下のような疑問を持たれた方も多いのでは?
- 石を飛ばした相手が悪いのだから修理代は相手が払うべきではないでしょうか?
一般的には、どの車が跳ねたか特定すること、または証明することが難しく、賠償責任を問うことは困難なケースが多いようです。そのため自分の車両保険で修理せざるを得ません。
- 修理代が安かったからやっぱり保険を使わないという変更はできるのでしょうか?
保険を使うかどうかは保険会社の事故担当者と相談しながら決めることができます。保険を使わないという選択もできます。今日はこのことを少し掘り下げてみてみたいと思います。
ほとんどのケースでは
盗難、落書き、窓ガラス破損、火災など(車両保険)は保険でカバーされますが、
事故1件につき、1等級下がる1等級ダウン事故 としてカウントされます。
保険を使用すれば、もちろん保険料は前年より割高になります。
(昔は盗難や落書き、いたずら、走行中の飛来物(飛び石など)による窓ガラスの破損が「等級すえおき事故」とされていました。)
等級係数(割増引率)から1等級ダウンの影響は?
ひび割れに保険を使った場合、翌年度の等級は1等級さがり、事故1件につき1年間は低い割引率を適用されます。
保険を使えば「事故有」等級が適用されることになります。
1年間保険を使わなければ、翌年は元の「無事故等級」に戻ります。
等級ごとの割引率を見てみると、
例えば9級の無事故の方がひびに保険を使うと、次の年は事故ありの8級にダウンします。
-43%(無事故9級)から-22%(事故あり8級)となります。なんと―21%もの割引率ダウンです。(保険料のアップ)
フロントガラスのひびの金額によりますが、修理費は
ディーラーや量販店、自動車ガラス屋さんにてリペアは無理と判断されてしまったフロントガラスのヒビも直径3cm以内であれば修理可能な場合が多々あります。
15,000円で修理というサイトもあるようです。(デントリペアワークス)
保険料のアップを聞いて、免責の金額を確認して、
実質支払金額(=修理金額‐免責金額)が保険料アップ金額とどっちが大きいかを確認して、使うか使わないかを決定しましょう。
【現行の等級】
等級 | 無事故係数 | 事故有係数 |
---|---|---|
1等級 | +64% | |
2等級 | +28% | |
3等級 | +12% | |
4等級 | -2% | |
5等級 | -13% | |
6等級 | -19% | |
7等級 | -30% | -20% |
8等級 | -40% | -21% |
9等級 | -43% | -22% |
10等級 | -45% | -23% |
11等級 | -47% | -25% |
12等級 | -48% | -27% |
13等級 | -49% | -29% |
14等級 | -50% | -31% |
15等級 | -51% | -33% |
16等級 | -52% | -36% |
17等級 | -53% | -38% |
18等級 | -54% | -40% |
19等級 | -55% | -42% |
20等級 | -63% | -44% |