株式会社ハイディ日高(以下、日高屋)と株式会社幸楽苑ホールディングス(以下、幸楽苑)は、共に拉麺チェーン店を運営しています。
日高屋と幸楽苑の給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
-
- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て外食業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴は何でしょう?
【株式会社ハイディ日高】
1973年(昭和48年) 2月創業。埼玉県さいたま市に本社を置き、ラーメンチェーン店”日高屋”を運営しています。グループ会社に「来来軒」「焼鳥日高」「中華一番」「ラーメン日高」「大衆酒場HIDAKA」があります。現在420店舗を運営しています。
【株式会社幸楽苑ホールディングス】
1954(昭和29年)年9月創業。福島県郡山市に本社を置き、ラーメンチェーン店”幸楽苑”を運営しています。いきなりステーキのFC店舗を含め、現在536店舗を運営しています。
業績はどうでしょう?
業績を比べてみましょう。
【連結決算:日高屋は平成30年2月、幸楽苑は平成30年3月末の業績】 (単位:円)
日高屋
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会社
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幸楽苑
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406億 |
売上高
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386億
|
385億 |
前年
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378億
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5.5% |
対前年度比
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2.1%
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46億 |
経常利益
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-1億
|
30億 |
当期純利益
|
-32億
|
- 億 |
包括利益
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-32 億 |
78.7% |
自己資本比率
|
20.9%
|
会社業績、成長性は、日高屋が上回っています。
初任給を比べてみましょう!
これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。
【日高屋、幸楽苑ともに募集要項から 初任給(単位:円)】
日高屋
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学歴
|
幸楽苑
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- 円 | 院卒 | - 円 |
230,000円 | 大学卒 | 209,000円 |
日高屋が上回りました。
年齢ごとの給与を比べてみましょう!
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
会社名 | 従業員数(単体) | 従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) |
日高屋 | 794 | 794 | 34.3 | 7.6 | 4,942 |
幸楽苑 | 185 | 1,085 | 41.9 | 14.4 | 4,965 |
従業員数は、単体は日高屋、連結は幸楽苑が上回っています。
平均年齢は、幸楽苑が7.6歳高く、平均勤続年数も、幸楽苑が6.8年長いです。
平均年間給与は、若干ですが、幸楽苑が2万円多いです。
【年代別推定年収:単位千円】
年齢 | 日高屋 | 幸楽苑 | 差額(日高屋ベース) |
25 | 3,450 | 3,190 | 260 |
30 | 4,513 | 4,173 | 340 |
35 | 5,004 | 4,627 | 377 |
40 | 5,298 | 4,899 | 399 |
45 | 5,437 | 5,027 | 410 |
50 | 5,567 | 5,148 | 419 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索
全ての年齢層で日高屋が上回ります。その差は25歳時が26万円で一番小さく、
50歳時に最大で42万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。
生涯給与はどれくらい?
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。
会社名 | 生涯給与 |
日高屋 | 1億8,935万円 |
幸楽苑 | 1億7,509万円 |
日高屋が1,426万円上回っています。
役員報酬はどれくらい?
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金 (百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
日高屋 | 8 | 137 | 43 | 0 | 0 | 22.5 |
幸楽苑 | 8 | 169 | 0 | 0 | 0 | 21.2 |
日高屋の方が、1人当たりの報酬額(年額)で、1.3百万円多いです。
生涯で形成する資産はどれくらい?
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
両社共に31歳の方を例に計算を行います。
結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
年齢 | 日高屋 | 幸楽苑 | 差額(日高屋ベース) |
65歳 | 5,118万円 | 4,768万円 | 350万円 |
85歳 | 5,128万円 | 5,009万円 | 119万円 |
65歳時に日高屋が350万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には119万円に縮まります。
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左が日高屋の方、右が幸楽苑の方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
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結論
纏めると以下のような結果です。
- 会社業績は、日高屋が上回りました。
- 初任給も、日高屋が上回ります。
- 推定年収は全ての年齢層で日高屋が上回ります。その差は25歳時が26万円で一番小さく、
50歳時に最大で42万円の差があります。
- 生涯給与(従業員として)は、日高屋が1,426万円上回っています。
- 役員報酬は、日高屋が1人当たりの報酬額(年額)で、1.3百万円多いようです。
- 老後の資産額は、65歳時に日高屋が350万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には119万円に縮まります。
会社業績、初任給、役員報酬、生涯給与、老後の資産額の全項目で日高屋が上回った為、今回は日高屋に軍配があがりました。
ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。
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