楽天とYahoo、大手インターネットサービス会社2社、社員になるならどちらがお得?(2017年入社版)

2021/08/19

楽天株式会社とYahoo株式会社はインターネットサービス会社ですが待遇面でどう違うのか比較してみました。

楽天株式会社とYahoo株式会社、両社の給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てネットサービス業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

それぞれの特徴


【楽天株式会社】

楽天株式会社は日本最大のオンラインショッピングモールを経営しています。
また球団や銀行も経営しています。
昨年本社を二子玉川Riseに移転し始めました。

 

【Yahoo株式会社】

日本最大級のポータルサイト「Yahoo」を運営しています。
ネットオークション、ショッピングモール、プロバイダー事業でも有名です。

 

 

業績は?


業績も比べておきましょう。

【26年度の業績:連結決算】 (単位:億円)

楽天株式会社
会社
Yahoo株式会社
5,986
売上高
4,284
5,186
前年
4,085
15.4%
対前年度比
4.8%
1,042
経常利益
2,083
711
当期純利益
1,393
1,238
包括利益
1,350
11.5%
自己資本比率
72.6%

売上高では楽天株式会社がYahoo株式会社を1,700億円ほど上回っていますが、

経常利益ではYahoo株式会社が大きく上回っており、Yahoo株式会社の収益力の高さがわかります。

売上の成長率では楽天株式会社は前年対比で15.4%の成長を記録し、Yahoo株式会社の4.8%を3倍以上上回っています。

 

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。

【楽天株式会社】

2017年4月入社社員

  • 給与
    • ビジネス総合職
      • 300,000円〜(月次)
    • エンジニア職(通年採用)
      • 個人の能力により確定

 

【Yahoo株式会社】

2017年4月入社社員

  • 給与
    • 博士了
      • 年収:約472万円
        • 基準給与268,000円/月+賞与など
    • 修士了
      • 年収:約426万円
        • 基準給与234,500円/月+賞与など
    • 学部・高専・専門・短大卒
      • 年収:約400万円
        • 基準給与217,000円/月+賞与など

 

Yahoo株式会社の初任給は平均的な金額と大きく違いませんが、楽天株式会社のビジネス総合職の給与は初任給としては高額といえます。

一方エンジニア職では具体的な金額が明示されていません。

 

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【2015年度3月決算の比較】

従業員数 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
楽天株式会社 11,723 32.8 4.3 6,608
Yahoo株式会社 7,034 34.99 5.2 6,517

 

従業員数は楽天株式会社がYahoo株式会社より4,700人程多く、大きな差があります。平均年齢はYahoo株式会社が2.19歳高く、勤続年数も0.9年長いです。

平均年間給与に大きな差はなく、楽天株式会社の660.8万円に対しYahoo株式会社は651.7万円と差は10万円もありません。

【年代別推定年収 単位千円】

年齢 楽天株式会社 Yahoo株式会社 差額
25 4,980 4,570 410
30 6,046 5,548 497
35 7,104 6,519 584
40 8,247 7,569 678
45 9,270 8,508 763
50 9,797 8,991 806

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)

こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

 

全年齢層で楽天株式会社が上回っています。
25歳時でおよそ41万円の差があり、ピーク時の50歳時ではおよそ80.6万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。

この2社は被ってる分野も多いですが、産業別に分けると違う業種になるためカーブの上昇率等は別の数字を使っています。

 

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
楽天株式会社 3億0,300万円
Yahoo株式会社 2億7,807万円

企業シムラ―検索

 

楽天株式会社がYahoo株式会社を2,493万円ほど上回っています。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
役員数では楽天株式会社が多いですが1人あたりの報酬は大きな差がないようです。

 

会社名 役員数 役員報酬(百万円) 役員賞与(百万円) オプション(百万円) 退職金
(百万円)
1人あたり総報酬(百万円)
楽天株式会社 11 380 15 99 0 44.9
Yahoo株式会社 4 100 81 1 0 45.5

 

Yahoo株式会社が楽天株式会社よりも1人当たりの報酬額(年額)では60万円多いです。

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
楽天株式会社、Yahoo株式会社の現在30歳の方を例に計算を行います。
結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

楽天株式会社 Yahoo株式会社 差額
65歳 7,764万円 6,921万円 843万円
85歳 6,291万円 5,763万円 528万円


65歳時
楽天株式会社843万円(貯蓄可能額が)上回ります。
これが85歳時では528万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

楽天株式会社五郎(30歳)

Yahoo株式会社五郎(30歳)

楽天 vs Yahoo2016-03-11 18.25.48

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。左が楽天株式会社の方、右がYahoo株式会社の方です。30歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索

 

結論


初任給は楽天株式会社がエンジニア職を通年採用とし、能力給のため比較が出来ません。
平均年収は大きな差ではありませんが、楽天株式会社がYahoo株式会社より9.1万円多いです。
また全年齢層にわたって楽天株式会社がYahoo株式会社より多いです。
楽天株式会社が生涯年収(従業員として)はYahoo株式会社のそれに比べ2,493万円ほど多くなっています。
役員になってからの待遇では、年平均で60万円ほどYahoo株式会社が上回りました。

最後に65歳以降の資産額で比較すると、楽天株式会社が65歳時も85歳時もYahoo株式会社を上回っていて、85歳時の差額は528万円ほどです。

そのため今回は楽天株式会社の勝ちとします。

 

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