秋の味覚、うどん対決！"丸亀製麺”のトリドールHDと”杵屋”のグルメ杵屋。人生計画にどれだけ違いがある？初任給から老後資産まで(2018年版)

株式会社トリドールホールディングス（以下、トリドール）とグルメ杵屋株式会社（以下、グルメ杵屋）は、共にうどんのチェーン店を運営しています。

トリドールとグルメ杵屋の給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは４つ

1. 初任給
2. 年齢ごとの給与水準
3. 生涯給与
4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て外食業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

それぞれの特徴は何でしょう？

【株式会社トリドールホールディングス】
1985年（昭和60年）8月創業。兵庫県神戸市に本社を置き、飲食業を中心に展開しています。讃岐釜揚げうどん「丸亀製麺」、焼鳥ファミリーダイニング「トリドール」、とんかつ・とんてき専門店「豚屋とん一」、焼きそば専門店「長田本庄軒」、極細醤油ラーメン専門店「丸醤屋」などがあります。

【グルメ杵屋株式会社】
1967年（昭和42年）3月設立。大阪府大阪市に本社を置き、主に飲食店を経営しています。実演手打うどん「杵屋」、四季めん処「めん坊」、めん茶屋「きなさ」、手打うどん工房「穂の香」、讃岐うどん「みのり」、讃岐製麺「麦まる」、信州そば処「そじ坊」等、2018年3月末現在で418店舗を展開しています。

業績はどうでしょう？

業績を比べてみましょう。

【連結決算：平成30年3月末の業績】　（単位:円）

トリドール	会社	グルメ杵屋
1,165億	売上高	408億
1,018億	前年	394億
14.4%	対前年度比	3.5%
72億	経常利益	7億
47億	当期純利益	8億
30億	包括利益	9億
32.9%	自己資本比率	45.9%

会社規模、業績、成長性はトリドールが上回りました。

初任給を比べてみましょう！

これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。

【トリドール、グルメ杵屋ともに募集要項から　初任給(単位：円)】

トリドール	学歴	グルメ杵屋
213,000円	大学院卒	205,000円
210,000円	大学卒	205,000円

トリドールが上回りました。

年齢ごとの給与を比べてみましょう！

有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

会社名	従業員数(単体)	従業員数(連結)	平均年齢	平均勤続年数	平均年間給与（千円）
トリドール	164	3,811	40.2	5.5	6,735
グルメ杵屋	56	1,011	43.3	13.0	5,163

従業員数は、単体、連結共にトリドールが上回っています。
平均年齢は、グルメ杵屋が3.1歳高く、平均勤続年数も、グルメ杵屋が7.5年長いです。
平均年間給与は、トリドールが157万円多いです。

【年代別推定年収：単位千円】

年齢	トリドール	グルメ杵屋	差額（トリドールベース）
25	4,381	3,298	1,083
30	5,731	4,315	1,416
35	6,355	4,784	1,571
40	6,727	5,065	1,663
45	6,904	5,198	1,706
50	7,070	5,322	1,747

（両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。）
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

全ての年齢層でトリドールが上回ります。
その差は、25歳時が一番小さく108万円、50歳時が一番大きく175万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社は業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与はどれくらい？

この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。

会社名	生涯給与
トリドール	2億4,046万円
グルメ杵屋	1億8,103万円

企業シムラ―検索

トリドールが5,943万円上回っています。

役員報酬はどれくらい？

取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名	役員数	役員報酬（百万円）	役員賞与（百万円）	オプション（百万円）	退職金（百万円）	1人あたり総報酬 (百万円)
トリドール	4	134	0	7	0	35.3
グルメ杵屋	8	90	0	0	0	11.3

トリドールの方が、1人当たりの報酬額（年額）で、24.0百万円多いです。

生涯で形成する資産はどれくらい？

生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

両社共に31歳の方を例に計算を行います。

結果はミライズ（人生計画システム）で計算すると以下のようになりました。

年齢	トリドール	グルメ杵屋	差額(トリドールベース)
65歳	5,699万円	5,072万円	627万円
85歳	5,444万円	5,109万円	335万円

65歳時にトリドールが627万円（貯蓄可能額が）上回りますが、この差が85歳時には335万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
（当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。）

トリドール五郎（31歳）

グルメ杵屋五郎（31歳）

og:image / twitter:image

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗（シミュレーションでは預金しかつかっていません。）で大きく異なることになります。

左がトリドールの方、右がグルメ杵屋の方です。31歳には五郎と名前がついています。（全企業共通ルール）

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒　企業シムラ―検索

結論

纏めると以下のような結果です。

会社規模、業績、成長性は、トリドールが上回りました。
初任給も、トリドールが上回ります。
推定年収も全ての年齢層でトリドールが多く、その差は、25歳時が一番小さく108万円、50歳時が一番大きく175万円です。
生涯給与（従業員として）も、トリドールが5,943万円上回っています。
役員報酬も、トリドールが1人当たりの報酬額（年額）で、24百万円多いようです。
老後の資産額は、65歳時にトリドールが627万円（貯蓄可能額が）上回りますが、この差が85歳時には335万円に縮まります。