宝ホールディングス株式会社(以下、タカラ)とオエノンホールディングス株式会社(以下、オエノン)は、共に酒類の製造販売業を運営しています。
タカラとオエノンの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
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- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て酒類製造・販売業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴は何でしょう?
【宝ホールディングス株式会社】
1842年創業の京都府京都市に本社を置く、日本酒を中心とした酒類製造メーカー宝酒造やタカラバイオなどを傘下に持つ持株会社です。清酒「松竹梅」や、焼酎「よかいち」「一刻者」「知心剣」「寶焼酎」「純」「レジェンド」が有名です。
【オエノンホールディングス株式会社】
1880年創業の東京都中央区に本社を置く、焼酎などの製造で知られる合同酒精株式会社を母体とする持株会社です。清酒「北の誉」「大雪乃蔵」「富貴」や、焼酎「鍛高譚」「さつま美人」「グランブルー」「ビッグマン」が有名です。
業績はどうでしょう?
業績を比べてみましょう。
【連結決算:タカラは2018年3月末、オエノンは2017年12月末の業績】 (単位:円)
タカラ
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会社
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オエノン
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2,681億 |
経常収益
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787億
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2,342億 |
前年
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792億
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14.5% |
対前年度比
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△0.6%
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161億 |
経常利益
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19億
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110億 |
当期純利益
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12億
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157億 |
包括利益
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12億 |
50.6% |
自己資本比率
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35.2%
|
規模、業績、成長性は、タカラが上回っています。
初任給を比べてみましょう!
これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。
【オエノン、タカラともに募集要項から 初任給(単位:円)】
タカラ
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学歴
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オエノン
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228,350円 | 大学院卒 | 200,150円 |
212,570円 | 大学卒 | 209,850円 |
タカラが上回りました。
年齢ごとの給与を比べてみましょう!
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
会社名 | 従業員数(単体) | 従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) |
タカラ | 176 | 4,349 | 47.2 | 22.5 | 7,234 |
オエノン | 49 | 955 | 46.8 | 19.7 | 6,876 |
従業員数は、単体、連結共にタカラが上回っています。
平均年齢は、タカラが0.4歳高く、平均勤続年数も、タカラが2.8年長いです。
平均年間給与は、タカラが36万円多いです。
【年代別推定年収:単位千円】
年齢 | タカラ | オエノン | 差額(タカラベース) |
25 | 4,594 | 4,387 | 206 |
30 | 5,449 | 5,204 | 245 |
35 | 6,002 | 5,732 | 270 |
40 | 6,503 | 6,211 | 292 |
45 | 7,019 | 6,704 | 315 |
50 | 7,483 | 7,147 | 336 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索
全ての年齢層でタカラが上回ります。その差は25歳時が21万円で一番小さく、50歳時に最大で33万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。
生涯給与はどれくらい?
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。
会社名 | 生涯給与 |
タカラ | 2億4,232万円 |
オエノン | 2億3,143万円 |
タカラが1,089万円上回っています。
役員報酬はどれくらい?
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金 (百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
タカラ | 7 | 86 | 74 | 0 | 0 | 22.9 |
オエノン | 5 | 85 | 17 | 15 | 0 | 23.4 |
オエノンの方が、1人当たりの報酬額(年額)で、0.5百万円多いです。
生涯で形成する資産はどれくらい?
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
両社共に31歳の方を例に計算を行います。
結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
年齢 | タカラ | オエノン | 差額(タカラベース) |
65歳 | 5,770万円 | 5,390万円 | 380万円 |
85歳 | 5,693万円 | 4,791万円 | 902万円 |
65歳時にタカラが380万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には902万円に拡がります。
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左がタカラの方、右がオエノンの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索
結論
纏めると以下のような結果です。
- 規模、業績、成長性は、タカラが上回りました。
- 初任給は、タカラが上回ります。
- 推定年収は全ての年齢層でタカラが上回ります。その差は25歳時が21万円で一番小さく、50歳時に最大で33万円の差があります。
- 生涯給与(従業員として)は、タカラが1,089万円上回っています。
- 役員報酬は、オエノンが1人当たりの報酬額(年額)で、0.5百万円多いようです。
- 老後の資産額は、65歳時にタカラが380万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には902万円に縮まります。
ほぼ全ての項目でタカラが上回るため、今回はタカラに軍配があがりました。
ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。
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