住宅メーカーとして有名な住友林業と積水ハウス。就職するならどちらがお得?(2019年入社版)

2021/08/19

住友林業株式会社(以下住友林業)と積水ハウス株式会社(以下積水ハウス)、は共に住宅メーカーとして有名です。

住友林業と積水ハウスの給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て住宅業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【住友林業株式会社】
住友林業株式会社は1691年創業、1948年設立、東京の大手町に本拠を置く住宅メーカーです。
山林事業を礎として、木材の仕入れ、製造、加工・販売、戸建て住宅の建造など植林から建造まで行なっています。
社有林の面積は日本の国土の1/900あり、国内木材建材商社取扱高日本1です。
国内での引渡住宅個数累計30万戸以上あります。
また海外にも進出していて海外子会社・関連会社計99社あり、米豪での年間住宅提供数約7,000棟以上あります。
その他に介護事業やバイオマス発電なども行っています。
また創業350年になる2041年を目標に高さ350mの木造高層建築物を実現する構想を発表しています。

【積水ハウス株式会社】
積水ハウス株式会社は1960年設立、大阪の梅田に本拠を構える日本の住宅メーカーです。
積水化学工業のハウス事業部が独立して生まれました。
子会社、関連会社が251社あり、累計建築個数は235万戸を超えます。
以下の事業を行なっています。

  • 戸建住宅事業
  • 賃貸住宅事業
  • リフォーム事業
  • 不動産フィー事業
  • 分譲住宅事業
  • マンション事業
  • 都市再開発事業
  • 国際事業



業績は?


業績も比べておきましょう。

【連結決算:平成29年3月の業績】 (単位円)

住友林業
会社
積水ハウス
1兆1,134億
売上高
2兆269億
1兆405億
前年
1兆8,589億
7%
対前年度比
9%
578億
経常利益
1,910億
345億
当期純利益
1,219億
500億
包括利益
1,126億
34.6%
自己資本比率
50.5%

売上高は積水ハウスが住友林業を上回り、その差は9,135億円です
経常利益でも積水ハウスが住友林業を上回り、その差は1,332億円です。
成長率は住友林業の7%のに対し積水ハウスは9%とこちらも積水ハウスが上回ります。

売上、利益、成長率で積水ハウスという結果になりました。

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。

【共に2016年実績から、 初任給(単位:円)】

住友林業
学歴
積水ハウス
227,000
大学院了
221,500
213,000
大学卒
210,500

住友林業は総合職、積水ハウスは営業職・技術職の場合です。

大学院了、大学卒、共に住友林業が上回ります。
差額は大学卒で2,500円、大学院了では5,500円です。

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【平成29年3月決算の比較】

従業員数(単体) 従業員数(連結) 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
住友林業 4,485 17,802 41.8 14.8 8,518
積水ハウス 14,041 23,299 41.8 16.0 8,145

 

従業員数は単体でも連結でも積水ハウスが上回ります。その差は単体で9,556人、連結で5,497人です。
平均年齢は同じで、勤続年数は積水ハウスが1.2歳高いです。
平均年間給与は住友林業が37.3万円多いです。

 

【年代別推定年収:単位千円】

年齢 住友林業 積水ハウス 差額(住友林業ベース)
25 5,925 5,665 259
30 6,905 6,603 302
35 7,371 7,048 323
40 8,084 7,730 354
45 8,750 8,367 383
50 9,132 8,732 400

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

全ての年齢層で住友林業が積水ハウスを上回ります。
25歳時が一番差が小さく25.9万円、50歳時が一番差が大きく40.0万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で同じ業種のため上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
住友林業 3億227万円
積水ハウス 2億8,903万円

企業シムラ―検索

 

住友林業が積水ハウスを1,323万円上回っています。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬
(百万円)
役員賞与
(百万円)
オプション
(百万円)
退職金

(百万円)

1人あたり総報酬
(百万円)
住友林業
8 336 146 33 0 64.4
積水ハウス
11 384 475 43 0 82.0

積水ハウスが住友林業よりも1人当たりの報酬額(年額)では1,760万円多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

両社共に31歳の方を例に計算を行います。

結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

住友林業 積水ハウス 差額(積水ハウスベース)
65歳 4,937万円 4,695万円 242万円
85歳 3,224万円 3,207万円 17万円

65歳時住友林業が242万円(貯蓄可能額が)上回りこれが85歳時には17万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

住友林業五郎(31歳)

積水ハウス 五郎(31歳)

住友林業VS積水ハウス

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左が住友林業の方、右が積水ハウスの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索

 


結論


纏めると以下のような結果です

  • 初任給は比較が出来る大学院了、大学卒では住友林業が上回ります。
    差額は大学卒で2,500円、大学院了では5,500円です。
  • 平均年間給与は住友林業37.3万円多いです。
  • 年齢層別給与では全ての年齢層で住友林業が積水ハウスを上回ります。
    25歳時が一番差が小さく25.9万円、50歳時が一番差が大きく40.0万円の差があります。
  • 生涯給与(従業員として)は住友林業が1,323万円多いです。
  • 役員報酬は積水ハウスが1人当たりの報酬額(年額)で1,760万円多いです。
  • 老後の資産額では85歳時に住友林業17万円多いです。

初任給、平均年間給与、年齢層別給与、生涯給与、老後の資産で住友林業が上回り役員報酬、では積水ハウスが上回りました。
そのため今回住友林業の勝ちとします。

ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。

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