セブン&アイ・ホールディングスとファミリーマート、大手コンビニ2社、社員になるならどちらがお得?(2017年入社版)

2021/08/19

セブン&アイ・ホールディングスとファミリーマートは大手コンビニエンスストアを抱える2社ですが待遇面でどう違うのか比較してみました。

セブン&アイ・ホールディングスとファミリーマート、両社の給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てコンビニ業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【セブン&アイ・ホールディングス】

セブン&アイ・ホールディングスはコンビニ、総合スーパー、食品スーパー、フードサービス、百貨店、金融サービス、ITサービスなどを扱っています。

主な会社はセブンイレブン、イトーヨーカ堂、デニーズ、西武・そごう、LOFT、アカチャンホンポ、セブン銀行などがあります。

 

 

【ファミリーマート】

ファミリーマートは国内第3位のコンビニエンスストアです。
ファミマ‼︎という新コンセプトのタイプの店もだしています。
今度サンクスを抱えるユニーホールディングスと経営統合することが決まっています。

 

業績は?


業績も比べておきましょう。

【26年度の業績:連結決算】 (単位円)

セブン&アイ・ホールディングス
会社
ファミリーマート
6兆389億
営業収益
3,744億
5兆6,318億
前年
3,456億
7.2%
対前年度比
8.3%
3,414億
経常利益
425億
1,729億
当期純利益
257億
2,726億
包括利益
318億
43.9%
自己資本比率
40.9%

(両社の有価証券報告書から、シミュライズ調べ)

 

売上高ではセブン&アイ・ホールディングスがファミリーマートを5.6兆円以上上回っています。
経常利益ではセブン&アイ・ホールディングスが大きく上回っていて差額は3,000億円ほどです。
売上の成長率ではセブン&アイ・ホールディングスは前年対比で7.2%の成長を記録しているのに対し、ファミリーマートは8.3%でファミリーマートが上回っています。

やはりコンビニ1社とスーパーや百貨店、飲食店などが纏まった企業とでは金額で比較すると大きな差があります。

ではセブンイレブンジャパンとの比較ではどうなるでしょう?

セブンイレブンジャパン
会社
ファミリーマート
7,363億
営業収益
3,744億
2,325億
経常利益
425億
1,369億
当期純利益
257億

(両社の有価証券報告書から、シミュライズ調べ)

 

セブンイレブンジャパン単体でも営業収益でファミリーマートの2倍近くあり、経常利益や当期純利益は5倍以上の差があることがわかります。

 

初任給


これから就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。
両社とも地区ごとに初任給が違うため東京での比較を行います。
またセブン&アイ・ホールディングス単体での求人はないのでここではセブンイレブンジャパンでの比較とします。

 

【2017年4月入社社員初任給(単位:円)】


セブンイレブンジャパン

学歴

ファミリーマート
207,000
4大卒
208,000
177,000
短大・専門卒
記載なし

東京での採用で大卒の初任給ではファミリーマートが1,000円上回っています。

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

 

【2015年度3月決算の比較】

従業員数 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
セブン&アイ・ホールディングス 54,665 43.9 19.1 7,182
ファミリーマート 7,281 38 9.4 6,484

 

従業員数はセブン&アイ・ホールディングスがファミリーマートより47,400人程多く、平均年齢もセブン&アイ・ホールディングスが5.1歳高く、勤続年数も9.7年長いです。
平均年間給与は、セブン&アイ・ホールディングスの方が70万円ほど高いです。

 

 

 

【年代別推定年収 単位千円】

年齢 セブン&アイ・ホールディングス ファミリーマート 差額
25 4,490 4,190 300
30 5,830 5,440 390
35 6,600 6,159 442
40 7,036 6,566 471
45 7,216 6,733 483
50 7,366 6,873 493

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)

こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

 

全年齢層でセブン&アイ・ホールディングスが上回っています。
25歳時でおよそ30万円の差があり、ピーク時の50歳時ではおよそ49.3万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2つとも同じ業種のためカーブの上昇率等は共通の数字を使っています。

 

 

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
セブン&アイ・ホールディングス 2億4,906万円
ファミリーマート 2億3,240万円

企業シムラ―検索

 

ファミリーマートがセブン&アイ・ホールディングスを1,700万円ほど上回っています。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名 役員数 役員報酬(百万円) 役員賞与(百万円) オプション(百万円) 退職金
(百万円)
1人あたり総報酬(百万円)
セブン&アイ・ホールディングス 13 179 59 93 0 25.5
ファミリーマート 11 444 0 0 0 44.4

 

ファミリーマートがセブン&アイ・ホールディングスよりも1人当たりの報酬額(年額)でおよそ1,890万円多いです。

 

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。

両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
セブン&アイ・ホールディングス、ファミリーマートの現在30歳の方を例に計算を行います。
結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

セブン&アイ・ホールディングス ファミリーマート 差額
65歳 4,240万円 3,670万円 570万円
85歳 2,853万円 2,416万円 437万円

65歳時セブン&アイ・ホールディングス570万円(貯蓄可能額が)上回ります。
これが85歳時では437万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

セブン&アイ 五郎(30歳)

ファミリーマート五郎(30歳)

セブンVSファミマ 2016-03-25 20.38.38

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左がセブン&アイ・ホールディングスの方、右がファミリーマートの方です。30歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索

 

結論


初任給はファミリーマートがセブン&アイ・ホールディングスより0.1万円ほど多いです。
平均年収は共に高めですが、セブン&アイ・ホールディングスがファミリーマートより70万円ほど多いです。
また全年齢層にわたってセブン&アイ・ホールディングスがファミリーマートより多いです。
生涯年収(従業員として)はセブン&アイ・ホールディングスがファミリーマートのそれに比べ1,700万円ほど多くなっています。

役員になってからの待遇では、年平均で1,900万円ほどファミリーマートが上回りました。
これは従業員としての生涯年収の差を埋めることが出来る差です。
最後に65歳以降の資産額で比較すると、セブン&アイ・ホールディングスが65歳時も85歳時もファミリーマートを上回っていて、85歳時の差額は437万円ほどです。

そのため今回は役員まで登るとファミリーマート、そうでないのならセブン&アイ・ホールディングスの勝ちとします。
収益や利益では大きな差がある2社ですが、働いている従業員の給与の差はそれ程ではありませんでした。

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