雪かきスコップのシーズン到来！ホームセンターのDCMとコメリ。人生計画にどれだけ違いがある？初任給から老後資産まで(2019年版)

DCMホールディングス株式会社（以下、DCM）と株式会社コメリ（以下、コメリ）は、共にホームセンターのチェーン店を運営しています。

DCMとコメリの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは４つ

1. 初任給
2. 年齢ごとの給与水準
3. 生涯給与
4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てホームセンター業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

それぞれの特徴は何でしょう？

【DCMホールディングス株式会社】
2006年9月設立の東京都品川区に本社を置く、ホームセンターをチェーン展開している会社です。「DCMカーマ」や「DCMダイキ」「DCMホーマック」「DCMサンワ」「DCMくろがねや」で国内に674店舗を保有しています。

【株式会社コメリ】
1952年4月創業の新潟県新潟市に本社を置く、ホームセンターのチェーン店「コメリパワー」「コメリホームセンター」「コメリハードアンドグリーン」を日本全国に展開している会社で、国内最多の店舗数を誇ります。国内に1,192店舗を保有しています。

業績はどうでしょう？

業績を比べてみましょう。

【連結決算：DCMは2018年2月、コメリは2018年3月末の業績】　（単位:円）

DCM	会社	コメリ
4,436億	経常収益	3,419億
4,434億	前年	3,295億
0.04%	対前年度比	3.7%
186億	経常利益	171億
113億	当期純利益	109億
118億	包括利益	116億
45.5%	自己資本比率	51.5%

ほぼ互角ですが、規模、業績は僅差でDCM、成長性はコメリが上回っています。

初任給を比べてみましょう！

これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。

【コメリ、DCMともに募集要項から　初任給(単位：円)】

DCM	学歴	コメリ
210,000円	大学院卒	206,000円
210,000円	大学卒	206,000円

DCMが若干上回りました。

年齢ごとの給与を比べてみましょう！

有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

会社名	従業員数(単体)	従業員数(連結)	平均年齢	平均勤続年数	平均年間給与（千円）
DCM	236	4,343	42.5	16.6	7,658
コメリ	4,189	4,588	34.7	10.3	4,060

従業員数は、単体、連結共にコメリが上回っています。
平均年齢は、DCMが7.8歳高く、平均勤続年数も、DCMが6.3年長いです。
平均年間給与は、DCMが360万円多いです。

【年代別推定年収：単位千円】

年齢	DCM	コメリ	差額（DCMベース）
25	4,907	2,814	2,093
30	6,419	3,681	2,738
35	7,118	4,082	3,036
40	7,535	4,321	3,214
45	7,733	4,435	3,298
50	7,919	4,541	3,378

（両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。）
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

全ての年齢層でDCMが上回ります。その差は25歳時が209万円で一番小さく、50歳時に最大で337万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。

生涯給与はどれくらい？

この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。

会社名	生涯給与
DCM	2億6,934万円
コメリ	1億5,446万円

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DCMが11,488万円上回っています。

役員報酬はどれくらい？

取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。

会社名	役員数	役員報酬（百万円）	役員賞与（百万円）	オプション（百万円）	退職金（百万円）	1人あたり総報酬 (百万円)
DCM	7	109	0	12	0	17.3
コメリ	7	89	16	25	0	18.6

コメリの方が、1人当たりの報酬額（年額）で、1.3百万円多いです。

生涯で形成する資産はどれくらい？

生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

両社共に31歳の方を例に計算を行います。

結果はミライズ（人生計画システム）で計算すると以下のようになりました。

年齢	DCM	コメリ	差額(DCMベース)
65歳	6,081万円	4,262万円	1,819万円
85歳	5,186万円	4,616万円	570万円

65歳時にDCMが1,819万円（貯蓄可能額が）上回り、この差が85歳時には570万円に縮まります。

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
（当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。）

DCMホールディングス五郎（31歳）

コメリ五郎（31歳）

og:image / twitter:image

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗（シミュレーションでは預金しかつかっていません。）で大きく異なることになります。

左がDCMの方、右がコメリの方です。31歳には五郎と名前がついています。（全企業共通ルール）

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結論

纏めると以下のような結果です。

ほぼ互角ですが、規模、業績は僅差でDCM、成長性はコメリが上回っています。
初任給は、若干DCMが上回ります。
推定年収は全ての年齢層でDCMが上回ります。その差は25歳時が209万円で一番小さく、50歳時に最大で337万円の差があります。
生涯給与（従業員として）は、DCMが11,488万円上回っています。
役員報酬は、コメリが1人当たりの報酬額（年額）で、1.3百万円多いようです。
老後の資産額は、65歳時にDCMが1,819万円（貯蓄可能額が）上回り、この差が85歳時には570万円に縮まります。