40歳を過ぎてくると、親や自分の介護の問題について考えないといけません。
介護離職ゼロはアベノミクスの目標(政策)の1つでもあります。
厚生労働省によると、要介護(要支援)認定者数は2013年度は約584万人となり、前年度に比べ約4.0%の増加となっています。
公的介護保険制度がスタートした2000年度と比べると、認定者数は2倍以上に増えています。
さて期間や費用はどの程度のものでしょうか?
介護期間は平均4年11カ月
一時費用の合計が平均80万円
月々の費用が平均7.9万円
(4年11か月支出したとすると546.89万円となる)
生命保険文化センターが行った調査で、過去3年間に介護経験がある人に、どのくらいの期間介護を行ったのかを聞いたところ、
- 介護を行った期間(現在介護を行っている人は、介護を始めてからの経過期間)は平均59.1カ月(4年11カ月)になりました。4年以上介護した割合も4割を超えています。
- 介護に要した費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)は、住宅改修や介護用ベッドの購入などの一時費用の合計が平均80万円、月々の費用が平均7.9万円となっています。
介護の対象者(介護を実際に受ける人)の年金や貯金で賄われるといいのですが、子供が負担しなければならないケースも多く、
負担が大きくなってきています。健康寿命を長くすること、子供のために自分が要介護になったときの備えが、求められているかもしれません。
介護期間
期間 | 割合 |
6カ月未満 | 5.8% |
6カ月~1年未満 | 6.2% |
1~2年未満 | 11.6% |
2~3年未満 | 14.2% |
3~4年未満 | 14.5% |
4~10年未満 | 29.9% |
10年以上 | 15.9% |
不明 | 1.9% |
平均 | 59.1ヵ月 |
<生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成27年度>
介護費用
<一時的な費用の合計>
金額 | 割合 |
掛かった費用はない | 17.3% |
15万円未満 | 13.9% |
15~25万円未満 | 8.3% |
25~50万円未満 | 7.7% |
50~100万円未満 | 9.0% |
100~150万円未満 | 7.9% |
150~200万円未満 | 1.9% |
200万円以上 | 7.1% |
不明 | 26.8% |
平均 | 80万円 |
<月額>
金額 | 割合 |
支払った費用はない | 5.2% |
1万円未満 | 4.9% |
1万~2万5千円未満 | 15.1% |
2万5千~5万円未満 | 10.2% |
5万~7万5千円未満 | 13.8% |
7万5千~10万円未満 | 7.1% |
10万~12万5千円未満 | 9.8% |
12万5千~15万円未満 | 3.4% |
15万円以上 | 16.4% |
不明 | 14.1% |
平均 | 7.9万円 |
<生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成27年度>