年末は競馬や宝くじのシーズンですね。年末ジャンボをあなたは買いましたか？有馬記念もすっかり年末の風物詩となりました。

また近頃良く聞くようになりましたが、外国為替（FX）オプションのひとつ、為替バイナリーオプションという商品が個人向けに販売され始めています。

宝くじ、競馬、為替（バイナリー）オプションの違いをいろいろ見ていきましょう。

①　バイナリーオプション

FXオプションにはいろいろな種類ががあるのですが、ここでは以下のようなオプションを見ていきましょう。

具体的に次のようなオプションを考えます。

「ドル円の為替レートに注目し、100,000円投資して、たとえば1週間後のドル円為替レートが120円よりも円安になれば、70,000円がもらえます。

120円より円高になれば、100,000円没収されます。」

【為替オプションの例】

（注）ここでは、為替レートが120円より円安・円高になる可能性（期待値）をそれぞれ50%としています。

統計の世界ではこの”賭け”は平均的に言えば、100,000円に対して、85,000円かえってくる”賭け”です。（還元率85％）

単純化しているので、いろいろな条件で変化してきますが、簡単にここでは考えます。

つまり

この例で期待されるオプションのリターンは―15％です。

回数を重ねるごとにこの利率に近くなってくるはずです。

要するに平凡な人は同様な取引回数を重ねると負けてしまうことが多いことがわかります。

バイナリーオプションで収益を稼いでいくためには、為替相場の先行きをしっかり読んで、上記で50%とした設定為替レートより円安（あるいは円高）になる確率（期待値）を上げていく必要があるわけです。

②　宝くじ・競馬

宝くじもかなりリターンは悪い取引であることは皆さん実感していることと思います。しかし当たった方はそんなことはない、ときっと言うと思います。

しかしそれは1千万分の一の確率がヒットした方なので、極めて例外です。

【運用】宝くじは運用としてどうなんだろう？当選確率と他の賭けごととの比較 

当選する確率は24年度の数字をもとに考えると、以下のような売上の配分を行っています。

そうです。宝くじのリターンは-53.1%です。　

100,000円を投資すると、平均的には46,900円となります。

【24年度の宝くじ配当状況】

一般的にジャンボの宝くじの1等の当選確率は約1000万分の1と言われています。

上の数字をみてみると、46.9％なので、100円でくじを買うと、47円程度が戻ってくるのが宝くじの期待値です。

従って、100万円預金して、47万円になったら、あなたは黙っていませんよね。

宝くじはリターンが大きいので、その分損をするリスクも高くなっているのです。

ある賭けにたいしていくら払い戻されるかの割合を還元率、ある賭けにたいしてどれだけの手数料をとられるかを示す割合を控除率といいます。

46.9％というのが宝くじの還元率になります。

バイナリーオプションの例では85％の還元率になります。

他のギャンブルの還元率をみてみましょう。

競馬は最近変更（2014年6月7日から）され、70％から80％に置かれています。

（注） JRA公表データよりシミュライズ作成

パチンコは複雑で、個々の企業によって違いがありますが、　80％-90％といわれています。

還元率があまりに低いと、お客さんは集まってきません。またあまりに高くすると収益が圧迫され、設備投資ができなくなり、倒産してしまいます。

いろいろな試行錯誤の結果、85％程度が適正な水準ではないかといわれています。

この還元率をまとめてみると

• 為替オプション　85％
• 宝くじ　46.9％
• 競馬　70－80％
• パチスロ・パチンコ　85％

もちろん鋭い勘がある場合、為替相場の読みが人よりも優れている場合、パチンコの台の見極めかたが人よりも優れている場合等は確率が変わるので、もっと高い収益を得ることもできるかもしれません。

大事なのは周期（回数）とかけ（投資）金額

しかし気を付けないといけないのは、

宝くじ、競馬は毎日、毎時間かけることはできません。したがって回数は制限されています。

金額はもちろん大きくかけるとその分損失も大きくなります。

パチスロはほぼ毎日、何時間でも

また為替オプションも数時間に一回の周期で取引をすることが可能で

かなりの回数を実行することが可能です。

その分大きく負けてしまうこともあり、注意が必要です。

いずれにしても、楽しむ余裕を持って、ゆったりと、自分のお財布にあった、スタイルを持った”賭け”を楽しむことが大事ですね。。。