世界的なカメラメーカーとして名高いキヤノンとニコン。 キヤノンは今やカラー複合機や業務用高速・連写プリンターなどのオフィス機器部門の売上が、カメラやインクジェットプリンターなどの部門の売上を上回ります。その他には半導体露光装置や医療機器にも力をいれています。
一方でニコンはカメラ等の映像部門が売上の過半を占め、半導体露光装置などの精機事業が続きます。その他には超解像顕微鏡システムや画像測定システムなどでも稼いでいます。
今回は、この大手2社の社員の人生がどのように違うのかをシステムを使って少し見ていきたいと思います。
生涯給与と年齢ごとの推計年収をチェック!
会社の財務指標等はよく比較されますが、就職する学生や社員にとっての会社の評価はいつも公表されるとは限りません。
株主にとって、顧客にとって、社会にとって良い企業は、きっと従業員にも良い企業であるはずとシミュライズでは考えています。
まず両社の従業員の推計生涯給与をみてみましょう。
【推計生涯給与・年齢ごとの年収比較】
銘柄コード | 7751 | 7731 |
会社名 | キヤノン | ニコン |
業種 | 電気機器 | 精密機器 |
生涯給与(億円) | 2.68 | 2.54 |
30歳給与(万円) | 591 | 559 |
35歳給与(万円) | 662 | 627 |
40歳給与(万円) | 734 | 695 |
平均年齢 | 41.4 | 43.3 |
平均給与(万円) | 756 | 739 |
(注1)生涯給与、各年齢給与は、公表平均データ・政府統計データを用いたシミュライズモデルによる平均社員の推計値
(注2)平均年齢、平均給与は企業による報告値
(注3)業種は東証の業種分類にシミュライズ独自の分類を加味したもの
推計された生涯給与は
- キヤノン 2.68億円
- ニコン 2.54億円
あくまでも2014年度の有価証券報告書データの平均給与等をもとにした推計です。
シミュライズでは、生涯給与の2014年度版を公表しています。
下記より他の会社もチェック
また、企業の評価の基軸はいろいろであり、シミュライズでは企業データの分析からいわゆるブラック/ホワイト企業分析も行っており随時公表しています。 当然ですが、今回の2社は全く問題のない、ブラックではない企業です。
2社の役員報酬チェック!
キヤノン、ニコンの役員報酬は以下のようになっています。(社外取締役は含まない取締役のみ)
社内の競争に勝ち残って役員までいくと、ここまで給料がアップしていきます!(責任も重くなりますが。。。)
【役員報酬の比較 (取締役) 単位百万円 2014年度】
キヤノン | ニコン | |
支給人数 | 21 | 8 |
報酬の総額 | 3,129 | 467 |
基本報酬 | 1,008 | 282 |
賞与 | 206 | 80 |
退職慰労金 | 1,865 | - |
ストックオプションなど | 50 | 104 |
数字には社外取締役、監査役等は含まれていません。
平均にすると、以下のようになります。
なおキヤノンでは、御手洗富士夫 代表取締役会長兼社長の報酬総額が11億500万円となっていることから、これを除いた平均値を算出しています。
【取締役 報酬の比較】
- キヤノン : 1億 120万円
- ニコン : 5,838万円
社員の生涯給与は少しのリードですが、一人あたりの平均値でみた取締役の報酬はキヤノンがなんと1億円を超え、大きな差をつけています。
今後の両社の業績次第で役員報酬、役員賞与の額も大きく変動すると思われます。
キヤノンとニコンの社員の未来図比較
さて本題ですが、両社の平均像社員の給与情報、統計データから将来の生活を推計してみましょう。
- キヤノンを代表して、キヤノン 四郎 (35歳)、
- ニコンを代表して、ニコン 四郎 (35歳)
を比較してみます。
共に35歳、それぞれの企業に同期で入り、平均的なパフォーマンスをしている2人とします。
公表されている両社の情報(有価証券報告書)をもとに、弊社で作成した人生モデルを使い、お金の計算をしています。
シミュライズでは企業のデータから創り出されたサンプル人格(シムラ―)を「企業シムラ―」と呼んでいます。 自分の将来を見て考えるシステム ”シミュライズコア” を用いていろいろ試せるようになっています。ぜひ実際のデータをみながら一緒に考えみましょう。 あなたの会社やライバル企業もきっとあります。
シミュライズ・コアのそれぞれの企業シムラーへのリンクはこちらから
今日はこの2社を比較してみましたが、違う年齢、他の上場会社、他の職種でもぜひトライしてみてください。
3,000社以上の上場会社のサンプル人口、数万人が登録されています。 就職、転職、キャリアアップ、独立いろいろなことを考えるベースとして活用していただければと思います。
それでは早速詳細を見てみましょう。 まずはキヤノン 四郎さんのデータです。
キヤノン 四郎さんの貯蓄結果
給与(現在) | 662万円 |
資産65歳 | 3,141万円 |
資産85歳 | 1,480万円 |
次はニコン 四郎さんのデータです。
ニコン 四郎さんの貯蓄結果
給与(現在) | 627万円 |
資産65歳 | 3,070万円 |
資産85歳 | 1,700万円 |
貯蓄の差異だけで 65歳までにキヤノン 四郎さんの方が 71万円 多い結果となりました。
少し差がつきました。。。
両者(社)の差異について
両者の貯蓄額だけでなく、支出の差についても見てみましょう。
子育て等を含め支出が膨らむ 35歳から55歳までの20年間でのできる貯蓄の差異は、118万円
この間の支出の差も合計497 万円 キヤノン 四郎の方が多くなっています。(年平均23万円)
これだけの情報を見ると、お金の面では、キヤノンの平均像社員が、
貯蓄額で軽自動車1台分、
年間支出で家族で国内旅行年1回分
多く稼げることになります。
(ここの支出を抑えれば、さらに貯蓄に回せるので、みなさんもシミュライズコアで試算してみてください。)
大きいのか、小さいのか、
賃金アップを検討する企業が増えていますが、これらのクロス企業間での分析も今後の優秀な人材確保のために必要です。
これらの金額の開きをみて、今後転職やキャリアアップの計画を考えていく必要がありそうです。
しかしこの差は大きく変えられます
両社とも恵まれた雇用環境ではありますが、今回はキヤノンに有利な結果となりました。
しかし実際の支出の個人差は大きく、性格や家族構成、環境、病気の有無、教育費のかかり方等たくさんの要因によってきまります。 これだけある差異も子供の教育費、病気のコスト等の個人差を加えると随分と変わってしまいます。
やはり使い方、貯め方、そして運用の仕方により、この差異をはるかに上回る額をセーブできたりします。
さあシミュライズでぜひご一緒に人生勉強していきましょう。
ぜひシミュライズコアであなたに似た人を探し、登録をして、分析を開始してみてください。
シミュライズのシステムではこのような比較画面をみることができます。ログイン登録することでさらにいろいろな情報が提供されます。
違う会社、違う職業、違う年齢、さまざまな面で分析ができます。
このサイトでいろいろな分析をご紹介しますので、ご自身のケースを試してみてください。
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