【運用】米国ロボット株(ID20007)説明 ロボット関連株は次世代の主力産業になるか?

2021/12/20

米国ロボット株バスケット説明

米国のロボット企業というと思いだすのが、まずアイロボット社の掃除ロボット、ルンバではないだろうか?日本でも昔からファナックや、本田、パナソニック、島津製作所などで、取り組まれており、本田のASIMOは進化するたびテレビに登場しているので有名だ。研究開発段階のロボットからより実用的なロボットが登場してきている。米国では軍事用、日本では工業用ロボットは昔から活用されているが、近年は介護ロボット、運動支援型ロボット、災害対策用が拡大しつつある。

英語サイトだがいろいろな最新のロボット情報が取得できる、Robot Business Reviewというサイトで先進の影響力のあるロボット会社50社(RBR50と呼ばれる)について詳しく紹介している。この中で上昇している会社を中心に今回はバスケットを構築する。

 

【アイロボット社の掃除ロボルンバは日本でも有名】

 

シミュライズでは米国株についても日本株と同様にいろいろなタイミングでいろいろな銘柄に投資した場合の損益の状況を皆様に見てもらうと同時に、数年後、数十年後にどのようになるか、過去にどうであったかを公開していきます。NISAの100万円枠での投資を念頭に1銘柄で20万円相当、2000ドル相当(5銘柄で100万円近くになる)を基準としていますが、かならずしも金額はぴったりにはなりません。資産運用の具体的な例を確認して賢い投資を実践してください。

 

ロボット産業

 今後のロボットの普及を加味したロボットの将来市場予測は、

  • 2015年1.6兆円
  • 2020年2.9兆円
  • 2025年5.3兆円
  • 2035年9.7兆円

となっている。

(出所:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
略称:NEDO(New Energy and Industrial Technology Development Organization))

 

 M_IndustrialRobot

 

【工業用ロボットのイメージ】

 

自動車産業で25年度の数字で

  • 業界規模:52兆4,615億円

20年後には自動車産業の20%程度の規模になる試算である。

内訳は2035年度で以下のような内訳と予測されている。

  • 製造分野 2.7兆円
  • ロボテク(RT)製品分野 1.5兆円
  • 農林水産分野 0.5兆円
  • サービス分野 4.9兆円

 

産業用ロボットの世界市場は、金額ベースで直近5年間に約60%成長。この分野は日本が従来から強いエリアだ。

自動車産業に依存する部分が大きい分野である。

  • 2011年の市場規模は 8497 百万ドル(6628 億円)であり、うち日本企業のシェアは 50.2%。
  • 電子部品実装機を含む広義の世界市場は約 13369 百万ドル(10428 億円)で、日本企業のシェアは 57.3%

 

現在、ロボットの活躍の場が、製造業からサービス業へと広がりつつある。特に米国では、IT 企業がロボット事業へ参入する動きも見られる

他方、日本では介護・福祉分野でロボットの活用に期待が集まるが、米国の動きには注目していかないとならない。

 

ロボット技術の高度化や多様化により、医療や物流などのサービス現場でも多くのロボットが導入されるようになってきた。

この成長分野において日本企業は出遅れている。サービス用ロボット市場は、欧米企業による生産が大半を占める。

 

主な米国におけるサービスロボットでの動きは以下のようなものである。(参考文献:JETRO)

【流通・ロジスティックス】

  • アマゾンは 12 年 3 月、米キバ・システムズの完全子会社化を発表
  • 小型無人飛行機による配送サービスを、早ければ 15 年までに開始すると発表

【インターネットアクセス】

  • フェイスブックやグーグルも同様に、無人飛行機の活用に乗り出した。両社はそれぞれインターネットが使用できない地域に、アクセス環境を構築するプロジェクトを推進
  • フェイスブックは、同社のプロジェクトに無人飛行機開発メーカーのアセンタ(英国)が参加すると発表
  • グーグルはアセンタと同種の無人飛行機の開発を手掛けるタイタン・エアロスペース(米国)を買収。

日本では福祉・介護ロボット開発が中心となっている。

 

 

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世界のロボット関連企業

 中国向けの産業用ロボットはまだ成長の余地があるが、サービスロボットの成長のスピード、大きさには追い付かなくなってくるであろう。

RBR50から投資が可能な銘柄のリストが以下のようになっている。

 

会社名 ティッカー
ABB Robotics ABB スイス
Adept Technology ADEP 米国
AeroVironment AVAV 米国
Amazon AMZN 米国
Boeing BA 米国
Caterpillar, Inc. CAT 米国
Ekso Bionics EKSO 米国
Elbit Systems Ltd. ESLT イスラエル
FANUC Robotics FANUY 日本
Foxconn Technology Group FXCNY 台湾
Google GOOG 米国
Honda Robotics HMC 日本
Intuitive Surgical ISRG 米国
iRobot IRBT 米国
KUKA Robotics KUKAF ドイツ
Lockheed Martin LMT 米国
MAKO Surgical (Stryker) SYK 米国
Marel MARL. アイスランド
Northrop Grumman NOC 米国
Panasonic PCRFY 日本
Parrot SA PAOTF フランス
Seiko Epson Corp. SEKEY 米国
Siemens SIEGY ドイツ
Swisslog SLHGF スイス
Yaskawa Motoman Robotics YASKY 日本

 

今回のバスケットは米国のみであるため、日本ADR等は組み込まないこととする。

またバスケットは軍事用技術・ロボットに使われるであろう先進技術も含め、製造業全般の中から厳選して選ばれる。

 

バスケットの種類

業種別バスケット(バイオテクノロジー産業)

 

設定日

2014/8/13

 

銘柄構成

 

 【バスケットの構成銘柄】

ティッカー 会社名
ADEP Adept Technology Inc.
DOV Dover Corporation
IRBT iRobot Corporation
MOG-A Moog Inc.
RTN Raytheon Co.

 

【構成銘柄の概要】

  • Adept Technology Inc.(ADEP ) : 1983年に設立された全米最大の産業用ロボット製造会社
  • Dover Corporation(DOV) : 工業用製品、部品の製造会社。通信技術、エネルギー、工業システム、印刷/識別)を通じて、革新的な設備、コンポーネント、特殊システム、サポートサービスを中心とした業務に注力
  • iRobot Corporation(IRBT ) :軍事用、業務用、家庭用のロボットを設計開発する企業。 売上の中心は軍事用ロボットである。自律型家庭用掃除ロボット「ルンバ」や全自動フローリング洗浄掃除機「スクーバ」で知られている。
  • Moog Inc.(MOG-A ) : 精密制御機器/システムの設計、製造、構築を世界規模で展開する企業。ムーグの高性能システムは、航空機、人工衛星、宇宙船、打ち上げロケット、一般産業用機械、風力発電機、試験機、医療機器などの制御に利用
  • Raytheon Co.(RTN ) :  軍需製品メーカーである。本社をマサチューセッツ州ウォルサムに位置する世界第1位のミサイルメーカーで、年2兆円超の売上のほとんどは軍やアメリカ合衆国政府向けの製品

 今回はアマゾン、グーグル、フェイスブック等のIT系ロボット進出企業は他のバスケットでも取り扱うため除外しています。いずれも新ハイテクバスケットで組み込まています。

  

米国バスケットのリターン要因

このロボット関連バスケットを含む 米国バスケットは日本からの投資を前提としているため、日本円ベースでの投資のパフォーマンスを見ます。 

日次でドルベースでのその銘柄の時価・損益が円換算されてインデクス化されます。

 

現在は米国バスケット全体では

  • 9個のバスケット
  • それぞれのバスケットに5つの銘柄

合計で45の個別銘柄でパフォーマンスを日々計算しています。今後増加していきます。

 

換算するための為替レートは日本時間午前5時のレートを使用して円ベースになります。(夏時間・冬時間関係なく日本時間で取得します。)

いつ為替取引を行うか、その時のレートがいくらかによって実際の米国株式取引の損益と乖離することがあります。

 

【米国株バスケットインデクスのパフォーマンス要因】

 USB20141123

 

 上記のように2つの要因で構成されます。(2014年11月21日時点のパフォーマンス図です。)

 

① 米ドルベースでのインデクス(米ドルベースでどれだけ株価が基準日よりも動いているか)⇒黄色のライン

② ドル円の為替レート⇒水色点線

①と②の要因から③の円ベースのインデクス(赤色実線)が出来上がっています。この赤色の線のパフォーマンス、円ベースの米国株投資を追いかけています。 

 

 

 

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パフォーマンス

最終更新日 2014/11/21

 

 【パフォーマンス】 設定日を100として現在の株価をインデクス化

シンボル 会社名 11月21日 10月末 9月末 変化
ADEP Adept Technology Inc. 106.69 81.08 94.09 -13.01
DOV Dover Corporation 109.08 99.84 98.59 1.25
IRBT iRobot Corporation 115.47 113.01 94.12 18.89
MOG-A Moog Inc. 126.95 124.5 108.68 15.82
RTN Raytheon Co. 129.89 121.58 116.16 5.42
20007 ROBOT 117.62 108 102.33 5.67

            

          【USロボット構成銘柄のパフォーマンス】

          USROBOTBASKET20141121

           

          【USロボットインデクスVS全体パフォーマンスとの比較とドル円レート】

           USROBOTBASKET20141121②

            

          【最新のパフォーマンス 11月21日の結果】

          ID 名称 2014/11/21 前日 前日比
          20001 US新テク 121.51 121.36 0.15
          20002 US旧テク 120.92 121.40 -0.48
          20003 US大企業 123.29 123.17 0.12
          20004 USバイオ 128.67 128.98 -0.31
          20005 US不動産 128.53 127.78 0.75
          20006 US新エネ 111.00 109.83 1.17
          20007 USロボット 117.56 117.44 0.12
          20008 US金融 123.45 123.02 0.43
          20009 US食品 119.47 118.87 0.60
          20010 全体 121.60 121.32 0.28

           

          必要なアクション・アクション結果

          2014年11月17日:ロボットバスケットは10月半ばまでの下落を取り戻してきてはいるが、まだ全体の平均121.60には追い付けないでいる。21日時点で117.56とこの数日間は円安も伴い、大きく上昇している。軍需産業のRaytheon Coがリーダーで30%弱のリターンを記録している。円安の効果で大きく米ドルベースでのパフォーマンスを上回っている。

           

           

          関連するシムラ―

          このバスケットを買うシムラ―が記載されていきます。現在準備中です。

           

           

           

          米国株情報サイト

          このバスケットに含まれる米国株を購入するには証券会社の口座を開ける必要があります。

           

          日本語で米国株式の情報を得る場合は、日本の証券会社で米国株の情報を調べるのが最適と思われます。扱っている銘柄もかなり増え、詳細な情報もかなりタイムリーに確認することができます。

           

          英語の勉強も兼ねて英語で会社の情報を得たい方は、

          米国ヤフー(YAHOO.COM)には検索機能、銘柄スクリーニングもありますので、国内同様大変便利です。ポートフォリオ機能はぜひ使ってみてください。

           

          あと見ておきたいサイトは

          • CNBC 米国CNBCは経済・マネーに強い放送メディアです。ライブ感のある興味深い内容が多いサイトです。
          • CNN 米国CNNのマネー関連情報サイトではかなり見やすい市場概況があります。こちらから
          • Bloomberg ブルンバーグはプロ向けの市場情報・ニュースメディアですが、無料の一般向けの情報も充実してきています。市況情報についてはiPad用のスクリーンが大変見やすく、使い勝手が◎です。
          • CME 先物等については取引所であるCMEのサイトは要チェックです。

           

          番外編~個人で買えるロボット

           クリスマスのプレゼントやお子さんの誕生日におもちゃのロボットもここまで来ています。

           

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