65歳以上の高齢者(以下「高齢者」といいます。)人口は3296万人(平成26年9月15日現在推計)で、総人口に占める割合は25.9%となり、人口、割合共に過去最高となりました。
前年(3185万人、25.0%)と比べると、111万人、0.9ポイント増と大きく増加しており、これはいわゆる「団塊の世代」(昭和22年~24年の第一次ベビーブーム期に出生した世代)のうち、昭和24年生まれが、新たに65歳に達したことによるものと考えられます。
その高齢者の中でも65~69歳の若い高齢者世代にフォーカスを合わせてどのような特徴が見られるのか、分析してみました。
パック旅行費
二人以上の世帯について、世帯主の年齢階級別に国内旅行や海外旅行などの「パック旅行費」の支出金額をみると、世帯主の年齢が65~69歳代の世帯で最も多くなっており、次いで70歳以上の世帯で多くなっています。
海外、国内のパック旅行に活発に参加している様子が見てとれます。
スポーツ施設使用料
スポーツ施設使用料でも1655円で他の年代を抑えて一番です。水泳やジム、ヨガ等様々な運動で健康を保とうという意識が強い世代です。
医療費・歯科療養費
医療費では65~69歳で最高になっています。カラダのメインテナンスに費用のかかる世代になっています。
歯科医療費も65~69歳がトップになっています。
自動車
高齢者になるにつれて自動車を新車で購入する人は減少し、65以上になると、ガクンと減少し、車を運転する機会が減ってくるようです。
身の回り
身の回りの腕時計、アクセサリー等の装飾品は60歳以上になるとかなり減少し、身の回りの品に金額をあまりかけなくなる傾向が強いようです。
家を購入してかなり年月が経っていることもあり、家の内装、外装に使用する設備費、工事費、修理費は55歳以上の年代で増加しています。
こどもに費用がかからなくなり、セカンドライフを楽しむためにリフォームや修繕にお金を使う人が多いことがうかがえます。
信仰関連費
年齢を経て、信仰心は強まるようで、60歳以上になると一段と多くの金額を宗教に使うようになるようです。