株式会社バンダイナムコホールディングス(以下、バンダイナムコ)とコナミホールディングス株式会社(以下、コナミ)は、共にエンターテインメント企業を傘下に持つ持株会社です。
バンダイナムコとコナミの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
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- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てエンターテインメント企業の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴は何でしょう?
【株式会社バンダイナムコホールディングス】
2005年9月設立の東京都港区に本社を置く、トイホビー事業、ゲーム事業、映像・音楽事業を営むバンダイナムコグループを統括する持株会社で、子会社にバンダイ、バンダイナムコエンターテインメント、バンダイナムコアミューズメント、花やしき、ハイウェイスター、サンライズ等があります。因みに、スマホゲームは、ファミスタ、ガンダム、ワンピース、ドラゴンボール等があります。
【コナミホールディングス株式会社】
1969年3月創業の東京都港区に本社を置く、ゲームソフトやアミューズメント機器の製造・販売とスポーツクラブの運営などを手掛けるコナミグループの持株会社で、子会社にコナミデジタルエンタテイメント、コナミアミューズメント、コナミスポーツクラブ等があります。因みに、スマホゲームは、実況パワフルプロ野球、プロ野球スピリッツA、実況パワフルサッカー、対戦!ボンバーマン等があります。
業績はどうでしょう?
業績を比べてみましょう。
【連結決算:バンダイナムコ、コナミ共に2018年3月末の業績】 (単位:円)
バンダイナムコ
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会社
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コナミ
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6,783億 |
売上
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2,395億
|
6,200億 |
前年
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2,299億
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9.4% |
対前年度比
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4.1%
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753億 |
経常/税前利益
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447億
|
541億 |
当期純利益
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305億
|
560億 |
包括利益
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289億 |
71.5% |
自己資本比率
|
69.9%
|
規模、業績、成長性はバンダイナムコが上回っています。
初任給を比べてみましょう!
これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。
【バンダイナムコ、コナミともに募集要項から 初任給(単位:円)】
バンダイナムコ
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学歴
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コナミ
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232,000円 | 大院卒 | 261,000円 |
224,000円 | 大学卒 | 240,000円 |
コナミが上回りました。
年齢ごとの給与を比べてみましょう!
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
会社名 | 従業員数(単体) | 従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) |
バンダイナムコ | 22 | 7,871 | 46.6 | 19.0 | 12,174 |
コナミ | 60 | 4,706 | 37.0 | 9.4 | 7,358 |
従業員数は、単体はコナミ,連結はバンダイナムコが上回っています。
平均年齢,平均勤続年数はバンダイナムコが上回ります。
平均年間給与は、バンダイナムコが481万円多いです。
【年代別推定年収:単位千円】
年齢 | バンダイナムコ | コナミ | 差額(バンダイナムコベース) |
25 | 7,793 | 4,810 | 2,983 |
30 | 9,244 | 5,841 | 3,403 |
35 | 10,181 | 6,870 | 3,311 |
40 | 11,031 | 7,810 | 3,221 |
45 | 11,907 | 8,574 | 3,333 |
50 | 12,694 | 9,384 | 3,310 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索
全ての年齢層でバンダイナムコが上回ります。その差は25歳時が298万円で一番小さく、30歳時に最大で340万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。
生涯給与はどれくらい?
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。
会社名 | 生涯給与 |
バンダイナムコ | 4億1,106万円 |
コナミ | 2億9,205万円 |
バンダイナムコが11,900万円上回っています。
役員報酬はどれくらい?
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金 (百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
バンダイナムコ | 7 | 248 | 347 | 78 | 0 | 96.1 |
コナミ | 7 | 300 | 0 | 0 | 0 | 42.9 |
バンダイナムコの方が、1人当たりの報酬額(年額)で、53.3百万円多いです。
生涯で形成する資産はどれくらい?
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
両社共に31歳の方を例に計算を行います。
結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
年齢 | バンダイナムコ | コナミ | 差額(バンダイナムコベース) |
65歳 | 12,987万円 | 9,643万円 | 3,344万円 |
85歳 | 11,190万円 | 8,683万円 | 2,507万円 |
65歳時にバンダイナムコが3,344万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には2,507万円に縮まります。
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左がバンダイナムコの方、右がコナミの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索
結論
纏めると以下のような結果です。
- 規模、業績、成長性はバンダイナムコが上回っています。
- 初任給はコナミが上回りました。
- 推定年収は、全ての年齢層でバンダイナムコが上回ります。その差は25歳時が298万円で一番小さく、30歳時に最大で340万円の差があります。
- 生涯給与(従業員として)は、バンダイナムコが11,900万円上回っています。
- 役員報酬は、バンダイナムコの方が、1人当たりの報酬額(年額)で、53.3百万円多いです。
- 老後の資産額は、65歳時にバンダイナムコが3,344万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には2,507万円に縮まります。
ほぼ全ての項目でバンダイナムコが上回るため、今回はバンダイナムコに軍配があがりました。
ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。
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