野村ホールディングス株式会社(以下、野村)とSBIホールディングス株式会社(以下、SBI)は、共に証券会社を傘下に持つ金融持株会社です。
野村とSBIの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
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- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見て金融持株会社の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴は何でしょう?
【野村ホールディングス株式会社】
1925年12月設立の東京都中央区に本社を置く、投資銀行・証券持株会社です。国内最大手の総合証券会社で、「アジアに立脚したグローバル金融サービス・グループ」として、世界30カ国・地域を超えるグローバル・ネットワークを有しています。子会社に野村證券、野村アセットマネジメント、野村信託銀行等があります。
【SBIホールディングス株式会社】
1999年7月設立の東京都港区に本社を置く、金融持株会社です。SBI証券や住信SBIネット銀行、SBI損保など、金融商品や関連するサービス・情報の提供等を行う「金融サービス事業」のほか、国内外のIT、バイオ、環境・エネルギー及び金融関連のベンチャー企業などへの投資や資産運用に関連するサービスの提供等を行う「アセットマネジメント事業」、医薬品・健康食品・化粧品等におけるグローバルな展開を行う「バイオ関連事業」を主要事業と位置づけ、事業を展開しています。
業績はどうでしょう?
業績を比べてみましょう。
【連結決算:野村、SBI共に2018年3月末の業績】 (単位:円)
野村
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会社
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SBI
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19,721億 |
売上
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3,370億
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17,166億 |
前年
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2,619億
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14.88% |
対前年度比
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28.68%
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3,281億 |
税前利益
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718億
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2,193億 |
当期純利益
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466億
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1,263億 |
包括利益
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446億 |
6.8% |
自己資本比率
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9.4%
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規模、業績は野村,成長性はSBIが上回っています。
初任給を比べてみましょう!
これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。
【野村、SBIともに募集要項から 初任給(単位:円)】
野村
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学歴
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SBI
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265,000円 | 大院卒 | 250,000円 |
245,000円 | 大学卒 | 250,000円 |
野村が上回りました。
年齢ごとの給与を比べてみましょう!
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
会社名 | 従業員数(単体) | 従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) |
野村 | 132 | 28,048 | 42.4 | 4.0 | 14,552 |
SBI | 197 | 5,391 | 37.8 | 6.1 | 7,559 |
従業員数は、単体はSBI,連結は野村が上回っています。
平均年齢は野村、平均勤続年数はSBIが上回ります。
平均年間給与は、野村が700万円多いです。
【年代別推定年収:単位千円】
年齢 | 野村 | SBI | 差額(野村ベース) |
25 | 8,635 | 4,792 | 3,844 |
30 | 10,926 | 6,063 | 4,863 |
35 | 12,812 | 7,109 | 5,702 |
40 | 14,026 | 7,783 | 6,243 |
45 | 15,500 | 8,601 | 6,899 |
50 | 16,324 | 9,058 | 7,266 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索
全ての年齢層で野村が上回ります。その差は25歳時が384万円で一番小さく、50歳時に最大で726万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が同じため、上昇率は同じ数字を使っています。
生涯給与はどれくらい?
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。
会社名 | 生涯給与 |
野村 | 5億771万円 |
SBI | 2億8,173万円 |
野村が22,598万円上回っています。
役員報酬はどれくらい?
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金 (百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
野村 | 9 | 264 | 173 | 0 | 0 | 48.6 |
SBI | 11 | 235 | 468 | 0 | 0 | 63.9 |
SBIの方が、1人当たりの報酬額(年額)で、15.4百万円多いです。
生涯で形成する資産はどれくらい?
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
両社共に31歳の方を例に計算を行います。
結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
年齢 | 野村 | SBI | 差額(野村ベース) |
65歳 | 14,854万円 | 8,002万円 | 6,852万円 |
85歳 | 12,687万円 | 7,053万円 | 5,634万円 |
65歳時に野村が6,852万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には5,634万円に縮まります。
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左が野村の方、右がSBIの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索
結論
纏めると以下のような結果です。
- 規模、業績は野村,成長性はSBIが上回っています。
- 初任給は野村が上回りました。
- 推定年収は、全ての年齢層で野村が上回ります。その差は25歳時が384万円で一番小さく、50歳時に最大で726万円の差があります。
- 生涯給与(従業員として)は、野村が22,598万円上回っています。
- 役員報酬は、SBIの方が、1人当たりの報酬額(年額)で、15.4百万円多いです。
- 老後の資産額は、65歳時に野村が6,852万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には5,634万円に縮まります。
ほぼ全ての項目で野村が上回るため、今回は野村に軍配があがりました。
ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。
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