静岡県に本拠を置く二輪メーカー、YAMAHAとSUZUKI。就職するならどちらがお得?

2021/08/19

ヤマハ発動機株式会社とスズキ株式会社は共に静岡県に本拠を置く二輪メーカーですが待遇面でどう違うのか比較してみました。

ヤマハ発動機株式会社とスズキ株式会社、両社の給与比較をするうえで以下のポイントに絞って行いたいと思います。

ポイントは4つ

  1. 初任給
  2. 年齢ごとの給与水準
  3. 生涯給与
  4. 役員報酬

サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てにばくおん轟かす二輪業界の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。

 

 

それぞれの特徴


【ヤマハ発動機株式会社】
ヤマハ発動機は静岡県磐田市を本拠にする日本のバイクメーカーです。
ロゴの3つの音叉からも分かるように音響機器、楽器メーカーのヤマハ株式会社から分離独立した会社です。
Jリーグのジュビロ磐田はヤマハ発動機のサッカー部が前身です。
バイクやスクーターが有名ですが、ボートやプール、バギーなども扱っています。
トヨタ2000GTのエンジンを作っていたことを知っている方は少なくないかもしれません。

 

【スズキ株式会社】

スズキ株式会社は静岡県浜松市にある日本の四輪車及び二輪車メーカーです。
四輪車は軽自動車で有名でダイハツと並んで国内2強です。
二輪車は国内第3位です。
インドではインド政府との合弁会社を設立しており、現地でのシェアは30%を超えています。
2016年5月に国の規定とは異なる方法で燃費を測定していることが発覚しました。

 

 

業績は?


業績も比べておきましょう。

【連結決算:ヤマハ発動機は平成27年12月期、スズキは平成27年3月期】 (単位円)

ヤマハ発動機株式会社
会社
スズキ株式会社
1兆6,154億
売上高
3兆0,155億
1兆5,212億
前年
2兆9,383億
6.2%
対前年度比
2.6%
1,252億
経常利益
1,943億
600億
当期純利益
969億
510億
包括利益
2,332億
37.6%
自己資本比率
45.6%

売上高ではスズキ株式会社がヤマハ発動機株式会社の2倍近くあり、その差は1兆4,000億円程あります。
営業利益でもスズキ株式会社がヤマハ発動機株式会社上回り、その差は700億円程あります。
売上の成長率ではヤマハ発動機株式会社は前年対比で6.2%に対し、スズキ株式会社は2.6%とヤマハ発動機株式会社が2倍以上上回っています。
売上、利益などはスズキ株式会社が上回っていますが、成長率ではヤマハ発動機株式会社が上回っています。

 

初任給


これからの就職する方のために初任給制度を掲載しておきます。

【2017年4月入社社員初任給(単位:円)】

ヤマハ発動機株式会社
学歴
スズキ株式会社
228,000
修士了
227,000
206,000
大学卒
205,000
181,800
高専卒
募集なし

 

全ての学歴でヤマハ発動機株式会社がスズキ株式会社を僅かですが上回っています。
差額は修士了と大学卒共に1,000円です。

 

年齢ごとの給与


有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。

【2015年度3月決算の比較】

従業員数 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与(千円)
ヤマハ発動機株式会社 53,306 42.8 19.4 7,115
スズキ株式会社 57,409 39 16.6 6,260

 

従業員数はスズキ株式会社がヤマハ発動機株式会社を4,000人ほど上回ります。
平均年齢はヤマハ発動機株式会社が3.8歳高く、勤続年数もヤマハ発動機株式会社が2.8年長いです。
平均年間給与はヤマハ発動機株式会社の方が85.5万円以上高いです。

 

【年代別推定年収 単位千円】

年齢 ヤマハ発動機株式会社 スズキ株式会社 差額
25 4,637 4,398 240
30 5,428 5,147 281
35 6,080 5,766 314
40 6,742 6,393 348
45 7,348 6,968 380
50 7,609 7,215 393

(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索

 

 

全年齢層でヤマハ発動機株式会社が上回っています。
25歳時でおよそ24万円の差があり、ピーク時の50歳時ではおよそ39.3万円の差があります。

これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2つとも同じ業種のためカーブの上昇率等は共通の数字を使っています。

 

 

 

生涯給与


この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与といってサラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なくこの会社からのみの収入です。

 

会社名 生涯給与
ヤマハ発動機株式会社 2億4,638万円
スズキ株式会社 2億3,364万円

企業シムラ―検索

 

ヤマハ発動機株式会社がスズキ株式会社を1,200万円ほど上回っています。

 

 

役員報酬


取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
業績を反映して、役員報酬でも大きな差が生じているようです。

 

会社名 役員数 役員報酬(百万円) 役員賞与(百万円) オプション(百万円) 退職金
(百万円)
1人あたり総報酬(百万円)
ヤマハ発動機株式会社 14 303 259 48 0 43.6
スズキ株式会社 7 273 174 79 0 75.1

 

スズキ株式会社がヤマハ発動機株式会社よりも1人当たりの報酬額(年額)では3,150万円多いです。

生涯で形成する資産


生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。

ヤマハ発動機株式会社、スズキ株式会社の現在30歳の方を例に計算を行います。

結果はシミュライザー(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。

 

ヤマハ発動機株式会社 スズキ株式会社 差額
65歳 5,194万円 4,318万円 876万円
85歳 4,215万円 3,272万円 943万円

65歳時ヤマハ発動機株式会社876万円(貯蓄可能額が)上回ります。

これが85歳時では943万円と少し広がります

しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。

(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)

 

ヤマハ発動機株式会社五郎(30歳)

スズキ株式会社五郎(30歳)

ヤマハVSスズキ「 2016-05-23 14.40.25

 

しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。

左がヤマハ発動機株式会社の方、右がスズキ株式会社の方です。30歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)

システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索

 

結論


初任給はヤマハ発動機株式会社の方が僅かに多く大卒、修士了でスズキ株式会社との差額は1,000円です。
平均年収はヤマハ発動機株式会社がスズキ株式会社より85万円ほど多いです。
また全年齢層にわたってヤマハ発動機株式会社がスズキ株式会社より多いです。
ヤマハ発動機株式会社が生涯年収(従業員として)はスズキ株式会社のそれに比べ1,200万円ほど多くなっています。

役員になってからの待遇では、年平均で3,150万円ほどスズキ株式会社が上回りました。
最後に65歳以降の資産額で比較すると、ヤマハ発動機株式会社が65歳時も85歳時もスズキ株式会社を上回っていて、85歳時の差額は943万円ほどです。

そのため今回はヤマハ発動機株式会社の勝ちとしてます。

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