明治海運株式会社(以下、明治海運)と株式会社共立メンテナンス(以下、共立メンテ)は、共に沖縄でリゾートホテルを運営する企業です。
明治海運と共立メンテの給与を比較するうえで、以下のポイントに絞って行いたいと思います。
ポイントは4つ
-
- 初任給
- 年齢ごとの給与水準
- 生涯給与
- 役員報酬
サラリーマンとして一生をこの会社で過ごし、役員までに到達した場合の報酬の差を見てリゾートホテル関連企業の人生の損得勘定を見ていきたいと思います。
それぞれの特徴は何でしょう?
【明治海運株式会社】
1911年5月設立の兵庫県神戸市に本社を置く、海運会社です。本業以外に不動産事業、ホテル事業も手掛けて居り、ラグナガーデンホテル、ニセコノーザンリゾート・アンヌプリ、シーサイドホテル舞子ビラ神戸、ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパを運営しています。
【株式会社共立メンテナンス】
1979年9月設立の東京都千代田区に本社を置く、ホテル・寮・シニア向け賃貸住宅などを運営する会社です。リゾートホテルを運営して居り、ラビスタ函館ベイ、鳴子温泉 湯元吉祥、京都 嵐山温泉 花伝抄、ラビスタ霧島ヒルズ、ザ・ビーチタワー沖縄等があります。
業績はどうでしょう?
業績を比べてみましょう。
【連結決算:明治海運、共立メンテ共に2018年3月末の業績】 (単位:円)
明治海運
|
会社
|
共立メンテ
|
418億 |
売上
|
1,520億
|
374億 |
前年
|
1,358億
|
11.76% |
対前年度比
|
11.93%
|
45億 |
経常利益
|
129億
|
18億 |
当期純利益
|
88億
|
35億 |
包括利益
|
84億 |
9.9% |
自己資本比率
|
37.6%
|
規模、業績、成長性は共立メンテが上回っています。
初任給を比べてみましょう!
これから就職する方のために、初任給制度を掲載しておきます。
【明治海運、共立メンテともに募集要項から 初任給(単位:円)】
明治海運
|
学歴
|
共立メンテ
|
― 円 | 大学院卒 | 226,000円 |
202,000円 | 大学卒 | 226,000円 |
共立メンテが上回りました。
年齢ごとの給与を比べてみましょう!
有価証券報告書の情報から取得できる情報は以下のようになっています。
会社名 | 従業員数(単体) | 従業員数(連結) | 平均年齢 | 平均勤続年数 | 平均年間給与(千円) |
明治海運 | 61 | 576 | 38.6 | 9.1 | 6,794 |
共立メンテ | 3,167 | 4,832 | 41.2 | 4.5 | 4,032 |
従業員数は、単体、連結共に共立メンテが上回っています。
平均年齢は共立メンテ、平均勤続年数は明治海運が上回ります。
平均年間給与は、明治海運が276万円多いです。
【年代別推定年収:単位千円】
年齢 | 明治海運 | 共立メンテ | 差額(明治海運ベース) |
25 | 5,368 | 2,717 | 2,651 |
30 | 6,139 | 3,302 | 2,837 |
35 | 6,590 | 3,705 | 2,884 |
40 | 6,828 | 3,985 | 2,844 |
45 | 6,949 | 4,053 | 2,895 |
50 | 7,113 | 4,044 | 3,069 |
(両者とも平均年間給与は、賞与及び超過勤務手当を含みます。)
こちらからほかの企業も検索⇒企業シムラ―検索
全ての年齢層で明治海運が上回ります。その差は25歳時が265万円で一番小さく、50歳時に最大で306万円の差があります。
これらの数値は有価証券報告書から平均年齢、平均年収等を取得し計算をしております。
給与カーブの形状等は統計局の産業別のカーブ構造を反映させております。
2社で業種が異なるため、上昇率は違う数字を使っています。
生涯給与はどれくらい?
この年収で生涯もらえる給与を計算します。
生涯給与とは、サラリーマンとしての収入の総額です。
副業等一切なく、この会社からの収入のみです。
会社名 | 生涯給与 |
明治海運 | 2億5,080万円 |
共立メンテ | 1億3,930万円 |
明治海運が1億1,150万円上回っています。
役員報酬はどれくらい?
取締役の報酬を見て、社内で成功して偉くなった場合にどれだけの報酬がもらえるのかをイメージしてください。
会社名 | 役員数 | 役員報酬 (百万円) |
役員賞与 (百万円) |
オプション (百万円) |
退職金 (百万円) |
1人あたり総報酬 (百万円) |
明治海運 | 10 | 170.58 | 37.95 | 0 | 0 | 20.9 |
共立メンテ | 15 | 258 | 320 | 0 | 16 | 39.6 |
共立メンテの方が、1人当たりの報酬額(年額)で、18百万円多いです。
生涯で形成する資産はどれくらい?
生涯で形成される資産はいくらになっているかを計算してみました。
両者とも平均的な支出を一生続けたとしてどれくらいの資産が65歳、85歳のときに残っているかを推計します。
両社共に31歳の方を例に計算を行います。
結果はミライズ(人生計画システム)で計算すると以下のようになりました。
年齢 | 明治海運 | 共立メンテ | 差額(明治海運ベース) |
65歳 | 4,770万円 | 3,286万円 | 1,484万円 |
85歳 | 4,360万円 | 3,950万円 | 410万円 |
65歳時に明治海運が1,484万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には410万円に縮まります。
しかし両者とも安定的な老後が約束されているようです。
(当システムでは85歳でプラスになっていることを一つの目標にしています。)
しかし使いすぎや、病気、運用の失敗(シミュレーションでは預金しかつかっていません。)で大きく異なることになります。
左が明治海運の方、右が共立メンテの方です。31歳には五郎と名前がついています。(全企業共通ルール)
システムへ移動してほかの企業も見てみる。⇒ 企業シムラ―検索
結論
纏めると以下のような結果です。
- 規模、業績、成長性は共立メンテが上回っています。
- 初任給は共立メンテが上回りました。
- 推定年収は全ての年齢層で明治海運が上回ります。その差は25歳時が265万円で一番小さく、50歳時に最大で306万円の差があります。
- 生涯給与(従業員として)は、明治海運が1億1,150万円上回っています。
- 役員報酬は、共立メンテの方が、1人当たりの報酬額(年額)で、18百万円多いです。
- 老後の資産額は、65歳時に明治海運が1,484万円(貯蓄可能額が)上回り、この差が85歳時には410万円に縮まります。
推定年収、生涯給与、老後の資産で明治海運が上回るため、今回は明治海運に軍配があがりました。
ミライズでは今後も様々な企業の人生比較を行っていきます。
最新オリジナルニュースやジャンル別の記事については、ホームへどうぞ。