「家計簿をつけるのは面倒……」と感じていませんか。そんな方にこそおすすめしたいのが、手間を減らし、家計管理をぐっと身近にする「家計簿アプリ」です。
この記事では「なぜ家計簿が必要なのか?」という疑問に、家計簿アプリを使用するメリットや使いこなすためのコツをまじえながら、わかりやすく解説します。
そもそも家計簿は必要?家計簿をつけるメリット
「家計簿なんて、めんどくさい!」と感じる方にとって、そもそも家計簿をつける価値はあるのか、気になるところでしょう。
家計簿をつけるメリットは目的によってもさまざまですが、大きく以下の3つが挙げられます。
- お金の流れを見える化できる
- 無理なく貯金が増やせる
- 目標達成が楽しくなる
ひとつずつ見ていきましょう。
1.お金の流れを「見える化」できる
家計簿の最大のメリットは、「お金の出入りを明確に把握できる」点です。
例えば、毎月なんとなく使ってしまう外食費やコンビニでの買い物は、自分でも気づかないうちに家計を圧迫しがちな出費の代表的な例です。
このような出費もしっかり記録をすることで、毎月いくら使っているのか、どのくらいの頻度で利用しているのかなど、具体的な行動を客観的に見ることができます。
2.無理なく貯金が増やせる
毎月の収入から支出を引いた差額が貯金に回せる額です。「なかなか貯金が増えない」と悩む人の多くは、「使途不明金(※何に使ったかわからないお金)」が原因となっています。
家計簿をつけることで、自分の支出の傾向が見える化され、使途不明金を削減するきっかけになります。例えば、毎月1万円の使途不明金を減らすことができれば、1年間で12万円の貯金が可能です。
使途不明金を減らし支出が明確になれば、無理なく貯金を習慣化できるでしょう。
3.目標達成が楽しくなる
家計簿は使い方によって、目標達成を楽しむツールにもなります。
例えば「半年後に旅行資金を10万円貯める」という目標を立てたとき、家計簿をつけていれば、頑張りを数値として把握することが可能です。
目標に対して達成感が得られれば「家計管理を頑張ろう」と前向きな気持ちになり、家計簿を継続する原動力にもなるでしょう。
家計簿が面倒な人必見の「家計簿アプリ」
家計簿をつける必要性は理解できても「やっぱり面倒」という声は根強いものです。そんな方にこそおすすめなのが「家計簿アプリ」です。
家計簿アプリには、大きく分けて2種類のサービスがあります。
- 金融サービスと連携し、自動入力ができるアプリ
- 手動で入力した数値をグラフ化してくれるアプリ
どちらも手書きの家計簿に比べて便利なものですが、とくに「家計簿をつけるのが面倒だ」と感じている人が続けやすいのは、自動入力が可能な家計簿アプリです。
この記事では主に、金融サービスと連携することで収支を自動で入力してくれる家計簿アプリについてのメリットを解説していきます。
自動入力が可能な家計簿アプリのメリット3選
自動入力ができる家計簿アプリのメリットには、以下の3つが挙げられます。
- 支出の項目分けや記録の手間が省ける
- グラフ化でお金の流れが一目でわかる
- スマホでいつでも記録と確認ができる
ひとつずつ見ていきましょう。
1.支出の項目分けや記録の手間が省ける
レシートを1枚ずつ確認しながら家計簿に記録するなかで「これはどの項目に分けたらいいのだろう?」と悩んで手が止まった経験が、一度はあるのではないでしょうか。
クレジットカードや銀行口座などの金融サービスと連携することで、収支を自動的に仕訳してくれる家計簿アプリなら、簡単に家計簿が完成します。
「項目分けをして記入する」といった家計簿における面倒な作業が大幅にカットされ、記録のハードルが下がるため、家計簿に抵抗のある人でも気軽に始められます。
2.グラフ化でお金の流れが一目でわかる
毎月の収支をグラフ化してくれるのも、家計簿アプリの便利な機能のひとつです。さらにアプリによっては、その月に支出が多かった項目を教えてくれる「分析機能」が備わっているものもあり、家計改善に役立ちます。
グラフ化によって、例えば「先月は外食費が多かったから今月は少し抑えよう」といった具体的な改善策を立てやすくなります。また、改善後の結果がわかりやすくなるといったメリットがあり、家計管理を続けるモチベーションにもつながるでしょう。
3.スマホでいつでも記録と確認ができる
家計簿アプリはスマホで利用できるため、忙しい方でも通勤中や休憩時間などに簡単に支出を見直せます。PCの立ち上げやノートを開く必要がないので「今ちょっと確認してみよう」と気軽に現状を振り返ることができます。
また「買い物をしたらすぐアプリに入力する」という習慣づけも、家計簿アプリなら可能です。
家計簿アプリは、家計簿づけを習慣化する最初の一歩としても効果的に活用できるツールです。
家計簿アプリを使いこなすためのコツ
便利な家計簿アプリですが、無理なく継続するためにはいくつかのコツがあります。
共通するポイントは「無理をしないこと」です。
以下、詳しく解説していきます。
記録は大まかでもOKにする
家計簿アプリの自動入力機能を活用すると仕訳も自動で行ってくれますが、すべての仕訳が正確に反映されるとは限らず、その際は手動で仕訳項目を変更する必要があります。
また現金で買い物をするケースなど、すべての出費がアプリに反映されるわけではないため、正確に記録しようとするとかえって負担になってしまうことも考えられます。
最初はざっくりとした記録でも構いません。これまで家計簿をつけていなかった人にとっては、大まかな記録でも十分に効果が得られるはずです。
まずは継続することを目標にしていきましょう。
自動入力機能をフル活用する
家計簿アプリを便利に使いこなすためには「自動入力機能」を効果的に活用しましょう。
クレジットカードや銀行口座などをアプリに紐づけることで自動入力ができるほか、レシートをスマホで撮影すると日付・項目・金額などの情報を自動で入力してくれる「レシート読み取り機能」を備えたアプリもあります。
アプリの自動入力機能を使えば負担が一気に軽くなるので、ぜひアプリを選ぶ際の検討材料のひとつにしてください。
月に1回、振り返る時間をつくる
最初は月に1回でも良いので、家計を振り返る時間を作ってみましょう。「どの項目の支出が多いのか」などを振り返り、来月に向けて改善目標を立てることがポイントです。
小さな改善の積み重ねが、最終的に無理なく貯金を増やす流れをつくります。
家計簿アプリで日々の入力の手間を省きつつ、月に一度家計を振り返ることで「支出の傾向」に気づき、家計の改善につなげていきましょう。
まとめ|工夫して家計管理を楽しく続けよう!
家計簿アプリを使用するメリットは、以下のとおりです。
- 支出の項目分けや記録の手間が省ける
- グラフ化でお金の流れが一目でわかる
- スマホでいつでも記録と確認ができる
特に家計簿アプリの自動入力機能は「家計簿が面倒で長続きしない」という人にとって、手軽に始められる点が魅力です。
家計簿アプリのメリットを最大限に活用し、自分なりに工夫をしながら、さっそく家計管理を始めてみてはいかがでしょうか。
執筆者情報
堀田 絵里奈(MILIZE提携FPサテライト株式会社所属FP)
2021年1月よりWebライターとして独立。
大手生命保険会社の勤務経験や子育て経験などを生かしながら、おもにSEO記事の執筆活動を行う。
金融ジャンルの記事執筆に携わるなかで出会ったFPに魅力を感じ、AFPまで取得。
現在は独立系FPとして執筆業務をはじめ幅広く活動中。得意ジャンルは金融、保険、住宅、子育て。
オンライン学習コミュニティにて、Webライティング講座のメンターも経験。プライベートでは4児の母。