【2025年最新】お年玉の相場はいくら?親子で知っておきたいお金の知識

2024/12/09

お年玉は子どもがお金の価値を学ぶための絶好の機会です。適切な相場を押さえた上でお年玉を渡し、親子で話し合いながら使い方を工夫すれば、マネー教育につなげることができます。

この記事では、お年玉の年齢別の相場や渡し方のポイント、お年玉を通じたマネー教育のヒントについてご紹介します。

【年齢別】お年玉の相場はいくら?

まずはお年玉の相場はいくらなのか、年齢別に確認してみましょう。

株式会社インテージが実施した「2024年お年玉調査」の結果を参考にご紹介します。

【年齢別お年玉の相場一覧】

学齢 最も多い金額帯
小学生未満 ~1,000円 (44.9%)
小学1~3年生 1,000円超~3,000円 (50.3%)
小学4~6年生 1,000円超~3,000円 (40.9%)
中学生 3,000円超~5,000円 (49.1%)
高校生 5,000円超~10,000円 (48.8%)
大学生・専門生・短大生 5,000円超~10,000円 (67.7%)

※「インテージ 2024年お年玉調査」2023年12月27日公開記事をもとに作成

未就学児のお年玉相場

未就学児(小学生未満)にあげるお年玉は「~1,000円」が最も多く、44.9%となっています。次いで多い回答が「1,000円超~3,000円」(31.2%)となっており、相場は1,000円程度、多くても3,000円以下であると言えるでしょう。

小学生のお年玉相場

小学校低学年(1年生~3年生)では「1,000円超~3,000円」と答えた人の割合が50.3%に、高学年(4年生~6年生)では「1,000円超~3,000円」が40.9%、「3,000円超~5,000円」が37.6%となっています。

小学生全体の相場としては3,000円程度、多くても5,000円以下が妥当な金額であると言えるでしょう。

中学生のお年玉相場

中学生では「3,000円超~5,000円」と答えた人の割合が49.1%となっています。さらに「5,000円超~10,000円」と答えた人も29.0%おり、中学生のお年玉相場は5,000円程度、多くても10,000円以下と言えそうです。

高校生のお年玉相場

高校生のお年玉は「3,000円超~5,000円」38.5%、「5,000円超~10,000円」48.8%となっています。「5,000円~10,000円以下」が相場と言えますが、中学生と差をつけるのであれば「10,000円」が妥当な金額となりそうです。

大学生・専門生・短大生のお年玉相場

大学生のお年玉は「5,000円超~10,000円」が67.7%と圧倒的に多い結果となっています。

大学生と言えども、中学生や高校生の金額と大きく差をつける必要はなさそうです。

※出典:「インテージ 2024年お年玉調査」2023年12月27日公開記事

お年玉は何歳から何歳まで?

お年玉をあげる年齢に明確な決まりはなく、家庭ごとの考え方によって異なります。お年玉をあげる目的を考慮し、お年玉をあげ始める年齢・終える年齢を柔軟に決めると良いでしょう。

例えば、マネー教育を目的とするのであれば、お金の価値を理解し始める年中~小学1年生(5歳~7歳ごろ)から始めるのがひとつの目安になります。一方、渡すのをやめるタイミングについては、「経済的な自立」がひとつの判断基準となるでしょう。

子どもが複数いる場合は、兄弟間で不公平感が出ないように配慮しながら、家庭ごとの“お年玉ルール”を設けてみてください。

お年玉のあげ方

お年玉をあげる金額が決まったあとは、「お年玉のあげ方」についても確認しておきましょう。

お年玉はポチ袋に入れて現金で渡す方法とキャッシュレスで渡す方法の2種類に分かれます。

ポチ袋に入れるときのマナー

お年玉も「祝儀」のひとつであるため、ポチ袋にお金を入れる際にもマナーがあります。

マネー教育の一環として子どもに正しいマナーを伝えていく意味でも、ポチ袋にお札を入れる際は、以下の点に注意しましょう。

お札は3つ折りにして入れる

お札は肖像画がある面が表です。表面が内側になるように、左→右の順に3つ折りにします。最後に右側が上に重なる形になるのが正しい折り方です。

複数枚のお札を入れる場合は、お札を重ねた状態で3つ折りにしましょう。

ポチ袋に入れる際には上下が逆転しないように注意し、ポチ袋を表面に向けた状態で折ったお札を入れます。

「忌み数」を避ける

忌み数とは、4(死)、9(苦)などの一般的に縁起が悪いとされている数字です。

現代ではさほど気にしないという声も見られますが、特段の理由がない限り、忌み数にあたる金額を渡すのは避けた方が無難でしょう。

硬貨をポチ袋に入れる場合は?

未就学児へのお年玉など、ポチ袋に硬貨を入れることもあるでしょう。

基本的な考え方はお札と一緒で、ポチ袋の表面に硬貨の表面が向くようにして入れます。

硬貨は絵柄が描いてある方が表面、製造年が刻印されている方が裏面になっています。

キャッシュレスであげる家庭も

電子マネーや図書カードなど、現金以外の方法でお年玉をあげる人も少なからず増えているようです。

メリットは、お年玉を機に現金以外での買い物を教えられることや、キャッシュレスの種類によっては購入場所や購入できるものを限定できることなどが挙げられます。

キャッシュレスを選択する場合は、利用頻度や利用目的などを考慮するとよいでしょう。

キャッシュレスでお年玉を渡す場合も、親子間でルールを決めてあげれば問題はありません。次項で解説するマネー教育につなげることもできそうですね。

お年玉はマネー教育につなげるチャンス!

お小遣いとは違ってある程度まとまったお金を手にすることができるお年玉こそ、子どものマネー教育につなげるチャンスです。

ここではお年玉をマネー教育につなげるためのヒントについてお話します。

お年玉の使い方を親子で話し合う

お金は「使う」だけとは限りません。「貯める」こともできますし、「増やす」という選択肢もあります。使うにしても、自分のために使うのか、あるいは誰かのために使うのかによって目的が大きく異なります。

欲しかったゲームやおもちゃなど、自分が好きなものを買ってもいいですし、そのとき欲しいものがなければ将来欲しいものが見つかったときのために貯金するのもいいでしょう。

お年玉をもらったお礼に、家族や親戚にプレゼントを贈る計画を立てるのもいいかもしれません。投資を始めて「お金を増やす」ことを体験させてあげるのもいいですね。

大切なのは、あくまでも「子どもに主体性をもたせる」ことです。子どもの年齢によっては親がいくつか選択肢を与えるなどヒントを提示し、子どもに選んでもらうのもよいでしょう。

親子のコミュニケーションを通じて、お金の価値や使い方について自然と学ぶきっかけになります。

お年玉をもらったら感謝を伝える

お年玉を受け取るとき、相手に感謝の気持ちを伝えるというのは当たり前のことですが、さらに一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか。感謝を伝えることは、相手に対する礼儀にとどまらず、お金の価値やなぜお年玉としてお金を受け取れるのかといった背景について考えるよいきっかけにもなります。

なぜ、お年玉がもらえるのか?

このお金はどこから来たのか?

お金について親子で考えるよい機会になるので、ぜひあわせて話し合ってみてください。

まとめ

お年玉の相場は、子どもの学齢によって少しずつ差をつける人が多いようです。ただし、年齢が上がっても金額が極端に増えることは少なく、1万円程度を上限とするケースが一般的と言えるでしょう。

お年玉からマネー教育につなげる場合、まずは親子でお金の使い方について話し合うことが大切です。欲しいものに使うのか、誰かのために使うのか、貯めるのか、あるいは増やすのか。親子で一緒に考えることで、お金の価値を自然と学べるようになります。

また、お年玉をもらったときに感謝の気持ちを伝えることも、立派なマネー教育のひとつです。当たり前の行動こそ大切にし、子どもと一緒にお金に丁寧に向き合っていきましょう。

執筆者情報

堀田 絵里奈(MILIZE提携FPサテライト株式会社所属FP)

2021年1月よりWebライターとして独立。
大手生命保険会社の勤務経験や子育て経験などを生かしながら、おもにSEO記事の執筆活動を行う。
金融ジャンルの記事執筆に携わるなかで出会ったFPに魅力を感じ、AFPまで取得。
現在は独立系FPとして執筆業務をはじめ幅広く活動中。
得意ジャンルは金融、保険、住宅、子育て。オンライン学習コミュニティにて、Webライティング講座のメンターも経験。
プライベートでは4児の母。

友だち追加

© 2025 マネニュー