車が欲しい人向け!マイカー購入、カーリース、カーシェアどれがお得?

2024/09/10

ひと昔前まで、車が欲しい!と思った時はマイカーを購入するという選択しかありませんでした。しかし今ではそれ以外にカーリースやカーシェアといったサービスが普及し、一口に車に乗るといっても様々な方法を選択することができます。
この記事では、それぞれの特徴やメリット、デメリット、それぞれどんな方に向いているかを解説していきます。

3つの方法の概要

今すぐに車が欲しい場合は、主に以下の3つの方法で車に乗ることができます。

マイカー購入

マイカー購入とは、カーディーラーや中古車販売店を通して車を購入する方法です。購入金額に応じて、ローンを組んで返済を行う場合もあります。車を購入するため、所有権は購入者が保有することになります。車種やカスタマイズなどは自由に自分好みにアレンジすることが可能です。

カーリース

カーリースとは、選んだ車を一定期間、月々定額で乗ることが出来るサービスです。基本的に頭金などの初期費用は不要の場合が多く、また、月々の使用料の中に税金や保険料も含まれているため、月によって支払額に波がなく、ライフプランを立てやすいことが特徴です。ただし、車自体はあくまでもリースのため、契約期間中の所有権はリース会社に帰属します。(※)
※リース会社によっては、契約期間終了後にそのまま買い取る、またはもらうことができるものもあります。

カーシェア

カーシェアとは、登録を行った会員間で車を共同で利用するサービスです。スマホ1つで予約から返却まで完結でき、貸し出し時に人を介さないため、空きがあれば24時間いつでも利用可能です。また、10~30分程度の比較的短い単位でも車の貸し出しを行えることも特徴の一つです。ガソリン代や保険料などは一切かかりません。

マイカー購入のメリット、デメリット

それではここからは、具体的にマイカーを購入する場合のメリット、デメリットを見てみましょう。

メリット

・いつでも自由に車を利用できる
・自分が欲しい車を購入できる
・車自体が資産となる(所有権がある)
・長期的にみると費用対効果が高い

デメリット

・初期費用が高い
・維持費用がかかる
・駐車場が必要
・資産としての価値が年々減少する

マイカー購入の最大のメリットは、やはり、いつでも自由に制限なく車を利用出来る点があげられるでしょう。車種やカスタマイズも自分の好み通りに選択することができます。ですが、その分初期費用や維持費用がかかることなどがデメリットとして挙げられます。

カーリースのメリット、デメリット

次に、カーリースのメリット、デメリットを確認していきましょう。

メリット

・初期費用額が抑えられる
・毎月定額支払いのため、費用設計がしやすい
・車検やメンテナンス費などの手間がかからない
・選択出来る車種が豊富

デメリット

・走行距離に制限がある場合がある
・車を返却する場合、原状回復が必要
・契約期間に定めがあり、中途解約が不可
・所有権はリース会社に帰属

カーリースの最大のメリットは、初期費用を抑えながら、幅広い車種から好みの車を選択することが出来る点です。
デメリットとしては、走行距離に制限があることや、基本的に契約期間内はお金を払い続けても所有権がリース会社にあるため、車の返却が必要になる点が挙げられます。

カーシェアのメリット、デメリット

最後に、カーシェアのメリット、デメリットについて考えていきましょう。

メリット

・空きがあればいつでも借りられる
・スマホ1つで予約から貸出まで完結
・短時間でも借りられる
・ガソリン代や保険料を気にしなくてよい
・初期費用がほぼかからない
・駐車場が不要

デメリット

・利用のたびに予約手続きが必要
・予約が取れない場合がある
・利用エリアが限られる
・車種の選択が限られる

カーシェアの最大のメリットは、24時間空きがあればいつでもスマホ1つで車を借りることが出来ることでしょう。レンタカーとは異なり、借りる際に店舗に出向く必要もなく、手続きなどは初期登録のみで、すぐに借りることが可能です。また、車を返却する際もガソリン代を負担することがなく、返却することもできます。

それぞれどんな人に向いている?タイプ別に解説

最後に、利用頻度や予算、ライフスタイルなどを踏まえ、それぞれの方法がどんな方に向いているかを見ていきましょう。

マイカー購入

マイカー購入は、車を利用する頻度が高く、走行距離を気にせず利用したい方に向いていると言えるでしょう。また、自分好みの車にカスタマイズしたい方や、所有権を維持できるため、資産として車を所有したい方に向いています。

ただし、頭金や初期費用、税金や駐車場代などの維持費も含めると、ある程度まとまった資金が必要になります。

カーリース

カーリースは、車を利用する頻度は高いものの、走行距離はそこまで長くない方に向いていると言えるでしょう。また、マイカー購入に比べると、初期費用の負担が少ないため、購入当初の負担額を抑えたい方にも向いています。

税金や保険料なども月々の支払額に含まれているため、購入時や維持にかかる負担額を定額で支払いたい場合にはカーリースがよいでしょう。

以前はカーリースといえば法人向けのイメージがありましたが、現在は個人での契約者数も右肩上がりで、(※)幅広い車種から車を選択することも可能です。
※「一般社団法人日本リース協会連合会 車種別・全国リース車保有台数の年別推移と対前年比」参照

カーシェア

カーシェアは、車を利用する頻度が低い、もしくは短時間での利用が多い方に向いていると言えます。都市部においては、最近では様々なカーシェアリング会社があるため、カーシェアの取り扱いが多いエリアに住んでいる方にも向いています。

カーシェアリング会社によっては、10分単位や15分単位での料金設定もあるため、短時間の利用が多い場合は、マイカー購入やカーリースよりも費用の負担を抑えることが可能です。維持費や燃料費も利用料に含まれているため、返却時にガソリンを満タンにする必要もありません。

まとめ

今回は、マイカー購入、カーリース、カーシェアの特徴と、メリット・デメリット、それぞれがどんなタイプの方に向いているかを簡単にまとめました。

以前は車を購入する場合、マイカー購入しか選択肢がありませんでしたが、現在では様々な選択肢から選ぶことが可能となりました。それぞれの特徴や違いを理解し、ご自身のライフスタイルに応じて、最適な選択ができるようにしましょう。

執筆者情報

曽布川 美穂(MILIZE提携FPサテライト株式会社所属FP)

自身の病気がきっかけでFPに興味を持ち、航空会社で総合職として働きながらCFP資格を取得。
しかし、資格を活かせないまま数年が経ち悩んでいたところ、育休中にFPサテライトと出会う。
ボランティアとしてお金にまつわる記事の執筆、監修を行ったことをきっかけに育休中にFP1級を取得。

現在は2児の母として仕事と育児に励みながら、将来子ども向け金融教育ができるよう経験を積んでいる。

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