経済産業省が発表した2021年5月の鉱工業生産指数(2015年=100,季節調整済み)速報値は94.1で、前月比-5.9%の低下となりました。
生産は持ち直しの動き
2021年5月は生産、出荷、在庫は低下、在庫率は上昇でした。
製造工業生産予測調査によると、6月は上昇、7月は低下を予測しています。
そのため基調判断は、「生産は持ち直している」としました。
【基調判断の推移】
年月
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基調判断
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平成27年9月~平成28年5月
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「生産は一進一退」
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平成28年6月~7月
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「生産は一進一退だが、一部に持ち直し」
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平成28年8月~10月
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「生産は緩やかな持ち直しの動き」
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平成28年11月~平成29年10月
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「生産は持ち直しの動き」
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平成29年11月~平成29年12月
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「生産は持ち直している」
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平成30年1月~6月
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「生産は緩やかに持ち直している」
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平成30年7月~9月
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「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」
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平成30年10月~12月
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「生産は緩やかに持ち直している」
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平成31年1月~2月
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「生産は足踏みをしている」
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平成31年3月
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「生産はこのところ弱含み」
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平成31年4月~令和元年7月
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「生産は一進一退」
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令和元年8月~9月
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「生産はこのところ弱含み」
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令和元年10月~12月
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「生産は弱含んでいる」
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令和2年1月~2月
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「生産は一進一退ながら弱含んでいる」
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令和2年3月
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「生産は低下している」
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令和2年4月~5月
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「生産は急速に低下している」
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令和2年6月
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「生産は下げ止まり、持ち直しの動きがみられる」
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令和2年7月
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「生産は持ち直しの動きがみられる」
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令和2年8月~令和3年5月
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「生産は持ち直している」
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生産・出荷・在庫動向
生産は、前月比▲5.9%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、生産用機械工業、電気・情報通信機械工業等が低下し、輸送機械工業(除.自動車工業)、無機・有機化学工業が上昇しました。
低下した品目:
- 普通乗用車
- 駆動伝導・操縦装置部品
- 小型乗用車
- 半導体製造装置
- フラットパネル・ディスプレイ製造装置
- 金型
上昇した品目:
- 鉄道車両
- 舶用ディーゼル機関
- 航空機用機体部品
- 合成ゴム
- フェノール
- ポリプロピレン
出荷は、前月比▲4.7%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、鉄鋼・非鉄金属工業、生産用機械工業等が低下し、輸送機械工業(除.自動車工業)、無機・有機化学工業が上昇しました。
在庫は、前月比▲1.7%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、汎用・業務用機械工業、電気・情報通信機械工業等が低下し、鉄鋼・非鉄金属工業、石油・石炭製品工業、無機・有機化学工業等が上昇しました。
注:▲はマイナスを示す。
項目
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季節調整済指数 | 原指数 | ||
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指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 94.1 | ▲5.9 | 87.2 | 22.0 |
出荷 | 93.1 | ▲4.7 | 84.8 | 22.5 |
在庫 | 93.1 | ▲1.7 | 95.1 | ▲9.3 |
在庫率 | 107.7 | 0.3 | 117.5 | ▲28.4 |
【生産・出荷・在庫の推移】
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(備考)2015年=100、季節調整済指数
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