日本チェーンストア協会が6月24日に発表した2021年5月のチェーンストア販売統計は、既存店ベースで前年同月比プラス2.9%となりました。
チェーンストア販売統計は、協会に属する会員企業56社、約11,819店舗の販売額を集計しており、5月の総販売額は11,201億円と前年を上回りました。
会員企業は、食料品中心のスーパー、総合スーパー、ディスカウントショップなどとなっていて、かなり幅広くデータが集積されているのが特徴です。
続いて、商品別にみてみます。
【チェーンストア販売額-販売部門別シェア
主要商品ジャンルを中心に販売額の推移を前年同月比で表したものが以下になります。
【チェーンストア販売額-販売部門別 前年同月比変化率】
(注)前年同月比変化率は既存店ベース
商品ジャンル別の特徴は以下のようになっています。
全ての項目がプラス圏に入っています。
食料品(グラフ青線)については、政府による緊急事態宣言が延長されたことから内食化傾向が続いており、まずまずだったため、5月は全体として前年比プラス0.5%です。
好調 | 項目 | 不調 |
じゃがいも、玉ねぎ、トマト、ミニトマト、オクラ、豆類、長いも、すいか、ぶどう、キウイフルーツ、メロン、パイナップル、アメリカンチェリー、カットフルーツ | 農産品 | 白菜、キャベツ、レタス、ピーマン、アスパラガス、きのこ類、カット野菜、いちご、りんご、バナナ、オレンジ |
畜産品 | 牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、ハム・ソーセージ | |
刺身盛り合わせ、まぐろ、かつお、サーモン、ぶり、いか、いさき、うなぎ、魚卵、冷凍エビ・カニ | 水産品 | たこ、丸物、貝類、塩蔵加工品、干物、漬け魚、しらす、海藻類 |
揚げ物、スナック、中華、焼き鳥、和・洋惣菜、弁当、寿司 | 惣菜 | |
米、冷凍食品、佃煮、嗜好品、練製品、カレー・シチュー類、パスタ関連、ピザ関連、菓子パン、ジャム、はちみつ、和菓子、ビール類 | その他食品 | 乳製品、ヨーグルト、牛乳、飲料、食パン、アイスクリーム、乾麺、チルド麺、缶詰、納豆、漬物、ホットケーキ、粉、シリアル、ビスケット |
衣料品(グラフ赤線)は昨年の大幅な落ち込みの反動により堅調に推移したため、5月は前年比プラス9.7%です。
好調 | 項目 | 不調 |
スーツ、スラックス、ドレスシャツ、カジュアルシャツ、カジュアルパンツ、ポロシャツ、Tシャツ | 紳士衣料 | ショートパンツ |
スーツ、スラックス | 婦人衣料 | フォーマル、カジュアルシャツ、Tシャツ |
婦人パジャマ、婦人下着、子供Tシャツ、子供ハーフパンツ、スニーカー、スクール水着、レイングッズ、靴下 | その他衣料・洋品 | 紳士パジャマ、紳士・婦人インナー、ストッキングタイツ、子供衣料、ベビー用品、UV関連商品、子供靴、ハンカチ |
住関品(グラフ緑線)は昨年の大幅な落ち込みの反動により堅調に推移したため、前年比プラス7.4%です。
好調 | 項目 | 不調 |
ランドセル、ステンレスボトル、弁当箱、TVゲーム、タオル | 日用雑貨品 | ペーパー類、ウエットティッシュ、キッチン用品、玩具、文具、書籍・雑誌 |
カウンセリング化粧品、調剤、衣料用洗剤、フェイスケア、オーラルケア、マスク | 医薬・化粧品 | 風邪薬、ハンドソープ、消毒用アルコール、除菌シート、キッチン洗剤・漂白剤、マスク、防虫剤、殺虫剤 |
食卓セット、寝具・寝装品、マットレス、カーテン、カーペット | 家具・インテリア | タンス、収納家具、押入れ収納用品、クッション、インテリア小物 |
液晶テレビ、洗濯機、炊飯器、掃除機、除湿器、空気清浄機、パソコン関連、乾電池 | 家電製品 | エアコン、調理家電 |
スポーツウェア、アウトドア用品、ペット用品、アシスト自転車、スポーツ自転車、花き類 | その他商品 | トラベル関連、子供自転車 |
サービス(グラフ白線)の売上高の総販売額に占める割合は0.2%でした。
食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は5.2%でした。
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