外食産業2021年4月売上、全体で売上高は136.7%〜14ヶ月ぶりに前年を上回る〜

2021/08/19

日本フードサービス協会が行う外食産業の市場動向調査の2021年4月の結果が発表されました。

2021年4月はまん延防止措置が5日から宮城県、大阪府、兵庫県に、12日から東京都、京都府、沖縄県に適用され、さらに25日からは3回目の緊急事態宣言が東京、大阪など4都府県に発令され、宣言下地域においては酒類提供が禁止となりました。当然ながら客足は鈍り、とくに飲酒業態は大打撃を被りました。前年4月が動向調査史上最悪の落ち込みとなりましたため、今回の全体売上は対前年同月比136.7%となりましたが、コロナ禍前の前々年対比では80.5%にとどまり、依然としてコロナ以前より遙かに厳しい状況が続いています。

【外食産業市場動向調査 売上高前年同月比の推移】


(注)日本フードサービス協会公表資料よりミライズまとめ。 以下同様

  • 外食産業全体の売上高は前年同月比136.7%となっていて、14ヶ月ぶりに前年を上回りました。

【外食産業市場動向調査 利用客数前年同月比の推移】

  • 2021年3月の利用客数は前年同月比134.2%と13ヶ月ぶりに前年を上回りました。

【外食産業市場動向調査 客単価前年同月比の推移】

  • 2021年3月の客単価は全体が前年同月比101.8%と14ヶ月連続で前年を上回りました。



業態別の概況:

  • ファーストフード業態
    • FFは、業態全体の売上は前年同月比117.6%であったが、一番好調なFF業態でさえ対前々年比は99.1%とコロナ以前には及びません。
    • 「洋風」は引き続きテイクアウトが堅調、昨年は中止していた店内飲食を再開したところもあり、売上は110.0%で先月に引き続き一昨年の売上をも上回りました。
    • 「和風」は、高付加価値志向の新メニューの提供により客単価が上昇、売上は108.9%となりましたが、コロナ前の一昨年の91.5%にすぎません。
    • 「麺類」は、持ち帰りメニューの拡充が貢献し、売上172.5%と一昨年の77.9%にまで回復しました。
    • 「持ち帰り米飯・回転寿司」は、持ち帰りが定着した「回転寿司」が回復傾向、売上は121.9%と一昨年の94.3%まで戻しました。
    • 「その他」は、「カレー」が期間限定メニューの堅調で単価上昇が見られ、売上132.2%となったものの、コロナ禍前の90.5%にとどまっています。
  • ファミリーレストラン業態
    • FRは、昨年の第1回緊急事態宣言の時ほどの落ち込みはなく、売上は175.4%となりましたが、度重なる営業制限の影響は大きく、コロナ禍前の69.0%にすぎず依然として厳しいです。
    • 「洋風」、「和風」は、テイクアウトが健闘し、「洋風」162.9%、「和風」199.8%となったが、いずれもコロナ前の60%台にとどまっています。
    • 「中華」も、引き続き餃子等の持ち帰り需要が堅調で売上140.4%だが、一昨年の87.3%で回復はまだ先です。
    • 「焼肉」も、時短営業の中で奮闘し、売上254.9%と一見驚異的な伸びだが、一昨年の75.9%にすぎません。
  • パブ・居酒屋業態
    • 飲酒業態も、事実上の活動停止状態となった昨年と比較すると、「パブ・ビアホール」の売上は584.2%、「居酒屋」は274.2%と膨張していますが、度重なる酒類提供の制限(時間制限・提供禁止)のあおりを受け、休業店舗も多く、いずれもコロナ以前の20%台で低迷しています。
  • ディナーレストラン業態
    • 厳しい営業制限が続く中、一部では高単価の弁当のテイクアウト、リピーターによる単価の下支えなどで、売上は昨年の296.4%でしたが、やはり酒類提供禁止の影響は大きく、下旬を中心に失速、コロナ禍前の46.4%にとどまりました。
  • 喫茶業態
    • 昨年は商業施設立地の店舗が休業に追い込まれたため、その反動で今年の売上は対前年比229.1%となったが、今年はビジネス街立地の店舗が苦戦し、売上は一昨年の68.2%までしか回復していません。

 


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