経済産業省が発表した2021年2月の鉱工業生産指数(2015年=100,季節調整済み)速報値は95.7で、前月比2.1%の低下となりました。
生産は持ち直しの動き
2021年2月は生産、出荷、在庫は低下、在庫率は上昇でした。
製造工業生産予測調査によると、3月は低下、4月は上昇を予測しています。
そのため基調判断は、「生産は持ち直している」としました。
【基調判断の推移】
年月
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基調判断
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平成27年9月~平成28年5月
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「生産は一進一退」
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平成28年6月~7月
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「生産は一進一退だが、一部に持ち直し」
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平成28年8月~10月
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「生産は緩やかな持ち直しの動き」
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平成28年11月~平成29年10月
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「生産は持ち直しの動き」
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平成29年11月~平成29年12月
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「生産は持ち直している」
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平成30年1月~6月
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「生産は緩やかに持ち直している」
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平成30年7月~9月
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「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」
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平成30年10月~12月
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「生産は緩やかに持ち直している」
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平成31年1月~2月
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「生産は足踏みをしている」
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平成31年3月
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「生産はこのところ弱含み」
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平成31年4月~令和元年7月
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「生産は一進一退」
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令和元年8月~9月
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「生産はこのところ弱含み」
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令和元年10月~12月
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「生産は弱含んでいる」
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令和2年1月~2月
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「生産は一進一退ながら弱含んでいる」
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令和2年3月
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「生産は低下している」
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令和2年4月~5月
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「生産は急速に低下している」
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令和2年6月
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「生産は下げ止まり、持ち直しの動きがみられる」
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令和2年7月
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「生産は持ち直しの動きがみられる」
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令和2年8月~令和3年2月
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「生産は持ち直している」
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生産・出荷・在庫動向
生産は、前月比▲2.1%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、電気・情報通信機械工業、化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)等が低下し、生産用機械工業、輸送機械工業(除.自動車工業)、電子部品・デバイス工業が上昇しました。
低下した品目:
- 普通乗用車
- 自動車用エンジン
- シャシー・車体部品等
- 基地局通信装置
- セパレート形エアコン
- 一般用タービン発電機等
上昇した品目:
- 半導体製造装置
- フラットパネル・ディスプレイ製造装置
- 旋盤等
- 航空機用発動機部品
- 鉄道車両
- 舶用ディーゼル機関等
出荷は、前月比▲1.5%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、電気・情報通信機械工業、その他工業等が低下し、輸送機械工業(除.自動車工業)、生産用機械工業、鉄鋼・非鉄金属工業が上昇しました。
在庫は、前月比▲1.0%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)、電子部品・デバイス工業等が低下し、電気・情報通信機械工業、生産用機械工業、鉄鋼・非鉄金属工業等が上昇しました。
注:▲はマイナスを示す。
項目
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季節調整済指数 | 原指数 | ||
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指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 95.7 | ▲2.1 | 92.1 | ▲2.6 |
出荷 | 94.4 | ▲1.5 | 91.2 | ▲3.5 |
在庫 | 94.3 | ▲1.0 | 95.1 | ▲9.6 |
在庫率 | 108.2 | 1.0 | 114.1 | ▲4.8 |
【生産・出荷・在庫の推移】
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(備考)2015年=100、季節調整済指数
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