チェーンストア2020年11月販売統計〜内食化需要が増え食料品が好調で前年同月比プラス1.2%〜
日本チェーンストア協会が12月25日に発表した2020年11月のチェーンストア販売統計は、既存店ベースで前年同月比プラス1.2%となりました。
チェーンストア販売統計は、協会に属する会員企業56社、約10,939店舗の販売額を集計しており、11月の総販売額は10,558億円と前年を上回りました。
会員企業は、食料品中心のスーパー、総合スーパー、ディスカウントショップなどとなっていて、かなり幅広くデータが集積されているのが特徴です。
続いて、商品別にみてみます。
【チェーンストア販売額-販売部門別シェア
主要商品ジャンルを中心に販売額の推移を前年同月比で表したものが以下になります。
【チェーンストア販売額-販売部門別 前年同月比変化率】
(注)前年同月比変化率は既存店ベース
商品ジャンル別の特徴は以下のようになっています。
「衣料品」を除くの項目がプラス圏に入っています。
食料品(グラフ青線)については、新型コロナウイルス感染症が感染拡大したことから外出自粛傾向となり内食化需要が増え食料品は好調だったため、11月は全体として前年比プラス3.0%です。
好調 | 項目 | 不調 |
じゃがいも、玉ねぎ、長ねぎ、かぼちゃ、ピーマン、なす、ミニトマト、きのこ類、ぶどう、みかん、りんご、柿、キウイフルーツ、アボカド、バナナ | 農産品 | 白菜、大根、キャベツ、小松菜、レタス、いちご |
牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、ハム・ソーセージ | 畜産品 | |
刺身、盛り合わせ、まぐろ、たい、ぶり、たこ、サーモン、切身、うなぎ、牡蠣、干物、魚卵、冷凍魚、 | 水産品 | かつお、さんま、あじ、さば、塩鮭、秋鮭、生筋子、しらす、海藻類 |
スナック、揚げ物、焼き物、中華、洋総菜、弁当、寿司 | 惣菜 | 和総菜 |
乳製品、冷凍食品、アイスクリーム、麺類、パスタ関連、スープ類、納豆、キムチ、調味料、インスタントコーヒー、チョコレート、菓子類、酒類 | その他食品 | 米、飲料、ヨーグルト、パン類、水物、缶詰 |
衣料品(グラフ赤線)はテレワークにより特にビジネス関連商品の動きが鈍く苦戦しているため、11月は前年比マイナス13.3%です。
好調 | 項目 | 不調 |
ハーフコート、トレーナー、ポロシャツ | 紳士衣料 | スーツ、ジャケット、スラックス、ドレスシャツ、アウター |
トレーナー、カットソー、レギンズパンツ | 婦人衣料 | フォーマル、ニット、ボトム、アウター |
紳士・婦人リラクシングウェア、女性下着、子供靴下、婦人バッグ | その他衣料・洋品 | 紳士・婦人インナー、子供衣料、ストッキング、靴下、靴・鞄、帽子、傘 |
住関品(グラフ緑線)はまずまずの動きだったことから、前年比プラス2.5%です。
好調 | 項目 | 不調 |
ランドセル、ウェットティッシュ、ペーパータオル、キッチン用品、洗濯用品、ゲーム機、文具、書籍、工作キット、エコバッグ、ポリ袋、ペーパー類 | 日用雑貨品 | たばこ |
ハンドソープ、除菌ジェル・シート、マスク、スキンケア、台所用洗剤、衣料用洗剤、住居用洗剤、芳香剤 | 医薬・化粧品 | カウンセリング化粧品、風邪薬、カイロ、防虫剤、除湿剤 |
ソファ、食卓セット、ワークチェア、デスク、収納用品、座椅子、カーテン、インテリア小物 | 家具・インテリア | 収納家具、羽毛布団、マットレス、カーペット、クッション |
エアコン、オイル・セラミックヒーター、調理家電、加湿器、空気清浄機、乾電池 | 家電製品 | 冷蔵庫、洗濯機、液晶テレビ、こたつ |
自転車、スポーツウェア、花き類 | その他商品 | キャリーケース、ペットフード |
サービス(グラフ白線)の売上高の総販売額に占める割合は0.3%でした。
食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は5.9%でした。
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