経済産業省が発表した2020年11月の鉱工業生産指数(2015年=100,季節調整済み)速報値は95.2で、前月比0.0%の横ばいとなりました。
生産は持ち直しの動き
2020年11月は生産は横ばい、出荷、在庫、在庫率は低下でした。
製造工業生産予測調査によると、12月は低下、1月は上昇を予測しています。
そのため基調判断は、「生産は持ち直している」としました。
【基調判断の推移】
年月
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基調判断
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平成27年9月~平成28年5月
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「生産は一進一退」
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平成28年6月~7月
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「生産は一進一退だが、一部に持ち直し」
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平成28年8月~10月
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「生産は緩やかな持ち直しの動き」
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平成28年11月~平成29年10月
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「生産は持ち直しの動き」
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平成29年11月~平成29年12月
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「生産は持ち直している」
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平成30年1月~6月
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「生産は緩やかに持ち直している」
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平成30年7月~9月
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「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」
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平成30年10月~12月
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「生産は緩やかに持ち直している」
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平成31年1月~2月
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「生産は足踏みをしている」
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平成31年3月
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「生産はこのところ弱含み」
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平成31年4月~令和元年7月
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「生産は一進一退」
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令和元年8月~9月
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「生産はこのところ弱含み」
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令和元年10月~12月
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「生産は弱含んでいる」
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令和2年1月~2月
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「生産は一進一退ながら弱含んでいる」
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令和2年3月
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「生産は低下している」
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令和2年4月~5月
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「生産は急速に低下している」
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令和2年6月
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「生産は下げ止まり、持ち直しの動きがみられる」
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令和2年7月
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「生産は持ち直しの動きがみられる」
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令和2年8月~11月
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「生産は持ち直している」
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生産・出荷・在庫動向
生産は、前月比0.0%の横ばいでした。
業種別にみると、生産用機械工業、汎用・業務用機械工業、鉄鋼・非鉄金属工業等が上昇し、自動車工業、無機・有機化学工業、プラスチック製品工業等が低下しました。
上昇した品目:
- 半導体製造装置
- 個装・内装機械
- 金型等
- 一般用蒸気タービン
- 水管ボイラ
- 汎用内燃機関等
低下した品目:
- 普通乗用車
- 小型乗用車
- 自動車用エンジン等
- フェノール
- ポリエチレン
- 合成アセトン等
出荷は、前月比▲0.9%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、電気・情報通信機械工業、石油・石炭製品工業等が低下し、生産用機械工業、汎用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業等が上昇しました。
在庫は、前月比▲1.1%の低下でした。
業種別にみると、無機・有機化学工業、化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)、生産用機械工業等が低下し、鉄鋼・非鉄金属工業、パルプ・紙・紙加工品工業、プラスチック製品工業等が上昇しました。
注:▲はマイナスを示す。
項目
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季節調整済指数 | 原指数 | ||
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指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 95.2 | 0.0 | 96.0 | ▲3.4 |
出荷 | 94.0 | ▲0.9 | 94.3 | ▲3.8 |
在庫 | 94.6 | ▲1.1 | 95.8 | ▲8.7 |
在庫率 | 111.9 | ▲1.8 | 112.8 | ▲1.2 |
【生産・出荷・在庫の推移】
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(備考)2015年=100、季節調整済指数
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