外食産業2020年11月売上、全体で売上高は94.3%〜9ヶ月連続で前年を下回る〜

日本フードサービス協会が行う外食産業の市場動向調査の2020年11月の結果が発表されました。

2020年11月は、新型コロナ新規感染者数の増加が著しく、とくに店内飲食が主体の業態では週を追うごとに客足が遠のき、下旬には政府・自治体の行動自粛要請や営業時間短縮要請により、10月に見えた回復傾向が失速します。売上が前年同月を上回ったのはFF洋風とFR焼き肉だけで、外食全体の売上は前年同月比92.2%と再び回復への希望に水を差しました。

【外食産業市場動向調査 売上高前年同月比の推移】


(注)日本フードサービス協会公表資料よりミライズまとめ。 以下同様

  • 外食産業全体の売上高は前年同月比94.3%となっていて、8ヶ月連続で前年を下回りました。

【外食産業市場動向調査 利用客数前年同月比の推移】

  • 2020年10月の利用客数は前年同月比90.0%と8ヶ月連続で前年を下回りました。

【外食産業市場動向調査 客単価前年同月比の推移】

  • 2020年10月の客単価は全体が前年同月比104.8%と7ヶ月連続で前年を上回りました。



業態別の概況:

  • ファーストフード業態
    • FFは、洋風のテイクアウトとデリバリーが巣ごもり需要のニーズを掴み、全体売上を100.9%に押し上げました
    • 「洋風」は、ドライブスルー、テイクアウト、デリバリーのサービスがさらに充実し、キャンペーンやメディア露出とあいまって売上は110.4%と好調を維持しました。
    • 「和風」は、テイクアウトもできる高単価の季節メニューが好調であったが、下旬には行動自粛要請等で客足が落ち、売上は95.7%となりました。
    • 「麺類」は、郊外店がテイクアウト強化で健闘したものの、繁華街立地の店は下旬に苦戦し、売上86.5%となりました。
    • 「持ち帰り米飯・回転寿司」は、「持ち帰り米飯」で宅配代行サービスの導入拡大が奏功し、売上は前年並みの99.8%となりました。
    • 「その他」は、「アイスクリーム」がファミリー向けテイクアウト商品の好調、クリスマスケーキの先行予約販売などで比較的堅調に推移した一方、「カレー」がコロナの影響で客数減となり、売上は91.7%となりました。
  • ファミリーレストラン業態
    • FRは、コロナ新規感染者数の増加に伴い、週を追うごとに客足が落ちていき、全体売上は89.6%となりました。
    • 下旬の行動自粛要請や営業時間短縮要請が売上にさらなる打撃を与え、「洋風」83.5%、「和風」87.8.%、「中華」96.3%となりました。
    • 「焼き肉」は各種キャンペーン等により好調を維持した店が牽引し、売上109.4%となりました。
  • パブ・居酒屋業態
    • 飲酒業態は、引き続きコロナによる打撃は他業態よりも大きく、行政からの行動自粛や営業時間短縮の要請が売上不振に拍車をかけ、業態全体の売上は57.2%、「パブ・ビアホール」は売上49.4%、「居酒屋」は58.8%となりました。
  • ディナーレストラン業態
    • ディナーレストランは、地方や観光地立地の店舗で一部回復がみられましたが、繁華街立地や法人需要が多かった店は依然として厳しく、売上は79.6%となりました。
  • 喫茶業態
    • ビジネス街立地では依然としてテレワークの影響があり、住宅街周辺や商業施設の店舗では、ある程度の回復が見えた矢先の11月後半の失速で、売上は75.5%にとどまりました。

 


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