チェーンストア2020年10月販売統計〜食料品と住関品が好調で前年同月比プラス2.8%〜
日本チェーンストア協会が11月26日に発表した2020年10月のチェーンストア販売統計は、既存店ベースで前年同月比プラス2.8%となりました。
チェーンストア販売統計は、協会に属する会員企業56社、約10,871店舗の販売額を集計しており、10月の総販売額は10,487億円と前年を上回りました。
会員企業は、食料品中心のスーパー、総合スーパー、ディスカウントショップなどとなっていて、かなり幅広くデータが集積されているのが特徴です。
続いて、商品別にみてみます。
【チェーンストア販売額-販売部門別シェア
主要商品ジャンルを中心に販売額の推移を前年同月比で表したものが以下になります。
【チェーンストア販売額-販売部門別 前年同月比変化率】
(注)前年同月比変化率は既存店ベース
商品ジャンル別の特徴は以下のようになっています。
全ての項目がプラス圏に入っています。
食料品(グラフ青線)については、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策の一つであるテレワークなどによる内食化需要などもあり食料品は引き続き好調だったため、10月は全体として前年比プラス2.7%です。
好調 | 項目 | 不調 |
大根、白菜、キャベツ、じゃがいも、人参、玉ねぎ、長ネギ、かぼちゃ、さつまいも、きのこ類、ぶどう、みかん、りんご、柿、シトラス、バナナ | 農産品 | レタス、ブロッコリー、梨 |
牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、ハム・ソーセージ | 畜産品 | |
刺身、盛り合わせ、まぐろ、たい、サーモン、生秋鮭、切身、うなぎ、牡蠣、あさり、生筋子、魚卵、冷凍魚、塩干物、干物 | 水産品 | 生かつお、生さんま、しらす、海藻類 |
スナック、揚げ物、焼き物、中華、洋総菜、弁当、寿司 | 惣菜 | 焼き鳥、和総菜 |
米、乳製品、ヨーグルト、冷凍野菜、冷凍食品、麺類、鍋物関連、パスタ類、スープ類、納豆、漬物、調味料・香辛料、インスタントコーヒー、チョコレート、珍味・菓子類、菓子パン、酒類 | その他食品 | 乳飲料、飲料、牛乳、アイスクリーム、缶詰、豆腐 |
衣料品(グラフ赤線)はビジネス関連商品の動きが鈍いがその他の商品は気温の低下とともに動き始めたため、10月は前年比プラス4.0%です。
好調 | 項目 | 不調 |
セーター、ベスト、トレーナー、ポロシャツ | 紳士衣料 | スーツ、ジャケット、スラックス、ドレスシャツ、アウター |
コート、セーター、ニット、トレーナー、カジュアルパンツ、レギンズパンツ | 婦人衣料 | フォーマル、スーツ、ボトム |
紳士・婦人パジャマ、紳士・婦人・子供肌着、紳士・婦人リラクシングウェア、男児・女児ロングパンツ、子供服、子供靴下、ベビー服、帽子、ハンカチ | その他衣料・洋品 | 子供秋物Tシャツ、ストッキング、靴下、靴・鞄、服飾小物、傘 |
住関品(グラフ緑線)はまずまずの動きだったことから、前年比プラス3.8%です。
好調 | 項目 | 不調 |
ランドセル、鍋類、ウェットティッシュ、ペーパータオル、ゲーム機、文具、工作キット、エコバッグ、ポリ袋、ペーパー類、タオル | 日用雑貨品 | ステンレスボトル、弁当箱、ラップ類、たばこ |
ハンドソープ、除菌ジェル・シート、マスク、ハンドクリーム、台所洗剤、衣料洗剤、芳香剤 | 医薬・化粧品 | カウンセリング化粧品、風邪薬 |
ワークチェア、デスク、寝具・寝装品、敷パッド、敷物、カーテン、インテリア用品 | 家具・インテリア | ソファ、収納家具 |
エアコン、暖房器具、調理家電、加湿器、空気清浄機、掃除機 | 家電製品 | 冷蔵庫、洗濯機、液晶テレビ、食器洗い機、懐中電灯、乾電池 |
自転車、アウトドア用品、スポーツウェア、ペットフード | その他商品 | キャリーケース、レジャー用品、花き類 |
サービス(グラフ白線)の売上高の総販売額に占める割合は0.2%でした。
食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は5.6%でした。
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