外食産業2020年7月売上、全体で売上高は85.0%〜5ヶ月連続で前年を下回る〜

日本フードサービス協会が行う外食産業の市場動向調査の2020年7月の結果が発表されました。

2020年7月は、前半の店内飲食に回復傾向がみられ、ファーストフードなどのテイクアウト需要の伸びとあいまって、外食全体の売上は、前年比85.0%となりました。
しかし、月半ばからは、東京・大阪等でのコロナ感染の再拡大や、小中学校の夏休みの短縮、西日本等を中心とした長雨などが客足に影響し、多くの業態で依然として厳しい状況が続いています。また、立地・業態間で回復のばらつきがあり、住宅地に近い“郊外立地”の店舗は比較的回復の一方、“繁華街立地”の店舗は苦戦が続いています。さらに、飲酒を伴う業態では他業態より回復が遅く(パブ・居酒屋前年比47.2%、ディナーレストラン65.5%)、月の後半には客数の前年比が再び降下し始め、回復への道のりはまだ遠いです。

【外食産業市場動向調査 売上高前年同月比の推移】


(注)日本フードサービス協会公表資料よりミライズまとめ。 以下同様

  • 外食産業全体の売上高は前年同月比85.0%となっていて、5ヶ月連続で前年を下回りました。

【外食産業市場動向調査 利用客数前年同月比の推移】

  • 2020年7月の利用客数は前年同月比81.5%と5ヶ月連続で前年を下回りました。

【外食産業市場動向調査 客単価前年同月比の推移】

  • 2020年7月の客単価は全体が前年同月比104.4%と4ヶ月連続で前年を上回りました。



業態別の概況:

  • ファーストフード業態
    • FFは、業種間で差がみられるものの、店内飲食の回復とともに、テイクアウト・デリバリー需要の牽引で、全体売上は96.4%と、減少幅は前月(88.2%)より縮小ました。
    • 「洋風」は、キャンペーンなどの好調に加え、新型コロナ感染再拡大による巣ごもり需要もあり、ドライブスルー等、テイクアウト・デリバリーが好調、売上は再び105.1%と前年を超えました。
    • 「和風」は、持ち帰り訴求のCM等が奏功したところもあり、売上は回復基調の96.1%となりました。
    • 「麺類」は、引き続き商業施設立地店の回復がやや遅く、売上79.8%となりました。
    • 「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司の回復が一服し、売上は94.7%となりました。
    • 「その他」は、「アイスクリーム」が、梅雨明けの遅れ等から気温が上がらず足踏みの中、売上87.0%となりました。
  • ファミリーレストラン業態
    • FRは、月後半に客足が鈍り、回復傾向がやや鈍化、全体売上は77.4%となりました。
    • 「洋風」「和風」は、例年の夏休み需要がなかったこともあり、回復鈍化、売上はそれぞれ72.5%、72.2%となりました。
    • 「中華」も、回復が一服して売上88.6%となりました。
    • 「焼肉」は、各社まちまちとなったが、郊外立地の店舗が月前半に回復したことで、95.3%となりました。
  • パブ・居酒屋業態
    • 飲酒業態は、住宅地に近い郊外店を中心に客足が戻るなどで月前半には回復がみられたものの、コロナ感染が全国的に広がるにつれ、月半ばから再び客数は減少傾向となりました。
    • 「パブ・ビアホール」は売上35.0%、「居酒屋」は50.0%と、前年の半分程度で、壊滅的な状況が続いています。
  • ディナーレストラン業態
    • ディナーレストランは、法人需要が見込めない中、個人客や家族宴会を中心に、月前半には回復傾向となったものの、コロナ感染の再拡大とともにキャンセルが相次ぎ、月後半は失速しました。売上は弁当販売が下支えし、65.5%となりました。
  • 喫茶業態
    • テレワーク等によりビジネス街立地での朝・昼需要が伸びず、回復はやや遅く、売上は66.8%となりました。

 


過去のデータはこちらからどうぞ

最新オリジナルニュースやジャンル別の記事については、ホームへ どうぞ。