チェーンストア2020年7月販売統計〜食料品と住関品の動きが好調で、前年同月比プラス2.6%〜
日本チェーンストア協会が8月21日に発表した2020年7月のチェーンストア販売統計は、既存店ベースで前年同月比プラス2.6%となりました。
チェーンストア販売統計は、協会に属する会員企業56社、約10,823店舗の販売額を集計しており、7月の総販売額は10,807億円と前年を上回りました。
会員企業は、食料品中心のスーパー、総合スーパー、ディスカウントショップなどとなっていて、かなり幅広くデータが集積されているのが特徴です。
続いて、商品別にみてみます。
【チェーンストア販売額-販売部門別シェア
主要商品ジャンルを中心に販売額の推移を前年同月比で表したものが以下になります。
【チェーンストア販売額-販売部門別 前年同月比変化率】
(注)前年同月比変化率は既存店ベース
商品ジャンル別の特徴は以下のようになっています。
食料品と住関品を除く全ての項目がマイナス圏に入っています。
食料品(グラフ青線)については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による外出自粛、テレワークなどによる内食化需要が増加し食料品は好調だったから、7月は全体として前年比プラス4.5%です。
好調 | 項目 | 不調 |
玉ねぎ、レタス、キャベツ、じゃがいも、人参、トマト、きゅうり、なす、ブロッコリー、カット野菜、さくらんぼ、すいか、りんご、梨、桃、メロン、バナナ、カットフルーツ | 農産品 | 枝豆、とうもろこし |
牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、ハム・ソーセージ | 畜産品 | |
刺身盛り合わせ、まぐろ、たい、たこ、サーモン、かじき、塩鮭、うなぎ、魚卵、冷凍魚、ししゃも、干物 | 水産品 | 生かつお、丸物、海藻類 |
洋総菜、弁当、寿司 | 惣菜 | 温惣菜、和惣菜 |
乳製品、ヨーグルト、乳酸菌飲料、冷凍食品、パスタ類、麺類、インスタント麺、練物、水物、漬物、佃煮、小麦粉、製菓材料、ホットケーキミックス、ジャム、調味料、珍味・菓子類、酒類 | その他食品 | 米、飲料、アイスクリーム、生菓子、パン |
衣料品(グラフ赤線)は外出自粛の影響もあり苦戦したため、7月は前年比マイナス13.4%です。
好調 | 項目 | 不調 |
カジュアルパンツ、カジュアルシャツ | 紳士衣料 | スーツ、ジャケット、スラックス、ドレスシャツ、ポロシャツ |
クールレギンズパンツ、カジュアルシャツ | 婦人衣料 | フォーマル、スーツ、ブラウス |
紳士インナー、紳士・婦人スウェットスーツ、ファッションマスク、レイングッズ | その他衣料・洋品 | 紳士・婦人パジャマ、子供服、紳士・婦人・スクール水着、浴衣、甚平、ベビー服、帽子、ストッキング、婦人バッグ |
住関品(グラフ緑線)は巣ごもり需要もあり好調だったから、前年比プラス5.1%です。
好調 | 項目 | 不調 |
ランドセル、ウエットティッシュ、ペーパー類、キッチン用品、TVゲーム、書籍・雑誌、教育玩具、文具、マイバッグ、ゴミ袋、タオル、手芸用品 | 日用雑貨品 | ラップ・ホイル類、玩具、レジャー用品、タバコ |
医薬部外品、ボディ・ハンドソープ、除菌ジェル・シート、薬用石鹸、キッチン洗剤・漂白剤、マスク、体温計、ヘルスケア、殺虫剤 | 医薬・化粧品 | カウンセリング化粧品、ビューティーケア、ヘアケア、衣料用洗剤、ウィッグ |
リビング家具、ダイニング用品、収納用品、デスク、オフィスチェアなどのホームオフィス家具、羽毛布団、敷布団、枕、敷パッド、マットレス、カーテン | 家具・インテリア | タオルケット、敷物、イ草、インテリア小物 |
エアコン、扇風機、サーキュレーター、掃除機、炊飯器、健康家電、照明器具、懐中電灯、乾電池 | 家電製品 | 冷蔵庫、洗濯機 |
スポーツウェア、DIY用品、アウトドア用品 | その他商品 | 花き類、トラベル関連、ペット用品 |
サービス(グラフ白線)の売上高の総販売額に占める割合は0.2%でした。
食堂・喫茶部門売上を除く商品供給高などいずれの売上にも属さないその他売上の総販売額に占める割合は5.6%でした。
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