2020年5月鉱工業生産指数は79.1、前月比マイナス8.4%と4か月連続の低下~
経済産業省が発表した2020年5月の鉱工業生産指数(2015年=100,季節調整済み)速報値は前月比マイナス8.4%の79.1、4か月連続の低下となりました。
生産は持ち直しの動き
2020年5月は生産、出荷、在庫は低下、在庫率は上昇でした。
製造工業生産予測調査によると、6月、7月ともに上昇を予測しています。
そのため基調判断は、「生産は急速に低下している」としました。
【基調判断の推移】
年月
|
基調判断
|
平成27年9月~平成28年5月
|
「生産は一進一退」
|
平成28年6月~7月
|
「生産は一進一退だが、一部に持ち直し」
|
平成28年8月~10月
|
「生産は緩やかな持ち直しの動き」
|
平成28年11月~平成29年10月
|
「生産は持ち直しの動き」
|
平成29年11月~平成29年12月
|
「生産は持ち直している」
|
平成30年1月~6月
|
「生産は緩やかに持ち直している」
|
平成30年7月~9月
|
「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」
|
平成30年10月~12月
|
「生産は緩やかに持ち直している」
|
平成31年1月~2月
|
「生産は足踏みをしている」
|
平成31年3月
|
「生産はこのところ弱含み」
|
平成31年4月~令和元年7月
|
「生産は一進一退」
|
令和元年8月~9月
|
「生産はこのところ弱含み」
|
令和元年10月~12月
|
「生産は弱含んでいる」
|
令和2年1月~2月
|
「生産は一進一退ながら弱含んでいる」
|
令和2年3月
|
「生産は低下している」
|
令和2年4月~5月
|
「生産は急速に低下している」
|
生産・出荷・在庫動向
生産は、前月比▲8.4%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、生産用機械工業、鉄鋼・非鉄金属工業等すべての業種が低下しました。
低下した品目
- 普通乗用車
- 駆動伝導・操縦装置部品
- シャシー・車体部品等
- 特殊鋼熱間圧延鋼材
- 普通鋼鋼帯
- 銑鉄鋳物等
出荷は、前月比▲8.4%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、鉄鋼・非鉄金属工業、生産用機械工業等すべての業種が低下しました。
在庫は、前月比▲2.5%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、鉄鋼・非鉄金属工業、生産用機械工業等が低下し、無機・有機化学工業、化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)、窯業・土石製品工業等が上昇しました。
注:▲はマイナスを示す。
項目
|
季節調整済指数 | 原指数 | ||
---|---|---|---|---|
指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 79.1 | ▲8.4 | 72.6 | ▲25.9 |
出荷 | 77.2 | ▲8.4 | 70.1 | ▲26.5 |
在庫 | 103.4 | ▲2.5 | 104.7 | ▲0.4 |
在庫率 | 148.1 | 6.9 | 160.5 | 40.3 |
【生産・出荷・在庫の推移】
Powered by TSBA.mobi GoogleGraph Wordpress plugin
(備考)2015年=100、季節調整済指数
過去のデータはこちらからどうぞ
ミライズでは今後も鉱工業生産指数を注視していきます。
最新オリジナルニュースやジャンル別の記事については、ホームへ どうぞ。