外食産業2020年3月売上、全体で売上高は82.7%〜5ヶ月ぶりに前年を下回る〜

日本フードサービス協会が行う外食産業の市場動向調査の2020年3月の結果が発表されました。

2020年3月は、外食産業も新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の影響を大きく受けることになりました。2月最終週の政府による大規模イベントなどの自粛要請以降、店内飲食の客数が繁華街立地、ディナー時間帯、土日祝日での減少が顕著で、居酒屋・ DRなど飲酒業態を中心に、FR、大型商業施設のフードコートなどの売り上げに大きな打撃となりました。特に東京都から「週末の外出自粛」要請が出された3月下旬に一段と客足が落ち、3月の外食の全体売上は82.7%と東日本大震災の減少幅(前年比89.7%)を上回る減少となりました。

【外食産業市場動向調査 売上高前年同月比の推移】


(注)日本フードサービス協会公表資料よりミライズまとめ。 以下同様

  • 外食産業全体の売上高は前年同月比82.7%となっていて、5ヶ月ぶりのマイナス圏です。

【外食産業市場動向調査 利用客数前年同月比の推移】

  • 2020年3月の利用客数は前年同月比83.4%と5ヶ月ぶりに前年を下回りました。

【外食産業市場動向調査 客単価前年同月比の推移】

  • 2020年3月の客単価は全体が前年同月比99.2%と17ヶ月ぶりに前年を下回りました。



業態別の概況:

  • ファーストフード業態
    • FFは、引き続き、テイクアウト、宅配、ドライブスルーなど、「持ち帰り」需要が下支えしたが、商業施設のフードコートをはじめ店内飲食の客数が振るわず、全体売上は93.1%と前年を下回りました。
    • 「洋風」、「和風」、「その他」は店内飲食の減少を、持ち帰りが下支えし、それぞれ売上は99.1%、92.8%、90.7%となりました。
    • 「麺類」は、商業施設立地の落ち込みが大きく、売上81.4%となりました。
    • 「持ち帰り米飯・回転寿司」は、弁当・惣菜、回転ずしのテイクアウトなどの持ち帰り部分の下支えがあったものの、「回転寿司」の店内落ち込みが大きく、売上88.3%となりました。
  • ファミリーレストラン業態
    • 全体売上は78.8%と前年を大幅に下回りました。
    • 「洋風」と「和風」は、月後半にかけて客数が一段と下がり、売上はそれぞれ75.0%、69.6%となりました。
    • 「中華」は、餃子などのテイ クアウト・デリバリーが下支えとなり、売上は90.4%となりました。
    • これまで好調を続けてきた「焼き肉」もついに前年を下回り、売上は 93.3%となりました。
  • パブ・居酒屋業態
    • 飲酒業態は、本来は送迎会シーズンの宴会需要が大きいはずだが、今年はキャンセルが相次いだ。郊外立地や地域密着店などでは当初比較的下げ幅が小さい店も一部あったが、2月最終週の政府の自粛要請のよる落ち込みと、3月下旬の東京都の「週末の外出自粛」要請による2段階の落ち込みで、軒並み売上は下がり、「パブ・ビアホール」は前年の半分にとどかず、売上46.5%、「居酒屋」は売上58.6%となりました。
  • ディナーレストラン業態
    • デイナーレストランは、繁華街立地の店の一部では集客がほぼ無い日があるなど、休業や時間短縮を余儀なくされる店も増えて、売上は59.5%となりました。
  • 喫茶業態
    • 新型コロナの影響で、商業施設立地店の落ち込みが大きかったうえ、路面店でも客足が落ち、売上は75.3%となりました。

 


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