2020年1月鉱工業生産指数は99.6、前月比プラス0.8%と2か月連続の上昇~
経済産業省が発表した2020年1月の鉱工業生産指数(2015年=100,季節調整済み)速報値は前月比プラス0.8%の99.6、2か月連続の上昇となりました。
生産は持ち直しの動き
2020年1月は生産、出荷、在庫は上昇、在庫率は低下でした。
製造工業生産予測調査によると、2月は上昇、3月は低下を予測しています。
そのため基調判断は、「生産は一進一退ながら弱含んでいる」としました。
【基調判断の推移】
年月
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基調判断
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平成27年9月~平成28年5月
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「生産は一進一退」
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平成28年6月~7月
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「生産は一進一退だが、一部に持ち直し」
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平成28年8月~10月
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「生産は緩やかな持ち直しの動き」
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平成28年11月~平成29年10月
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「生産は持ち直しの動き」
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平成29年11月~平成29年12月
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「生産は持ち直している」
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平成30年1月~6月
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「生産は緩やかに持ち直している」
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平成30年7月~9月
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「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」
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平成30年10月~12月
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「生産は緩やかに持ち直している」
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平成31年1月~2月
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「生産は足踏みをしている」
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平成31年3月
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「生産はこのところ弱含み」
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平成31年4月~令和元年7月
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「生産は一進一退」
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令和元年8月~9月
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「生産はこのところ弱含み」
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令和元年10月~12月
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「生産は弱含んでいる」
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令和2年1月
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「生産は一進一退ながら弱含んでいる」
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生産・出荷・在庫動向
生産は、前月比0.8%の上昇でした。
業種別にみると、自動車工業、輸送機械工業(除.自動車工業)、その他工業等が上昇し、生産用機械工業、汎用・業務用機械工業、電気・情報通信機械工業等が低下しました。
上昇した品目
- 普通乗用車
- 小型乗用車
- 自動車用エンジン
- 航空機用機体部品
- 鉄道車両
- フォークリフトトラック等
低下した品目
- 金型
- 半導体製造装置
- 化学機械等
- 一般用蒸気タービン
- コンベヤ
- ボイラ部品等
出荷は、前月比0.2%の上昇でした。
業種別にみると、自動車工業、プラスチック製品工業、化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)等が上昇し、石油・石炭製品工業、汎用・業務用機械工業、無機・有機化学工業等が低下しました。
在庫は、前月比1.5%の上昇でした。
業種別にみると、自動車工業、生産用機械工業、石油・石炭製品工業等が上昇し、化学工業(除.無機・有機化学工業・医薬品)、無機・有機化学工業、電気・情報通信機械工業等が低下しました。
注:▲はマイナスを示す。
項目
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季節調整済指数 | 原指数 | ||
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指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産 | 99.6 | 0.8 | 93.9 | ▲2.5 |
出荷 | 96.9 | 0.2 | 91.7 | ▲3.7 |
在庫 | 105.8 | 1.5 | 107.5 | 3.8 |
在庫率 | 115.0 | -1.5 | 124.6 | 9.6 |
【生産・出荷・在庫の推移】
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(備考)2015年=100、季節調整済指数
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