日本フードサービス協会が行う外食産業の市場動向調査の2019年9月の結果が発表されました。
2019年9月は、大型台風の上陸で大きな被害がありましたが、前年より晴れの日が多く、全国的に気温も高くなり、消費増税前の商業施設での駆け込み需要と相まって、外食の客足も伸び、FFを中心に好調、全体の売上は104.0%と、前年を上回りました。
【外食産業市場動向調査 売上高前年同月比の推移】
(注)日本フードサービス協会公表資料よりミライズまとめ。 以下同様
- 外食産業全体の売上高は前年同月比104.0%となっていて、2ヶ月連続のプラス圏です。
【外食産業市場動向調査 利用客数前年同月比の推移】
- 2019年9月の利用客数は前年同月比103.3%と2ヶ月連続で前年を上回りました。
【外食産業市場動向調査 客単価前年同月比の推移】
- 2019年9月の客単価は全体が前年同月比100.7%と11ヶ月連続で前年を上回りました。
業態別の概況:
- ファーストフード業態
- 全体売上はは106.8%と前年を上回りました。
- 「洋風」は、お得なセットメニューや期間限定の新商品等の好評により客数が大幅に伸び、売上は109.7%となりました。
- 「和風」は、季節商品、定食メニューともに好調で、売上104.5%でした。
- 「麺類」は、期間限定フェアの開催やメディア露出の効果で、売上106.0%でした。
- 「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司が連休期間などの集客好調で、売上103.1%でした。
- 「その他」は、「カレー」が曜日周りの影響などで客数が振るわなかったものの、「アイスクリーム」がこれまでの価格改定による単価上昇や、お得なキャンペーンの好評で、売上は102.7%となりました。
- ファミリーレストラン業態
- 全体売上は101.3%と前年を上回りました。
- 「洋風」と「和風」は、各社まちまちで、引き続き客数が振るわなかったところがあったものの、フェア品などの好調で客単価は上昇、売上は「洋風」100.4%、「和風」98.6%でした。
- 「中華」は、ポイントカードのキャンペーンの推進などで、売上は104.9%でした。
- 「焼き肉」は、月末にかけて集客堅調、売上は104.2%と前年を上回りました。
- パブ・居酒屋業態
- 大型台風の影響もあったが、「パブ・ビアホール」は気温の高い気候の中でビアガーデンが好調、また一部ではラグビーW杯の開催で訪日客も含めて客数が増え、売上111.1%となりました。
- 「居酒屋」は、店舗減に加え、引き続きお盆以降の集客が振るわず、売上96.4%でした。
- ディナーレストラン業態
- 前半の厳しさを後半の連休で挽回、一部では消費増税前の駆け込み需要もみられ、売上は102.1%となりました。
- 喫茶業態
- 前年より気温が高くアイスドリンクが好調であったことに加え、キャッシュレス促進キャンペーンなどにより、客数と客単価が上昇、売上は108.9%%となりました。
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