2019年3月鉱工業生産指数は101.9、前月比マイナス0.9%と2ヶ月ぶりの低下~
経済産業省が発表した平成31年3月の鉱工業生産指数(2015年=100,季節調整済み)速報値は前月比マイナス0.9%の101.9、2か月ぶりの前月比低下となりました。
生産は持ち直しの動き
2019年3月は生産、出荷は低下、在庫、在庫率は上昇でした。
製造工業生産予測調査によると、4月、5月ともに上昇を予測しています。
そのため基調判断は、「生産はこのところ弱含み」としました。
【基調判断の推移】
年月
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基調判断
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平成26年12月~4月
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「生産はゆるやかな持ち直しの動き」
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平成27年5月~7月
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「生産は一進一退」
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平成27年8月
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「生産は弱含み」
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平成27年9月~平成28年5月
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「生産は一進一退」
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平成28年6月~7月
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「生産は一進一退だが、一部に持ち直し」
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平成28年8月~10月
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「生産は緩やかな持ち直しの動き」
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平成28年11月~平成29年10月
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「生産は持ち直しの動き」
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平成29年11月~平成29年12月
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「生産は持ち直している」
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平成30年1月~6月
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「生産は緩やかに持ち直している」
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平成30年7月~9月
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「生産は緩やかに持ち直しているものの、一部に弱さがみられる」
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平成30年10月~12月
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「生産は緩やかに持ち直している」
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平成31年1月~2月
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「生産は足踏みをしている」
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平成31年3月
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「生産はこのところ弱含み」
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生産・出荷・在庫動向
生産は、前月比▲0.9%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、生産用機械工業、金属製品工業等が低下し、電子部品・デバイス工業、汎用・業務用機械工業、無機・有機化学工業等が上昇しました。
低下した品目
- 普通乗用車
- 自動車用エンジン
- 駆動伝導・操縦装置部品等
- 半導体製造装置
- マシニングセンタ
- ラットパネル・ディスプレイ製造装置等
上昇した品目
- モス型半導体集積回路(メモリ)
- モス型半導体集積回路(CCD)
- 水晶振動子・フィルタ・複合部品等
- 一般用蒸気タービン
- ボイラ部品
- コンベヤ等
出荷は、前月比▲0.6%の低下でした。
業種別にみると、自動車工業、生産用機械工業、金属製品工業等が低下し、電子部品・デ
バイス工業、無機・有機化学工業、電気・情報通信機械工業等が上昇しました。
在庫は、前月比1.6%の上昇でした。
業種別にみると、鉄鋼・非鉄金属工業、無機・有機化学工業、石油・石炭製品工業等が上
昇し、電子部品・デバイス工業、自動車工業、電気・情報通信機械工業が低下しました。
注:▲はマイナスを示す。
項目
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季節調整済指数 | 原指数 | ||
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指数 | 前月比(%) | 指数 | 前年同月比(%) | |
生産
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101.9 | ▲0.9 | 110.6 | ▲4.6 |
出荷 | 101.6 | ▲0.6 | 112.8 | ▲3.3 |
在庫 | 104.0 | 1.6 | 99.1 | 0.4 |
在庫率 | 107.3 | 1.7 | 94.7 | 3.5 |
【生産・出荷・在庫の推移】
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(備考)2015年=100、季節調整済指数
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